(第1話 簿記勉強会開催!?)
できるだけサラッと読んで頂きたくほぼ会話の形式のフィクション小説です。
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<主要登場人物>
■マッチ(近藤雅紀)男 24歳元サラリーマン
頭の回転は悪くは無いが勉強は苦手。勉強出来そうに見られるためよくガッカリされることが多い。
OLの彼女の行動に不満を抱いている。
■野山 男 24歳元警官
警官を辞めた理由は決して明かさないがバカ。顔は男前だが昭和スター的な一昔前の顔立ち。ホモにモテることしばし。彼女は福島にいて遠距離。
■畠山 女 25歳既婚
元バレー部で自分は身長179cmと言っているが180オーバー疑惑がある。決して誰かの横には並びたがらない。旦那とセックスレス中。
■モーリー(森田) 男 19歳大学中退
お腹が弱くよく腹痛を訴える。同い年の彼女と汚いアパートに同棲中。人当たりは良いが本心は決してみせないため彼女がセックス嫌いのためモーリーが悩んでいるというかすかな情報しかない。。オシリの画像を集めている。
■慎吾 男 18歳高卒
今風イケメン。だが北海道の端の方出身のためかまだ心がピュア。あまり深読みはしない。イケメンのため軽井沢の狙われている。
■軽井沢 女 28歳
元IT系企業。身長165cm体重推定70キロ。ショックン来店3回目のため慣れているのか元からの素行が悪いのか教室のボスとして君臨。気分屋で逆らうとどんな仕返しをされるかわからないため彼女の前では文句は絶対に言えない。ひどいことをする割りに被害妄想が激しい。水道管工の小さい彼氏がいる。
■タッキー 男 23歳
高卒後ニート。デブで内向的。自称オタク。自称ハッカー。両親ともに公務員という家庭に育つ。家は厳しいが過保護に育ったため家でPCは禁止のため校内のPCでアダルトサイトを見て先生に怒られる。
■海ちゃん(海田) 男 23歳
元パチンコ屋店員。乾いたニオイのするワキガの発生源。エイリアンみたいな顔でおせっかいで知ったかぶりだが面倒見のいい一面も。
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(第1話 簿記勉強会開催!?)
(昼食後、教室の廊下にある喫煙スペースで)
野山「軽井沢さんちで簿記の勉強会やろうってよ」
マッチ「まじ?なんでまた!?」
野山「さあ?いつもの気まぐれじゃない?みんなでやればはかどるしって言ってたよ。テスト明後日だし。」
マッチ「うわーっ、”みんなでやれば~”とか理由に入れないでほしいよ。断る理由が思いつかん・・・っ。」
マッチ「うーっ、気が重い。テスト以上に。」
野山「わかる。わかる。オレも行きたくないもん。」
マッチ「でも野山は即OK返事したんでしょ。どうせあんたのことだから。野山の昭和スマイルで。」
野山「よく分かったね。マッチオレをスパイしてないよね?」
マッチ「あなた昨晩・・自分のアパートでエロDVDを観てチョメチョメしましたね?」
野山「え!?なんでわかった!?」
マッチ「昨日の帰りTSUTAYAに入っていく野山見かけたからね。スパイするまでもない。野山はAVしか借りないだろ。その後の行動は予想はつくよ。」
野山「うお~そうだったのか~。でもよくわかったねオレだって。変装してたのに。」
マッチ「いやいや、もう6月なのにニット帽かぶってマスクしてたら『誰だ!』って逆に目立つって。犯罪を予感させる危機感をあおるよ。」
マッチ「野山ってよくそれで警官務まってったよね。なんつーか。」
野山「かなりの頭脳派だったけどね。」
マッチ「・・・そうだと思ったよ・・(汗)。」
(マッチため息をつく。)
マッチ「それよりホント、軽井沢さんちに行くのいやだな~」
野山「ホントだよ。まったく。」
マッチ「その話が出た時点で野山が速攻断れば良かったのに。」
野山「だって軽井沢さん既にスイートポテト作るって言い出してたからさ。いいね~って言うしかなくない?」
マッチ「そういうとこ縦系社会にもまれてるよね。あんたは。」
野山「まあね。オレボーダー嫌いだし。」
マッチ「・・・・。タバコ、しっかり『もみ消し』といてよ。それは好きでしょ。」
野山「好きとか言ったっけ。まあ先生うるさいしね。」
マッチ「慎吾来るって?来るなら軽井沢さんが張り切ってる理由はそれだね。明らかに」
野山「来るよ。慎吾が甘いもの好きって話から始まったし。それ。」
マッチ「まじ?やっぱ簿記の勉強会は口実だったか~。マジ勘弁~。慎吾は自分が巨大なイボイノシシに狙われてる小ウサギだって気づいてないんだろうね。気づいてないって恐ろしい・・。」
野山「ホントホント。」
(マッチ失笑。)
マッチ「でも野山も狙われてたりして。」
野山「いやいや僕なんてめっそうも無い!。アメリカ兵にケツの穴を委ねるくらいなら自決の道を選びますよ。」
マッチ「軽井沢さん女だし・・。一応。あんた軽井沢さんにそれ聞かれたらヒズメの痕だけじゃ済まんよ。」
野山「やばいよね。」
マッチ「野山のその毎回出てくる戦争の例えもね。」
畠山「おっ!ゲイが二人で痴話喧嘩?マッチも火が絶えませんな~」
(畠山が歩いてきて喫煙席のイスに座る。)
マッチ「火に油注ぎ名人がいるからね。」
畠山「野山言われてるよ。」
野山「誰がゲイだって~!!」
畠山「いやいや突っ込むポイントずれてるっしょ・・・。」
マッチ「名人戦で負けた方はそろそろ引退してね。まったく。」
畠山「はぁ!?それあたしも入ってるってこと?!殺すよアンタ!。」
野山「戦争の火種は根絶やしにしないとね!。」
畠山「あんたは黙っとけっつーの!」
畠山「で、何話してたの?恋の話?あたしも恋に焦がれたいワ~っ。」
野山「畠山さん旦那いるし。」
マッチ「セックスレスの。」
畠山「あんたらまじ殺されたい?」
マッチ「まあまあ(笑)。いつものことだろ。落ち着きなって。」
野山「平常心の欠如は戦地では死を意味するよ。」
(畠山無言でタバコに火をつける。吸う。)
マッチ「さっき野山と話してたのはまたいつもの『アレ』よ。」
畠山「軽井沢さん?」
マッチ「イ~エス!」
野山「そして自分もイエスマンでありま・・・・。」
(すかさず畠山が野山に肩パン一発。)
畠山「で軽井沢さんが今度は何て?」
マッチ「明後日簿記の試験じゃん。で前日、まあ明日なんだけど軽井沢さんちでみんなで勉強会しようってさ。」
畠山「えっ?いいじゃん?マッチも野山も簿記全然だめじゃん。教えてもらいなよ~。」
野山「え?オレ簿記楽勝だけどなあ」
(畠山 マッチ 野山の発言を無視。)
マッチ「確かに俺たち二人とも簿記全く解かってないよ(汗)。でもあの人に教わったらあとでどんな法外な報酬を要求されるかわからないよ。(汗)」
畠山「野山一回軽井沢さんとヤッテあげたら?」
マッチ「いいね!昭和スター顔の本領発揮だね。」
畠山「眉毛の太さは伊達じゃないとこ見せてやれ!」
マッチ「野山のデカ物で軽井沢を成仏させてやれ!」
野山「いやいやいやいや、いくらお国のためとはいえそれだけは・・おっ母~~!!(叫)」
マッチ「もういいから。まあそれに近い苦痛は覚悟しないといかんだろうね。(汗)」
畠山「まあ野山もマッチも基本軽井沢さんに気に入られてるんだし大丈夫よ。でもマッチは最近謀反を疑われてる恐れはあるけど。」
マッチ「謀反って・・・。それ家来に使うことばだろ。(汗)」
マッチ「だいたマッチってあだ名もさ~なんかイマイチ馴染めないんだよね。ショックン入ってまだ2ヶ月だけどさ。苗字近藤だからマッチって安易じゃない?今までそんな呼ばれ方してないし。卒業までの一年間そう呼ばれ続けるのかと思うと憂鬱だよ。」
畠山「でもまあ下の名前、雅紀ってとこも関係はあるんじゃないかな。どうしても文句があるなら将軍軽井沢に目安箱作らせようか?軽井沢さんの付けた『マッチ』ってあだ名に文句のあるなら投書したらいい。」
マッチ「オレ・・・、即切腹だろうね。そして耳と鼻を削がれた後に近所の川にうつぶせで浮いてるだろうから早めに探しに来てね・・・。吉宗の時代に生きたかったよ。」
野山「あ、マッチって雅紀って言うんだ~マサヒコかと思ってたよ。」
畠山「有名人と同姓同名はなかなか付けんでしょ。普通に考えて。」
野山「だね!。」
マッチ「あ”---。行くしかないかーー。」
野山「相当嫌がってるね。」
マッチ「つーか野山が平気なのがすごいよ・・・・。」
モーリー「どうしたんすか?みなさんお揃いで。」
(モーリーこと森田が歩いてきた。)
畠山「あー、モーリー軽井沢さんに勉強会誘われた?」
モーリー「あハイ。」
畠山「やっぱ慎吾呼ぶなら仲良しモーリーも誘ったか~。」
マッチ「オレ今なんか想像してしまった。巨大な邪悪な化け物が猫じゃらしを使って慎吾猫を自分の巣穴におびき寄せてるの・・・。」
畠山「あーモーリーが猫じゃらしね。なんかビジュアル的にもね。」
野山「野戦にはもってこいだね。」
(モーリー少しお腹痛そうな顔をする。)
モーリー「軽井沢さんそんな悪い人じゃないと思いますけど~・・・。確かに少し気分屋さんかもしれないですけど。」
マッチ「少しってのは顔で表すとこんな感じかい~?」
(マッチが般若のお面の顔マネをする。)
モーリー「ど、どうしたんすかマッチさん。かなり感情こもってますけど。」
マッチ「まあモーリーも慎吾が出世街道にいる間は安泰よ。でも慎吾というベストフレンドを絶対に手放しちゃだめだよ。もしその時は~」
畠山「モーリーは深く知らなくていいよ。知ったらよく言ってるストレス性腹痛が毎秒に変わるから。」
モーリー「え?あーまあ、じゃあとりあえず聞くのは遠慮させてもらいます。ね。では。」
(三人にあいさつしてモーリー歩いて階段を下りていく)
野山「その時は~の後どうなるの?」
マッチ「軽井沢お気に入りの慎吾と決別したらもうモーリーは軽井沢の暇つぶしの使い捨て玩具の一つでしかなくなるだろうね。ジャングルに放たれた室内犬みたいなもんよ。(汗)タッキーと同じ運命をたどることになるかもね。」
野山「タッキーってあのデブの?」
マッチ「そう。」
畠山「軽井沢さんあんだけさタッキーってキューピーさんみたいで可愛らしいとか言ってたのにね」
マッチ「タッキーが軽井沢さんの誘いを断った途端、手のひら返しよ。」
畠山「まあ軽井沢さんから見たらデブでオタクのタッキーにせっかくあたしが仲良くしてやろうってー言ってるのにそれを断るたぁ~あたしゃ許さないよ。ってね!。」
(途中から浅香光代のモノマネで言う。)
野山「スッチー?。」
マッチ「間違えるならサッチーしかないだろ。」
畠山「もういい。でもまあ内容はそういうことよ。」
野山「サッチーね!」
畠山「野山!あんた話きいてんの?」
野山「聞いてるよ~!。だから軽井沢さんを怒らしたタッキーの話をサッチーでは無くてミッチーでやったとこが面白いって言いたいんでしょ。」
畠山「もういいって。」
野山「冷たいなあ。ハッキー。」
畠山「だれが『ハッキー』よ!。勝手にあたしをハッキーとか呼ぶな!。」
野山「ほら、タッキー、サッチー、ミッチー、ハッキーでゴロがいいし。」
畠山「ウザい!やめろ!」
(つづく)