白狼騎士団
主人公のアルフレッドの素直じゃない部分が引っ込み始めました。
誤字を修正しました。
白狼騎士団執務室〜
アルフレッドSide
執務室で色々と考える、あれから、まる一年か月日が経つのは早いな……紅茶を飲みながら、これまでの出来を振り返る。
まずは旅に出た目的や出来事を振り返ろう。
1:イリアさんに会う為。
2:海賊の襲撃とリデェア達に出会う。
3:父の陰謀(?)で騎士団に入る。
4:リデェアがインネンを付けられた現場を目撃エクリアと共闘で返り討ち。
5:反省房に入る無論アイツ等も同罪(笑)
6:アイツ等と和解……そして現在は僕達のメンバーか……ちなみに僕が隊長で副隊長はエクリアだ。
以上回想終わり。
ドアをノックする音が聞こえる。
「誰か?」
「アレックス・バーロンです、書類に目を通して頂きたいのですか。」
アレックスは一年前にリデェアに絡んだ、リーダー格だった奴だ、アレックスは反省房入りした後リデェアの事情を知って真っ先に謝りに来た、今では僕の補佐役に就いている。
「あれから、もう一年か。」
「はい、俺も馬鹿な事を仕出かしました。」
あの10人の内この隊に来たのは、アレックス・レイド・ランドルフの三人だけだ、他の奴らは別の部署に入った、そんな事は今はどうでもいいだろう。
「今はリデェアが心配ですね、隊長もですか?」
「アレックスもそう思うか?」
最近リデェアが訓練等で行き詰まってる様だ、少し荒療治になるが僕の彼女達に出会う前の本当の目的イリアさんと【戦う】のが僕の目的の一人だったが今は、リデェアが心配だな、最近彼女は少し焦り過ぎているようだ。
「隊長?」
「少し、荒療治をするか、リーザやリデェアは勿論、マコトにエクリア達は僕を軽蔑するかもね。」
「……まさか、リデェアを見捨てるお積りですか?」
アレックスの目が険しくなる、さて彼には話しておくか僕とリデェアの【因縁】を。
「場合によっては、そうなるね……僕も今は亡き父さんに対して焦っていた事があったしね。」
リデェアはお母さんのイリアさんを超えたがっている……いや超えようと必死だ、彼女は今アリ地獄に墜ちたアリそのものだ、全くいきなり高い壁を選びやがって、僕もその【壁】の一人だろう。
(彼女の想い全部とは言わない、半分は背負ってやる!)
「本当に半分だけだからな。」
「何か言いましたか?」
「///な、何でもない、そ、それより……頼まれてくれないか?」
アレックスにリデェアを訓練場に呼んで来るように頼むさて、リデェア……遠慮はしない全力で行くぞ。
※※※
リデェアSide
いきなりアルフレッド君から、訓練場に来てほしいと連絡があった、アレックス君の様子から何か大事な事何だと解る。
「アルフレッドく……いえ隊長遅くなりました。」
少しアルフレッド君がイラついている、ボクのミスのせいだろうか?
「リデェア、キミは少し焦りすぎだな? 僕が君の最初の壁になってやるよ。」
「えっ……ど、どう言う事?」
アルフレッド君がボクの壁に? 少し頭が混乱する。
「フッ……詰まり君は、高望みし過ぎだよ!」
いきなりアルフレッド君が、剣を抜き放ち襲い掛って来る、ボクも剣を抜いて彼の攻撃を防ぐ。
「ボクが何時、高望みし過ぎだって?」
「だって、早く超えたいんだろ? イリアさんを。」
!! どうして……知ってるの? 誰にもまだ話していないのに。
「解らないか? 僕も君も似た者同士だからさ。」
アルフレッド君とボクが似ている……?
「僕は父さんが勝って無かったイリアさんと【戦い】たかった……。」
「!!……お母さんと?」
「そうさ……けど、リデェア君はイリアさんから【力】を奪ったと思い込んでいる。」
奪ったと思い込んでいる……その一言に頭が真っ白になって何かが弾ける。
「こんな力! 奪いたくて、奪ったんじゃあないよっ!!」
打ち込む剣に力が入る、しかしアルフレッド君に掠りもしない、それどころか簡単によけられてしまう。
「そう、君は優しい過ぎるんだ、だから余計に腹が立つだよ!」
「何で! 何でだよ!」
アルフレッド君の繰り出す一撃が何時もより重く感じる、本気でボクに斬り掛かって来る。
「君は、内心怯えている……そうだろう?」
「アルフレッド君! 言って良い事と悪い事があるよっ。」
ボク達は気が付けば本気で切り合いをしていた、止める者は誰も居ない。
※※※
アルフレッドSide
泣き声出も上げれば、可愛いい奴だけど、全くそんな様子も見せない、頑張り過ぎだよ君は。
「腹が立つか? なら全力で来るんだ【壁】にね」
「ば、馬鹿にして……うぁぁぁっ!」
がむしゃらに剣を振り回すリデェアさすがにこれ以上は彼女が限界だろう、この馬鹿げた茶番も終わりにしよう。
「ボクは……こんな力なんて……要らなかった……。」
「ああ……そうだね。」
「ボク……が……お母さんを……が無理をする原因になった……。」
「たった独りで、頑張って来たんだね?」
「ボ……ク……が……いなけれ……ば……お母さんは。」
「違うよ、それは、もう一人で抱え込まなくてもいいよ……僕が君を支えてやる、絶対だ。」
もう……彼女に剣を振り回すだけの勢いは無い、泣き出す手前だ。
「ホント……に?」
「生憎、嘘は付くなて父さんに教えられてきたんだ。」
そっと、ディアナを抱きしめる、全く一人で全部抱え込もうとするからパンクするんだ。
リデェアが僕の胸に顔を埋める、肩がかすかに震えている。
「これ……じゃあ……訓練にならないよ?」
「別に構わないさ、それよりもう落ち着いたか? ディアナ」
「うん、////ありがとうアルフレッド君」
※※※
アルフレッドSide
翌朝、他の連中の特に男達の視線が鋭い物に変わっていた。
後エクリア・リーザの視線もきつかったな。
まあ……思い当たる事はアレックスが嘘八百並べたからな余計に勘違いされている。
(アレックス、いつか仕返ししてやる〜っ)
と心に誓った僕が居た。
もう少しアルフレッドの素直じゃない部分を引っ張りたかったです。
次回頑張ります。