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僕は瓶にシールを貼る。

作者: 霜雪
掲載日:2015/08/04

僕は瓶にシールを貼る。


ひたすら色々な形の瓶にシールを貼る。シールには何やら色々な文字が書かれているが、僕には読めない文字だ。瓶の形はどれ一つとして同じものがない。その中には凸凹や歪みがあってシールが貼りにくいものがある。今は技術の進歩により、どんな形の瓶にもシールを貼ることが出来る。



僕は瓶にシールを貼る。


瓶の中身は分からない。内容物は玉虫色に光り、どんな物質かは想像もつかない。ある角度から見ると紅色、ある角度から見ると山吹色。本当に色々な変化を見せるので、見ていて飽きないぐらいだ。僕はシールを貼ると、内容物は固定化される。紅色は紅色、山吹色は山吹色で固定される。どんな角度から見ても同じ色。いくら眺めても変化はない。



僕は瓶にシールを貼る。


ある日、全く透明な瓶を見つけた。その瓶は形すら定まっておらず、力を加えると油粘土のように形を変えた。



僕は瓶にシールを貼る。


透明な瓶にシールを貼ると、その瞬間中には金属のようなものが入ったのだろうか、瓶は自分を写し出した。



いつの間にか僕の背中にはシールが貼られていた。

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