二話:表≪裏
北条 豊 女 中学2年生
ふと時計を見ると、いつの間にか今日が終わっていた。 こんな風にいつも一日は過ぎていった。
私は今、不登校なのだ。
なぜこうなったかというのは、そんなに長い話にはならない。
私は人と話すのが苦手なんです。 べつに話題が無いとか、そういう事ではない。
普通の人並みの事をしゃべり、普通の女の子と同じ様な事を考えている。
ただ一つだけ。たった一つだけ。 私にはできない事がある。
「表情」
いつの日からか、私は笑うことや、泣くこと、怒ることが出来なくなっていた。
心の中では楽しい時も、悲しいときも、ムカつくことだってある。 なぜだろうか、顔には出せない。
そして今、学校に行かずに、家でパソコンで話ている。 これならこの不器用な顔を見られないで済む。
いま、一人の人と話そうとしている。 この人はどんな人なんだろう。
改行が多いですが、その辺はスルーでお願いします。