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表の裏に。  作者: 神の息
9/10

九話:君→僕

眠たい事この上ない授業が全て終わり、やっと開放された。

今は、春休みが明けてまだあまり経ってないので、一週間は昼までの授業だ。

「・・・今日は集会があるんだったっけな。」

思い出し、憂鬱になった。まぁ、そうじゃなければパンなんか買う必要も無かったわけだが。

「先、行ってるわよ!絶対さぼんじゃないわよ!」

緋伊奈がたったと走っていく。緋伊奈は学級委員なので忙しいのだ。

体がだるい俺は、教室の鍵を閉める仕事をもらい、最後まで教室に残ることにした。

少しすると皆、居なくなってた。が、隣にはまだ豊がいた。

「・・・・行かなくていいの?」

「別にいいんだよ、こんぐらい。今日の集会は校長の一学期の注意と先生が帰った後にやる、ライブくらいのもんだからな。」

「・・ライブ?」

「そ。ライブ。別にプロのミュージシャンが来るわけでもなく、普通に学生がやるだけのライブ。」

「・・・それって先生達は知ってるの?」

「多分。本当は止めなきゃいけないんだろうけど、なんせ人気あるからな。だいたい3グループぐらい出てくるんだけど、そん中にもの凄い人気のあるグループがあってな。バンドのグループなんだけど、名前は確か、「フナフティ」だったな。」

「どういう意味?」

「緋伊奈が地球儀回して見つけた地名だってよ。」

「緋伊奈ちゃんもバンドやってるの?」

「うん。ギターやってる。あと、ヴォーカルもうちのクラスだったぜ。」

「・・誰?」

元原もとはら富士夫ふじおってやつ。最近はテレビの声優とかまでやってるらしいぜ。」

がた。と豊のイスから少しだけ音がして、いざ、立とうと言う様な体勢になって、無表情のままの顔を俺の方に向けてきた。 ワクワクしてるのか、すこし腕とかがムズムズ動いていた。

「・・・見に行くか。」

俺が一言言うと、少し大きめにコクリと頷いて、がたっと立ち上がった。

机の横に引っ掛けてあるカバンを持って、俺と豊は体育館に歩いていった。

「・・・やっぱパン食ってから行く?」

と俺が聞くと、今度は首を横に振った。 そのしぐさを見て、思わず笑顔がこぼれてしまった。豊も笑った。  ・・・ような気がしただけだった。



最近忙しくて死にそう・・・・なんて弱気な発言はまったくしてませんよ!!本当ですよ!!うん・・。はい・・・。忙しくて死にそうです。

こんな僕に感想を送ってくれると、僕の元気も100倍!!いや1000倍!!になりますので感想バンバン送ってください!!では、十話お楽しみに〜。

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