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6話「二人と濃厚」
「ちょ、先輩?」
佳樹は驚いた。そんなことがあるはずはないのだ。こんな、男として夢のようなことが。だが、望月はその言葉通り、佳樹をホールドして寝転がった。
そしてそのまま甘い香りを漂わせながら囁いた。
「私は忌み子って、小さい頃大人に教えられた。私はそれを当然のように受け入れた。でも、佳樹といると抑えつけられた思いや怒りがなぜか蘇るの。ただの格ゲー廃人だった私が、人間に戻ったような気が」
佳樹はそれを聞いて微笑んだ。なにかうれしいのだ。がっちりホールドされたままの足がさらに絡みつき、どんどんいかがわしい格好になる。
「佳樹がGROWUPERであるかぎり、私は絶対にこの道をやめないよ。もし私にGROWUPERを辞める日がくるならその時は告白して絶対成功させるんだから」
その後、疲れもあってか、二人にも睡魔が訪れた。そして二人は、抱き合ったまままどろんでしまった。
翌朝。
現在、時計は火曜日の11:52を差している。
「先輩やばい大遅刻でふ」
「今日日曜日だろ?遊びにいこうぜ!」
佳樹は、人生初のサボりを経験した。




