信長Take3 登場人物16&あらすじ
【あらすじ】
三好長慶の要請によって始まった蠱毒計圧迫近江侵攻戦。
近江に展開する将軍と六角勢力を京に押し込めて、停滞気味の毒虫の争いを再活性化させるのが狙いである。
その争いの直接の敵ではないが、ど真ん中に位置し、歴史的にも邪魔になる延暦寺と織田家は約定を結んだ。
ただし、その約定はお互いがお互いに抜け道のある約定であった。
信長は延暦寺の参戦を禁じたが、延暦寺は参戦ではなく、将軍と六角の和睦を斡旋し対抗する。
それを知らない織田軍は南近江の六角家の駆逐に成功し、北近江に渡るが、そこで罠にかかってしまう。
和睦を果たした将軍家と六角家が、一丸となって北近江の朽木高島に駆けつけてしまう。
たが、将軍六角ともに、攻め寄せる時間も無く、先行していた将軍の軍勢が、二手に分かれ、信長本体を急襲する。
一方、南近江では、総大将森可成の元に近衛前久が和睦の情報を持って現れる。
その驚愕の情報に南近江担当軍は狼狽する。
北近江を助けるにも、延暦寺は通過出来ないし、北近江に大軍を輸送できる船もない。
そんな厳しい状況の中、可成は大将級の武将を伝令として北近江に派遣する事を選ぶ。
伝令として選ばれた帰蝶、柴田勝家、塙直政、北畠具教は、単身琵琶湖を北上し、高島の地で展開する織田軍に伝令として報告をする中、間一髪で信長の軍にたどり着いた帰蝶は、そのまま浅井輝政、足利義輝を打ち取るも、遠藤直経には手も足も出ず敗れる。
帰蝶の命が助かったのは、塙直政の救出が間に合っただけの際どいところであった。
信長は信長で、挟み撃ちにあった自軍を懸命に指揮しつつ、細川晴元の矢の射程に入る程まで接近を許してしまうが、柴田勝家、北畠具教らが間に合い事なきを得る。
こうして想定外のアクシデントにより、将軍陣営は壊滅させるも朽木支配を断念する事になった織田軍。
ただし、足利義輝、覚慶、細川晴元、浅井輝政、遠藤直経を脅迫と現実を突きつけた上で配下にする事に成功する。
しかもその内容は、足利家の将軍職返上という過去に類する事の事の無い計画であった。
しかし、不幸中の幸いと喜ぶ訳にはいかなかった。
三好長慶からの使者である松永久秀が陣中見舞いに来るのだが、長慶は今回の結果を読み切っており、その判断力に信長は驚くと共に、長慶が病なのではないかと疑う。
【登場人物】
●六角家
☆六角左京大夫義賢(39歳)
三好長慶が仕組んだ蠱毒計における、足利義輝と敵対する役割を与えられた勢力の長。
長年京で、足利義輝と争わされるハメになったが、延暦寺の介入により六角と奇跡的な和睦を果たす。
その和睦で一端の急速を得て、義輝と共に高島の織田軍討伐に動くが、信長討伐の絶好の機会から義輝陣営が独断で動くが、六角軍到着前に義輝陣営が消滅してしまい、単独で正当将軍を抱える身となる。
☆足利左馬頭義冬(51歳)
史実では将軍に就任できなかった、この世界の14代将軍。
担がれるだけの御輿であるが、己の次の将軍を誰にするかで、一波乱発生が確実の爆弾の様な存在。
●足利将軍家
☆足利左近衛中将義輝(24歳)
三好長慶が仕組んだ蠱毒計における、六角と敵対する役割を与えられた勢力の長。
長年京で、六角と争わされるハメになったが、延暦寺の介入により六角と奇跡的な和睦を果たす。
織田家の朽木高島侵略に対し、偶然から奇襲挟撃を仕掛けられる戦況となり、信長を背後から急襲したが、帰蝶にKOされた。
足利義輝から足立藤次郎となる。
☆細川右京大夫晴元(46歳)
苦境にあえぐ将軍陣営の中にあって冷静に義輝を補佐する、細川京兆家の当主にして管領。
延暦寺の和睦斡旋を契機に、織田軍の隙を突く戦略を立てる。
その戦略は間違っておらず、信長を討ち取るまで後一歩まで追い詰めたが、本当に運悪く敗れる。
しかし運良く主義輝よりも仕えるに相応しい、信長にその能力を認められ我が世の春を得た。
☆覚慶(足利義昭)(23歳)
興福寺に所属する足利義輝の実弟。
興福寺勢力の代表として兄の行動を助けるが、北近江の戦いで織田軍に捕縛される。
約束の上では次期将軍で、足利将軍家の将軍返上の役割を担う予定だが、先行きは不明。
☆浅井新九郎輝政(15歳)
浅井久政嫡男。
幼少から六角、織田、足利将軍家とたらい回しにされるが、将軍家の武将として元服し輝政と名乗る。
近江に侵攻してきた織田家と戦う為、義輝率いる奇襲軍の魁として信長本陣に突入するが、帰蝶に軽く捻られた。
浅井本家への人質として、織田家に組み込まれる。
☆遠藤喜右衛門直経(30歳)
浅井家の家臣にして、輝政と共に将軍家に派遣された。
主君久政の将軍家への忠誠には頭を痛める程度に、世の流れをしっかり見えているが、己も主君への忠誠から文句を言わず従っている。
織田軍への挟撃では、信長を討ち取る役目を課せられたのに、輝政が敗れ、将軍が暴走し、策の失敗を悟るが、前述の2人を倒した帰蝶と激戦を繰り広げ、帰蝶を後一歩の所まで追い詰めたが、横槍が入り投降した。
輝政と共に織田軍に組み込まれる。
☆武田治部少輔義統(34歳没)
元若狭国の大名だが、斎藤義龍に敗れ若狭から追い出され将軍陣営に身を寄せていた。
数少ない将軍家の戦闘指揮間として活躍していたが、信長挟撃作戦で細川晴元に従い信長を攻撃したが、柴田勝家に討ち取られた。
●延暦寺
☆覚恕(38歳)
現在の天皇(正親町)の弟にして、延暦寺の天台座主。
延暦寺の立地故に、三好長慶の蠱毒計に巻き込まれたが、その状況を打破しつつ、邪魔者を一挙に消し去るべく、足利義輝と六角義賢の和睦を取り持ち成功させる。
延暦寺の堕落僧兵には頭を痛めており、追い出すついでに将軍への援軍として還俗させ、織田軍は当然、将軍も六角も消してしまうべく暗躍する。
●織田家
☆森可成(37歳)
南近江侵攻戦の総大将を務める。
史実より成長が早い織田家故に、史実の方面軍テスト運用として総大将に抜擢される。
南近江自体は事前工作にて骨抜きにしており、大した問題も無く片付くが、その後の北近江侵攻戦にて南近江の留守を預かるが、思わぬ形で北近江での危機が発覚し、思い決断を下した。
近江侵攻戦の後、織田家内での大名昇格を果たす。
☆木下藤吉郎秀吉(23歳)
森可成の近習として従軍する。
☆柴田権六勝家(38歳)
南近江攻略担当。
南近江は順当に制圧するが、北近江の危機の際、森可成の命令に従い北畠具教、塙直政、帰蝶と共に伝令役として琵琶湖を横断する。
信長の危機に間に合い、武田義統を討ち取った。
近江侵攻戦の後、織田家内での大名昇格を果たす。
☆塙九郎左衛門直政(32歳)
南近江攻略担当。
南近江は順当に制圧するが、北近江の危機の際、森可成の命令に従い北畠具教、柴田勝家、帰蝶と共に伝令役として琵琶湖を横断する。
帰蝶の危機に間に合い、遠藤直経の武装解除に成功した。
近江侵攻戦の後、織田家内での大名昇格を果たす。
☆北畠伊勢守具教(32歳)
南近江攻略担当。
南近江は順当に制圧するが、北近江の危機の際、森可成の命令に従い塙直政、柴田勝家、帰蝶と共に伝令役として琵琶湖を横断する。
北近江の状況判断に悩む可成を影ながら諭し、伝令手段を素早く構築し己も含め朽木での緊急事態を伝えた。
☆佐久間信盛(32歳)
北近江攻略担当。
北近江攻略の織田家後詰。
明智光秀と共に高島攻略を行うが、思わぬ信長の危機に遭遇。
緊急伝令にきた帰蝶らに従い信長の救出に動く。
近江侵攻戦の後、織田家内での大名昇格を果たす。
●斎藤家
☆明智光秀(32歳)
信長の北近江侵攻における、斎藤家の援軍大将。
高島での拠点攻略中に、知らない所で信長が危機に陥っており、その原因が延暦寺、六角、将軍家にあると知り、怒りの余り捕らえた関係者の処刑を提案する。
朽木の攻略は中止となったが、高島の地はキッチリと制圧した。
☆京極高吉(56歳)
斎藤家内京極家の当主。
元々高島周辺には影響力が強く、信長の近江攻略の案内人として動く。
●近衛家
☆近衛関白前嗣(24歳)
京での六角義賢と足利義輝の和睦を察知し、朝廷としても両者が邪魔という立場から、織田に危機を伝える為、自ら南近江の織田軍に乗り込む。
信長が不在だったので、南近江総大将の森可成に決断を迫る。
●三好家
☆松永弾正久秀(52歳)
三好長慶の名代として織田軍へ陣中見舞いを行う。
戦況の確認と長慶の予測を伝える。
帰蝶のファン。
☆三好修理大夫長慶(38歳)
近江の戦況を知る為に松永久秀を派遣する。
ただ、その予想は概ねつけており、実際、殆ど誤差無く予測しきった。
歴史が変化した結果、病のお陰で智謀が冴え渡っている疑惑がある。
【主人公】
☆織田弾正少忠信長(肉体:26歳 魂:49+5+15歳)
3回目の人生を邁進中。
北近江攻略総大将。
成長する織田家の今後を考え、史実における方面軍システムを南近江侵攻戦で実行する。
その上で、南近江を森可成に任せ、己は北近江の侵攻を指揮するが、思いもよらぬ将軍と六角の反撃に会い前々世でも経験の無い危機に陥る。
森可成の機転で窮地を逃れると、そのまま足利義輝率いる軍を殲滅。
主だった足利家の面々を捕らえると、義輝を家臣にする事に成功し、次期将軍覚慶に将軍返上を実行させる案を披露した。
史実における安土城の場所に、岐阜城建築を決断した。
☆斎藤中務丞帰蝶(肉体:25歳 魂:48+5+15歳)
2回目の人生を邁進中。
南近江攻略担当。
南近江は順当に制圧するが、北近江の危機の際、森可成の命令に従い北畠具教、塙直政、柴田勝家と共に伝令役として琵琶湖を横断する。
一番最初に信長の下に辿り着き、そのまま浅井輝政と足利義輝を打ち取るが、遠藤直経に敗北。
討死寸前まで追い込まれるが、塙直政の機転で九死に一生を得た。
☆ファラージャ/胡蝶(15歳 魂:?歳)
斎藤帰蝶と同一人物のクローン。
南北近江の戦況を唯一同時に観察できた存在故に、実は気が気でなかった。
武家勢力の上洛行為が、知識と反してデリケートな問題である事を知り驚愕する。
【亡霊】
☆織田信秀、斎藤道三、太原雪斎、朝倉宗滴
うっかり安土城が消失した事を信長に洩らす。




