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(第6話 続々!軽井沢邸の悪夢!)

(軽井沢に突然イノシシ発言をした野山。マッチ 畠山凍り付く。)








マッチ「(やばいよやばいよ~!。この出川テツロウな感じ~。このまま行けばイボイノシシの怒りが破裂して僕らも宇宙のチリのごとく消滅してしまう運命となるのは確実だ。」



(マッチ焦りと緊張で気を失いそうになり少し頭がおかしくなり過激な妄想をし始める。)




マッチ「死ぬ前に走馬灯が走ると言ってたけど。何も浮かばないな。へへ。ああ、オレの人生一体なんだったんろう。思い返しても何も浮かんでこない。仕事も続かなくて彼女にも軽くあしらわれ最後はイボイノシシの逆鱗に触れた奴の巻き添えになって爆死か。冴えない人生だったな。でも・・・もうどうせこれでこの生活も終わりなら俺も最後にあのイボイノシシに罵声の一つでも浴びせて終末を迎えればよかったかな。せめてこの世に生まれてきた最後の証として巨大なバケモノに一矢報いてやるのもいいかもしれない。ジーザス。どうせもうこの平穏なショックン生活も送れなくなるんだから。野山がいくらシッポ振りの天才だとしてもあのクソイノシシのクソ気持ち悪いいちゃいちゃ話を延々聞かされたら我慢の限界だったのかもしれないな。さっきのイノシシ発言は。野山の正義の声、オレは無駄にはしない。わかるぞ!お前の気持ち。決して勝てないとわかっていても男にはやらなきゃいけない時があるんだ。そうだろ野山。お前だけを犬死にさせはしないぞ。オレもお前と想いは同じだ。次のジェネレーションのためにこの命投げ出そう!!いざ行かん友よ!無限の彼方へ!)」




(妄想から現実に戻ったマッチ。しかし過激派な考えに陥ってしまっている。)



マッチ「(よーし言うぞ!言ってやる!軽井沢さんに言ってやる!イボイノシシって言ってやる!洋平君がイノシシどころかお前がイボイノシシなんだよ~!ってね。)」






マッチ「(よーし言う前に心を落ち着かせて練習だ。軽井沢はイボイノシシ!軽井沢はイボイノシシ!イボイノシシは軽井沢!よし!いける!)」






マッチ「(よーし言うぞ!)」





マッチ「(よーし言ってやるぞっ!)」






軽井沢「洋ちゃんもイノシシ?!どういう意味よそれ。」


(軽井沢軽くキレぎみに野山に聞く。)





野山「猪年かなって。洋平君の干支。」






マッチ「え・・・?」



(しょうもないオチにマッチ拍子抜けする)







畠山「(よかった~。)」




野山「猪年の人ってロマンチックな人が多いってめざましTVで言ってたよ。オレの知り合いも猪年でロマンチストだし。」






軽井沢「ほんまあ~(笑)でも洋ちゃんウサギなんよ~かわいいやろ~」






軽井沢「まあロマンチックなとこは同じだけどね~」





野山「ホンマですな~はっはっは~」






マッチ「・・・・ちょっとトイレ行ってくるね・・・」






軽井沢「出て左。絶対座ってシテね!。」





マッチ「う、うん(汗)。」






(マッチ部屋を出てトイレに入る。)






軽井沢「洋ちゃんはほんとロマンチックでね~。キュンときちゃうの~」






軽井沢「あれ?外?何か変な叫び声聞こえない?何かはイボが何とかって。」







野山「そう?」




(その時マッチは水を流しながら便器の穴に向かって「軽井沢はイボイノシシ!」と連呼していたのだった。)




畠山「!!」



畠山「たぶん”王様の耳はロバの耳~”って叫んでるんじゃないかな。どっかの子供が。(汗)」






野山「あ~ロバのパン屋さんの車が近くにいるのかもね!」






畠山「そうかも。(汗)」






軽井沢「そか。ここら辺通ってるからね。車。」






畠山「そだよ多分。(汗)」





(マッチトイレから帰ってくる。叫んで幾分すっきり顔。)





軽井沢「マッチ早かったな~。セックスもめっちゃ早いんちゃうか?」






マッチ「ははは・・・・(汗)早いだけがとりえです。なんちゃって。」







軽井沢「ちっ、返しもつまんねーなあ(ため息)」




マッチ「ははは・・(汗)」




畠山「ねえ軽井沢さん、今日の軽井沢さんなんかちょっといつもと違うような・・(汗)」






軽井沢「ほんま?いつもと一緒やで。ちょっと酔いが回ってきただけ。」





畠山「酔いって酒飲んでるの?!」





軽井沢「さっきタバコ吸った時りんごのチューハイ一本ね。」






マッチ「(1本であんなに口が悪くなるもんなのか?もとから口は悪いけど。(汗)強じんなプロレスラーがウイスキー10本くらい飲んだ勢いだぞこれは(汗)でもあの巨大なイノシシがそんなチューハイ1本で酔っ払うもんなのか。1本って巨大な一升瓶とかで1本って言ってるんじゃないだろうな。(汗)”あたしご飯一杯しか食べない”とかいってどんぶり一杯です。みたいな。(汗)いかんいかんしかし今はそんなことよりこの場をできるだけ平穏に乗り切ることを考えるべきだ。刺激しないよう適当に話を合わせよう。(汗)」






野山「飲んだって1本でしょ?」







軽井沢「そや。か弱いから一本で酔っちゃうの。」






野山「そっか。軽井沢さんもかわいらしいとこあるね~」






畠山「そうね~ホント(汗)」







軽井沢「だって乙女ですから~。」







マッチ「なるほどね~。じゃあそろそろ簿記の勉強でも~・・。」



(マッチ話を切り上げようとする。)



軽井沢「簿記と言えばな洋ちゃんがな”オレも簿記勉強しようかな”って。なんか将来店出したいしみたいなこと言ってて~。一緒にやろっか~とか言ってて~ん。」







マッチ「(このバケモノは俺達をこの『魔の迷宮』から出すつもりは無いみたいだね(汗))」





畠山「(確かに。今日は一日一膳ポイント1000倍デーと錯覚してたってことにしてあきらめよう・・・。)」






野山「いや~それにしても軽井沢さんカップルはホント仲いいよね。」







軽井沢「そう。お風呂入るときもあたしが両手挙げたら洋ちゃん脱がせてくれるんよ~」







マッチ「・・それは・・ホント・・いいことだよね(汗)スキンシップってかさ・・」






軽井沢「でもな、洋ちゃんブラのホック外すのが下手なんよね~(笑)」





マッチ「(おい畠山、これは笑うとこなんじゃないのか?お前笑えよ!。すまんが俺には無理だ。気持ちが悪すぎる。拷問だよ。)」





(マッチ目で畠山に合図送る。)




畠山(ムリムリムリムリ!あたしセックスレスだし。)



(畠山都合のいい時だけセックスレスを利用し拒否。)




マッチ「(うぉ~!悪魔軽井沢の口から吐かれる呪いの呪文がおれの心と体を蝕んでいく~!!耳が~火傷をしたようにただれていく~!!)」



(その時マッチは妄想の中で地獄の業火に焼かれていた。)



マッチ「ぐわぁ~!!!」


(マッチ思わず叫ぶ)







軽井沢「どしたん?」




マッチ「い、いや、正座してたら足しびれちゃって・・・(汗)」


(マッチとっさに苦しい言い訳をする。)



軽井沢「足崩したらええやん?今日は恋愛トークで語り明かすんやし。」





畠山「(え!!)」




マッチ「(うそ!!?)」





野山「やっほーい!」





畠山「(え!!)」




マッチ「(うそ!!?)」





マッチ「(・・野山・・お前は敵なのか味方なのか・・おれはお前が怖い・・)」



(野山は単純に勉強がしたくないだけである。)





軽井沢「でなウチらナチュラルデーってのあんねん。」





野山「と言いますと?」






軽井沢「もちろん字のごとくナチュラルに一日裸で過ごすねん。で欲情したら自然の摂理にまかせんねん。」






野山「それはつまり?」






軽井沢「野山、男と女がやることと言ったら一つしかないやろ。」





野山「そですよね~。」





マッチ「(肉体の拷問よりも精神の拷問の方が効果的って話を聞いたことがあるけどホント耐えられん・・・)」




(マッチ顔が引きつり血管がピクピクする)



軽井沢「おっ、マッチ目が血走ってない?あたしの話聞いて興奮してるんとちゃう?」




マッチ「ちょ、ちょっとね はは(汗)」




軽井沢「このドスケベ。」


(軽井沢がニヤリとしながら言う。)




(マッチさらに血管がピクピクする)



マッチ「(拷問どころかこんな屈辱まで味あわされるとは・・・まさにここは地獄!!地獄が日本に存在するとしたら大分別府の地獄温泉以外にもここにもあったんですね。ボクが何したっていうんですか神様。)」





野山「あれ、マッチなみだ目になってるよ。」





マッチ「ホ、ホコリ(誇り)のせいさ・・・・。」





野山「コンタクトは大変だね。」




マッチ「だろ。」



(マッチホントに泣けてくる)






軽井沢「でもな悩みもあんねん。」





野山「どんな?」





軽井沢「洋ちゃん最近立たない時よくあんねん。」





マッチ「(ぐお~!!!!)」




畠山「(やめて~!!!)」






野山「ワーオ!!。」







畠山「・・それは~大変だね・・・・ はは(汗)」



(畠山一応相づちを頑張る。)



マッチ「(当たり前ダノアツコちゃんだよ・・・。逆に洋平君のアレが立ってる方がおかしいんだっつーの!。もしエイドリアンの代わりにあのイボイノシシが”立って!~ロッキー!”と言っていたらロッキーは立ってもいないだろうしハイジの代わりにあのイボイノシシが”クララが立ったクララが立った”と言ってもクララはすぐに座っちゃっただろう。あのイノシシ相手に立つ洋平君がすごいだけなんだ。それに気付けよこのブタイノシシめが!あのバケモノ相手に洋平君のその行為は勇気だけでは決してできはしない!称賛に値するよ!。君は現代の勇者、いやムツゴロウ!いやそれかだだのド変態野郎だ。いやしかし、すごいなあ・・洋平君。いやいや感心してる場合じゃないし問題はそこじゃない。問題は今あの『裸の王様』に一体誰が真実を言えるだろうってことだ。『立たないのはおめーのせいで一般的な男ならごくごく当たり前のことなんだよっ!。』と。いや誰も言えはしない。言ったら殺されちゃうよな・・。だから王様は裸になってしまったんだから。)」







軽井沢「どしたん?二人とも黙ってさ」



(軽井沢が野山マッチに言う。)



軽井沢「さては二人とも密かに立たなくて悩んでんでしょ~。ごめんごめんあたしって人を見抜く力に長けてるからさ~反応みただけでわかっちゃうんだよね~」



(軽井沢にやっと笑う。)



(マッチぞくっと悪寒が走る。)






マッチ「(王様・・ワタクシまだ命が惜しゅーございますっ・・・・)」




野山「さすが軽井沢さん、なんかメンソールタバコ吸いすぎると立たなくなるらしいしね。」




軽井沢「そうなんじゃあ洋ちゃんにメンソール禁止にしよ。」



マッチ「(今までボクは軽井沢さんが何か持ってると思ってました。でもそれが今日やっとわかりました。それは『七つの大罪』です。「傲慢」 「嫉妬」 「憤怒」 「怠惰」 「強欲」 「暴食」 「色欲」。なんでも持ってるな。まるでドラエモン。)」


(マッチハンカチ王子の記者会見風に心の中で会見発表する。)







(そしてこの後軽井沢の人間の精神を破壊するいちゃつき話は延々と続き時間はなんと午後5時に。マッチはもう廃人寸前だった。相変わらず野山は元気。)










野山「イヤー軽井沢さんのラブラブ話はタメになるなあ。あ、それ二人の写真でしょ。」




(野山部屋の写真立てを見て言う。)




マッチ「(余計な事をっ!・・・野山)」



畠山「(あえて気づかないふりしてたのにっ!)」




軽井沢「四国の旅行のね。そうだ。写真まだあるから見せてあげるわ~」




マッチ「ありがとう(汗)」



畠山「わーい(汗)」




軽井沢「はいこれ。」



(軽井沢めちゃくちゃ大きなダンボール箱を出してくる)



マッチ「(こんなに!?もしお札だったら3億円以上はあるぞ。これ(汗)。)」


畠山「(うっ、これ全部見るまで帰れないのか・・・(汗))」



野山「見よう!見よう!」










(時間はそれから15分後の午後5時15分。野山、マッチ、畠山の3人は無言で商店街アーケード付近を歩いている。)





マッチ「まったく野山のせいだぞ!」




畠山「ホント!」




野山「まあまあ」




マッチ「ホントああいう事言うかなホント最悪!」




畠山「ホントホント!」




野山「思わず口から出たんだよね。エクトプラズムみたいに。」




マッチ「オレも魂となって消えたかったよ。まあもう帰って来てるけどさ。」




野山「そだよ。マッチ。言ってみればオレのお陰で帰ってこれたようなもんだよ。あのままあそこに居たら朝まであの大量のチューしてる二人の写真達に一枚一枚感想言っていかなくちゃならなかったんだよ。」




畠山「(まあたしかに(汗)。写真のほとんどかそんな感じの写真だったし。現像した写真屋さんも儲けと引き換えに悪魔に魂を売ってあんな呪いの写真を世の中に解き放ってしまった事に罪悪感を感じてるかもしれないなアレは(汗)・・・。)」




畠山「まあ仮にそうだとしてもさっ!、写真の一枚目見て出た言葉が”軽井沢さん昔は痩せてたんだねニコッ”ってなくない?」





マッチ「そだぞ野山!それで結局軽井沢さん今日一番のMAX不機嫌になったから逃げるように解散してきたんだから!。」






畠山「明日謝ったほうがいいかもよ。あ、でも蒸し返さない方がいいか。野山のキャラで忘れたふりが一番いいかも。とりあえずさ、明日もし軽井沢さんの雰囲気悪かったら一言あたしに言ってよ。問題起きる前にさ。」



(畠山が野山の肩をポンとたたく。)



野山「おっ!さすがやさしい女神様!」





畠山「いや。軽井沢さんに近づかないだけ。」






野山「あーね・・・。」






マッチ「でも野山の気持ちもわからないでもない。昔の写真確かに痩せてたもんね。スタイルはまるで別人。」





畠山「足とか超細かった。一体なにがあったんだろうね。今日までの約3年に。」





野山「そうそう」







マッチ「でも顔はそのまんまなんだよね、大きさが。(汗)」





野山「そうなんだよ!。顔の大きさは今と同じなんだよね。で”太っても痩せても顔の大きさは同じじゃん”とは決して言ってはいけないと思ったから良いこと言おう良いこと言おうと考えたら”昔は痩せてたんだね”になっちゃったんだよね。10回クイズみたいにこれ言っちゃいけないと思うと違うとこの意識が薄くなっちゃうんだよね。」




畠山「なるほど。まあたしかに。」







マッチ「まあ何はともあれなんとかあの監獄軽井沢邸から脱獄できたんだからよしとしようか・・。今やっとショーンシャークの空を拝めたんだからね。疲れたよ。今日・・。早く帰ろ。」





野山「そいえばさ~、マッチ。ホラー映画のエンディングのよくあるパターンって知ってる?主人公がゾンビ倒して帰ろうとしたら実はまだ背後から別のゾンビが主人公を狙っててさ、主人公がふと振り向くと”ギャー!”って。」





マッチ「よくあるパターンだよね。知ってるけど何か?」





マッチ「まさか?」



野山「まさか。」



マッチ「まさか!?」



野山「まさか。」



野山「そう!そのまさかだよっ!後ろに軽井沢さんのゾンビが!!」


(マッチ振り向く)





マッチ「ギャー!!!」




畠山「ってあんた後ろ肉屋でしょ。だだの。」


(畠山背後の肉屋を指差して言う。)



マッチ「だって確かに軽井沢さんのゾンビがぁ~!」




畠山「だから豚肉でしょそれ。」




野山「無駄だ。畠山君、これがフラッシュバック症候群なんだよ。イラク戦争に行った兵士なんかによく見られる症状で戦争の情景が突然フラッシュバックしてきてパニック状態になるんだ。戦争ってむごいものだよ。まったく。アイラブピース。」


(野山目を閉じ首を左右に振りながら言う。)





畠山「はぁ、もういいでしょマッチ。帰ろ。今日は疲れたよ。心底・・。」





野山 マッチ「だね。」






(野山の”昔は痩せてたんだね発言”で最悪の雰囲気で軽井沢邸を後にした一行。結局勉強なんて一切させてもらえなかった。延々軽井沢の交尾ネタを聞かされただけ。明日は簿記テスト大丈夫なのか・・・・。)







(続く)


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