(第5話 続 軽井沢邸の悪夢)
( 『外犬』扱いを受けたマッチ、畠山、野山であったが突然野山が突然『室内犬』に昇格。一体何が!? )
マッチ「一体何が起こったんだ!!笑うイボイノシシに野山がお菓子をもらってる!」
畠山「なぜかは分からないけど事態は好転してるのは確かね。」
マッチ「この隙に俺達も割り込もう!」
畠山「オッケ!」
(ベランダから室内に入る。)
マッチ「いや~軽井沢さん。ベランダいい眺めだよね~。気持ちいい風も吹いてるし。」
(マッチ必至にごまをする。)
軽井沢「ホンマ?あたしも景色気に入ってんねん。さすがマッチいいとこ気づくね~」
マッチ「はは(汗)そう?でしょ~。(汗)」
軽井沢「ほらマッチこれスイートポテト。あたしが作ってん。お食べ。」
マッチ「え?ホント?ありがとう!いや~おいしそうだな~(汗)」
畠山「軽井沢さんはホント料理うまいね~。(汗)」
(畠山必至にごまをする。)
軽井沢「いややわ~料理って言ってもお菓子だけやねん。まあお菓子なら結構自信あるけど~。」
軽井沢「ほらこれスイートポテト。お食べ。」
畠山「美味しそう~!あ~あたしもお菓子上手に作れたらな~(汗)。」
(畠山さらににごまをする。)
軽井沢「じゃあとりあえず”シュークリーム作ろう会”でも結成しよか。」
畠山「楽しみ~!(しまった・・。やりすぎた。)」
マッチ「わーい!(殺すぞ畠山~!)」
(マッチ横目でマジに畠山をにらむ。)
野山「いいね~!」
野山「ところで軽井沢さんなんでシュークリームなの?結構難しいって聞いた事あるけど。」
軽井沢「慎吾がな、今度シュークリーム食べたいって。さっきメールきてな。”行けなくてごめん”て。」
軽井沢「あの子いい子やわ~。」
(軽井沢しみじみ言う)
マッチ「(そうだたったのか~。俺たちの長い時間を費やした必至の頑張りは慎吾の30秒以内で作ったであろう短い携帯メールに全く力及ばずだったのは悲しい世の無情を感じはするがが、軽井沢さんの機嫌が良くなったのはナイス慎吾!と言いたい。けど余計な会が結成されてしまったのは最悪だ!)」
(マッチ小声で畠山に言う。)
畠山「(まあ機嫌悪いよりいいじゃん。仕方ない。でも次回は慎吾がいるはずだから大丈夫だよ。)」
マッチ「(そうだね。主よ。慎吾というイケニエをあのおぞましい怪物に差し出すことによって生き延びようとする我々を許したまえ。)」
(マッチひざまずいて手を組みキリストに祈る)
野山「そうそう!慎吾はいいやつだからね。」
軽井沢「野山もそう思う?」
野山「もちろん。イケメンなのにね。」
軽井沢「さすが野山~見る目あるよね~ほらスイートポテトお食べ。まだあるよ。」
野山「いや~軽井沢さんの方こそ見る目あるよ~慎吾のイケメンの顔じゃなくて心を見てるよね~。ワンワン。」
(畠山とマッチは野山のことが一瞬ホントに犬に見える。)
軽井沢「まあね。一番慎吾のこと分かってあげれるのて大人のあたしだと思うし~」
マッチ「(野山犬のしっぽの振り方は職人芸と言ってもいいね・・・ある意味。)」
畠山「(さすが元警察・・。いや警察犬・・。)」
マッチ「(心にも思ってない言葉がよくもまああんなに出てくるもんだよ。)」
畠山「(あー神様、このまま軽井沢さんの機嫌がいいまま何事もなく今日が終わってくれますように。そしたらもう一生セックスレスでもかまいません。)」
(畠山神に平和を願う。)
野山「いやーそうだと思うよ。理解ある大人の女性の魅力っていうか。」
軽井沢「ほんま?洋ちゃんもそういってくれるんよ~。」
野山「洋ちゃんって軽井沢さんの彼氏の?」
軽井沢「そうそう。」
マッチ「(軽井沢さんから洋平君の話振ってきたぞ。慎吾になびく軽井沢さんの事を否定するような発言だけはやめてくれよ~。)」
畠山「(野山問題発言するなよ~。)」
野山「彼氏の洋平君1回だけ見たことあるけどなにやってる人だっけ。?」
軽井沢「水道管工よ。出張多くてさみしいの。」
野山「うわーラブラブなんだね~。付き合って長いの?」
軽井沢「そうね~前のショックン時代に知り合ったからもう3年かな。」
野山「3年付き合ってラブラブなんてすごいよ~。やっぱ長く続く秘訣ってあるの?」
軽井沢「そうね~秘訣ね~。特に意識してやってることはないんだけど~」
軽井沢「まあアレかな~」
野山「アレと言いますと?」
軽井沢「もう野山どうしても聞きたいの?」
野山「はい!もちろんです!。」
軽井沢「もう恥ずかしいから言いたくないな~」
野山「そこをなんとか!」
マッチ「(ん!?なんか変な方向に向かってるぞ話が。)」
畠山「(野山がんばり過ぎんな~適当でいいぞ適当で~)」
軽井沢「じゃあ野山がそこまで言うなら仕方ないか~」
軽井沢「これね~みんなもやるといいよ。」
野山「うおー早く教えて~!!」
軽井沢「一緒にいる時に~」
野山「イッショニイルトキニ~」
軽井沢「常に~」
野山「ツネニ~」
軽井沢「ずっと~」
野山「ズット~」
軽井沢「ちゅーしてるの。」
野山「へ・・?」
軽井沢「洋ちゃんに~ちゅーって言ったらチュッてキスしてくれるの。であたしもチュって返すの。この前なんかあたしがベランダ出てたら洋ちゃんが鍵閉めてね。あたし入れないわけ。で洋ちゃんが言うのよ。”ガラス越しのチューが合鍵になっております。”ってね。だからあたしが”じゃあいきますよ”って言ったら洋ちゃんが”望むところだ”って言ってね。チュッてやっても鍵開けてくれないの。そしたら洋ちゃんが言うの。”そんな小鳥さんみたいなチューは感じません”って。だからあたしもガラス越しだってわかってはいたけど舌使っちゃた~。」
軽井沢「キャー恥ずかしい野山が無理やり言わせるから~もう絶対誰にも秘密だからね。」
マッチ「(・・・こっちこそ一生秘密にしておいてほしかったよ・・・(汗)。)」
畠山「(ベランダの窓のナメクジの痕は・・ソレか・・。)」
(畠山身震いする。)
野山「・・もしかして洋平君もイノシシなの?」
(野山が軽井沢に笑顔で言う。)
マッチ「(え――――!!!!!?)」
畠山「(野山なんてことを!!!)」
マッチ「(野山のやつ~!”洋平君もイノシシ”ってことは軽井沢さんもイノシシですって言ってるようなもんだろうが~!!!。あの戦争バカがぁ~!!勝手に宣戦布告しやがって~!!)」
(続く)