自由騎士団に強制入団!?
アルフレッドが自由騎士団に入団します。
これから彼の騎士団生活が始まります。
アルフレッドSide
フェリオさんとリデェアに起こされた、今は朝の6時だよな? まだ寝てても良いよな?
「さあ朝のトレーニングのマラソンから始めるぞ。」
フェリオさん……何故、ヒールフェイス何ですか?
「おはよーっ! アルフレッド君♪」
リデェア……君が元気なのはお母さんの影響か?
まあ、ドアを開けて入って来るよりマシか。
「着替えるから待ってくれ。」
急いで着替える、ていつの間にかジャージが用意されていた、しかもサイズまでピッタリだな。
着替えてランニングをこなす、かれこれ1時間は走った、朝ごはんを、ご馳走になって自由聖騎士団本部に向かう。
イリアさんの姿は家に無かった、フェリオさんとリデェアに聞いたら、仕事が早いそうだ。
(どんな仕事をしているのだろう?)
「アルフレッド君行くぞ。」
「フェリオさん、何処に行くんですか?」
「連隊長執務室だ。」
執務室に着いた、ドアをノックすると部屋の中から聞き覚えのある声がする。
「どうぞ、扉は開いてますよ。」
「しつれ……て、イリアさん……なんで?」
「どうしたんだ……アルフレッド君? て……姉さん……真剣は修練場で振るって下さい。」
確かに真剣で素振りの構えだ、執務室が広くなければ何かしらの調度品が壊れたはずだ。
「え〜とこれは……あははは。」
「ね・え・さ・ん! あれだけ真剣は手入れだけにしてって何度言えば分かってくれるの? 体だって本調子じゃあ無いんだよ!」
フェリオさんの怒声に耳がキーンとなった、フェリオさん……小魚食べてカルシウム不足補って下さい。
小1時間フェリオさんのお説教は続いた、そろそろ僕が呼ばれた理由を教えて欲しい。
「フェリオ……アルフレッド君の今後の事……話していい?」
「ゴホンゴホン……そうだね、アルフレッド君、僕は一旦失礼するよ。」
ふぇ、フェリオさん−−かむばっく〜っ、僕の願いも虚しくフェリオさんは去って行った。
コホン……さて冗談はこれ位にしてイリアさんの本当の目的と父さんが、彼女に会いに行けと言った理由を教えて貰おう。
「まず君の事は、君のお父様、アルゼリアスさんから手紙を貰いました。」
「父からですか?」
イリアさんから手紙を受け取る、書かれていた内容に僕は戸惑う。
※※※
手紙〜
アルフレッド、これを読んでると言う事は私はこの世に居ないと言う事だ、さて、厭な話は私はしない主義だ、お前もその事は良く知ってるな?
(厭な話? 父さんはそんな話は絶対に、僕の前ではしないじゃないか……。)
実は家はお前がイリアさんに会いに旅に出たら、そのほかの財産とまとめて処分するように決まっている。
(!!)
母さんは人間族の出身でお前には母さんの血が受け継がれている、その事でお前の安全を考え旧交のあった、イリアさんに、お前を預ける事に私の独断で決めた。
(母さんの事はそんな理由だったのか。)
母さんの事はお前にも教えていない、何より母さんもその事を望んでいない、風の噂では彼女は病で亡くなったと聞いた。
(!!……何故会いに行かなかったんだよっ。)
今のお前の気持ちも分かる何故なら私も病でいつ死んでもおかしく無いからだ、最後に一族の者達には、お前は永久追放にしたと告げてある、これからは自由に生きろ。
(……。)
自慢の息子アルフレッドへ〜父アルゼリアスより〜
※※※
手紙をくしゃくしゃににぎりしめる、イリアさんの前だが顔を上げずに泣く。
「アルフレッド君……。」
「僕は人間の混血だからって……そんな事父さんがっ、つまらない偏見に捕われるなって、何時も言って言ってたじゃないか!」
「待ちなさい! アルフレッド君!」
そのまま執務室からとび出した、何処をどうたどったのか覚えていない、気がつけば屋上に居た。
「まいったな……これで……本当に一人ぼっちか……。」
夕日を見つめ、ぽつりと呟く……。
その時誰かが屋上に飛び出して来た。
「アルフレッド君っ、死んじゃダメだよっ。」
リデェアが抱き着く用に僕を突き飛ばす。
「な、何をするんだっ、リデェア。」
「だ、だって……これ……。」
リデェアがあの手紙を泣き声で僕に見せる。
そうか、何処かに落としたんだ、逸れを彼女に見られた。
「あは、あはははっ。」
「何が、そんなに可笑しいのよっ?」
顔を赤らめて怒る仕種が可愛いらしかった。
「大丈夫だよ。」
「本当に?」
取りあえず謝って置いた、僕の今後は自分で決める、まずは迷惑をかけた皆に謝ろう、逸れから自分の事は自分で決めると言ってやる!
※※※
執務室〜
「アルフレッド君、残念だが君のお父さんから、宜しくと頼まれている。」
フェリオさん、どういう事ですか?
その疑問にイリアさんが満足げにある書類を……ジャジャーンと広げる。
「なななっ、何だこれはーっ!」
書類には父アルゼリアスの直筆で、僕の名前が印されていた。
自由騎士団入団書〜
以下の者を見習い騎士に任ずる
アルフレッド・ファルケン
拒否権は無かった、なぜなら、イリアさんが後見人で僕は未成年だからだ。
(はぁ……早く成人になりたい。)
こうして父アルゼリアスの陰謀? により自由騎士団に入る事になった。
次回ストーリーを長くする様に頑張ります。