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シリウス

シリウスのモチーフは【メタルサガー】のレッドフォックスさんです。


彼女は格好よかったです♪


誤字の修正をしました。

シリウスSide


しげみの中から、獲物の様子を伺う、やつは草をモシャモシャと食べている。


(良し、いい大きさだ、これなら良い毛皮になりそうだね♪)


今、アタシが狙っているのは、水牛を大きくしたような魔獣ギガ・バイソだ、こいつ等は質の良い毛皮が採れるから良い稼ぎになる。


(狩りのシーズンはコイツで最後だね、最近はドラゴンも狩るのは難しくなってきたしね。)


ドラゴンは最近では、ほとんど見かけ無くなって、ドラゴンハンターから魔獣ハンターに転向しているハンターも沢山いる。


アタシもその中の一人だ、照準を絞り狙い撃つ!


魔獣の急所に当たり奴は一撃で倒れた、さて、後は麓の町まで運んでコイツを売るだけだ……そう考えていたら携帯が鳴る。


「ハイ、シリウスだけど……? 誰?」


<やあ、お久しぶり〜僕だよ〜♪>


「この携帯は現在使われておりません、もう一度ご確認のうえ改めて……。」


携帯の通話を素早く切る……電話してくんなっ、万年新婚夫の馬鹿アルト。


また携帯が鳴るが出ずに切る、全くノロケ話ならよそでやれ、よそで。


また携帯の着信がある……しつこいな。


「何だよ……万年新婚男。」


<つれないな〜♪ 君に頼みたい用件が有るんだけどね〜♪>


「嬉しそうに言うなっ……一応用件だけ聞くよ。」


<フェリオ君を怒らせたある男の子のボスになって欲しいだよ、今ヒマだろう?>


「フェリオを怒らせる奴が、居たのか?」


これが、アタシとひねくれ坊やの出会になるとは思っていなかった。




****



アルフレッドの回想〜



アルフレッドSide


フェリオさん達を待つか、そのまま仕掛けるか考えていたら、海賊船が速度を落としたどうやら向こうも決着を付けたいらしい。


「よし、接舷して海賊船に乗り込むぞっ!」


「アレックス、白兵戦の準備に掛かれっ。」


「了解いたしました。」


船に小さな衝撃が来る、どうやら無事接舷出来た様だ、さあ、此処からが本番だ。


「海賊船と連結が出来次第突入だ!」


「はっ、作戦時間合わせっ。」


おとなしく降参は……しないよな、普通は?


ハッチを爆薬で破り、船内に侵入する。


「レイドとクラウスは機関室をおさえるんだっ。」


「「了解。」」


「アレックスは僕とブリッジを制圧するぞ。」


「了解です、隊長。」


マコトにエクリアがいれば大丈夫だけど、あの二人は今回は居ない理由はレイドと中が悪いからだ、エクリアはもう少し穏やかにして欲しいな、後、先に手を出すなレイド、お前もあまりエクリアをからかうな、いつかエレノアさんの雷をまともに喰らうぞ。




****



ソフィアSide



何だか、賑やかになってきたね、やんちゃな【お客様】だ、丁重にもてなさないと失礼にあたるね?


「よし、ガキの相手はアタシの役目さね、ところで……脱出の方は?」


「順調です、姐さん。」


なら、遠慮はいらないね。


「ところで姐さん、船はどうしやすか?」


「ボロ船は、連中にくれてやりなっ。」


全く、時間があれば爆発で纏めて始末してやろうか考えていたが、まぁ、良いだろ、どうせスポンサーが新しい船を用意してくれるしね。


しばらくして、ブリッジに、あのガキ連中が入って来た、とりあえず甲板デッキに誘導する、さて、あの魔人の息子の実力はどれ程の物か。




****



アルフレッドSide



ブリッジはもぬけの殻だった、部下に命じて船のコントロールを任せ、甲板デッキに向かう、旧式の空中艦は大抵艦首や艦尾に甲板デッキが有る、航空機を飛ばしたり、水上移動する時に荷物を受け取りをするスペースに使う、海賊船は大抵旧式の船だが明らかにこの船は改造されている。


「なるほど、これなら白兵戦に向いている、貴様が有利だな?」


「そうかい? 坊やも似た条件だろ?」


甲板デッキは、円形になっている、ほとんど彼女の趣味らしい。


「さぁ、行くよっ、小僧!」


「ナメるなーーっ!」


彼女の動きに合わせて、こちらも仕掛ける、まずは生け捕りを考えるがすぐに無理だと判断する、僕と彼女の実力は彼女が上らしい、なら無理に生け捕りにする必要は無い。


蛇腹剣と形見の剣がぶつかる、なかなか互いに決定打を与えられない。


「隊長っ、援護します!」


「アレックス、さがれ!」


アレックスが、マシンガンを構えソフィアに向けて撃ちまくる、それをジャンプしてかわし、蛇腹剣を鞭の様にしてアレックスに斬り掛かる。


「し、しまった。」


「させるかーーっ!」


アレックスに体当たりをして突き飛ばしたが、刃が方をかすめる。


「ぐっ……。」


「止めを刺したいけど、この勝負預けるよっ、ボーヤ♪」


身体が痺れて来た、どうやら、刃に毒が塗ってあったみたいだ。


「くっ……味な真似を……。」


そこで意識を僕は失った。



****



リデェアSide


アルフレッド君達が帰って来るまで、まる一週間は掛かった、その間ボクはリーザやエクリアに【アルフレッド隊長は大丈夫だよね?】と何度も聞いたり、しまいには怒鳴り散らしたりして、お母さんに、ぶたれたあんなに怒ったお母さんを見たのは何年振りだろ。


少し落ち込んで、通路を一人で歩いていたら、黒いロングコートを着た、女の人が近づいて来る、赤い髪のショートヘアで右目を前髪で隠してる、身長はかなり高いな。


(ボクもあの人位身長が欲しいな。)


「ん、おおっ!」


何だっ、この人は?ボクをジロジロと見ている……だけど視線は戦う前に相手を見る眼だ、かなりのつわものだな。


「////あの……ボクに何か付いていますか?」


「うん、ルックスは合格、目付きは……成長が楽しみだな〜♪ おおっ、恋人が居るね? 君。」


「なななっ////」


前言撤回っ、し、失礼な人だった、アレックス達よりタチが悪そうだ。


「シリウス、あまりリデェアを、からかうなよ?」


「そうですよ、シリウスさん!」


父さんにリーザちゃんが彼女に話し掛ける、名前は……シリウスだって!? 伝説の凄腕のハンターじゃないかっ。


彼女の伝説は騎士団の中では、かなりの物だった、曰く、一山クラスの竜をスナイパーライフル銃一丁で倒したとか? 素手で200人を無双したとか? 多分噂半分だと思う……でもドラゴン退治の話は本当らしい?


今になって背筋が寒くなってきた。


「所で、アタシの後輩の坊やは? 何処だい。」


「今、療養しています。」


アルフレッド君は確か……病室だったはず。


「じゃあ、病室にゴーッ!」


「ゴーッ、て……あ行っちゃった。」


「「と・お・さ・んっ、『行っちゃった』じゃあ無いよーーっ!」」


辺り構わずボクは叫んだ、だんだん、頭が痛くなってきた。


「はぁ、リデェアも大変よね、これから。」


***




フェリオSide


さて、リデェアを泣かせた、アルフレッド君を叱り付けようとして来たら、アイリスが僕とアルフレッド君を叱り付けた……何で?


「だいたい、アルフレッド君は……」


アイコンタクトで彼とやり取りをする、アルフレッド君も同じくアイコンタクトをしてきた。


(何で僕まで、怒られるんだよ?)


(多分、僕を叱る気満々でしたからですよ。)


「ちゃんと聞いてる?二人とも?」


「「はいぃぃぃっ」」


「相変わらずだね〜アイリス?」


その時、あの伝説の人がやって来ました。


「あら、お久しぶりです、シリウスさん。」


「シリウス……さん?」


「アルフレッド君、君知らないのか?」


アルゼリアスさん……もう一人のライバル位教えておきなよ。


「ふ〜ん、アルゼリアスの奴、アタシを忘れて、イリアに君を預けたワケ?」


ヤ、ヤヴァイ、死亡フラグが来たな? 多分、今僕の尻尾はかなり膨らんで、ウニみたいになってる。


「アルフレッド君だっけ?」


「はい」


お口チャックだよ……アルフレッド君。


「怪我が治ったら、アタシと勝負だよ!」


「何でですかーーっ?」


「アルゼリアスがっ、アタシとの勝負すっぽかしたからさ!」


こうなるなら、早く彼女と彼の因縁を、アルフレッド君に教えておけばよかったな……はぁ。



次回頑張ります。

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