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事実1

被害者の真実の続き

ヤツに薬を盛り、ヤツが意識不明になってから悪夢を見るようになった。副作用だろうか。知人に相談した。副作用はありもしない悪夢を見るのでは無く、真実を見せる夢だそうだ。そしてまた夜が来た。一眠りしよう。

「私は4年前、〇〇県立病院乗っ取り事件に出動した警察の狙撃班だ。あの日もいつも通り犯人を撃ち、日常を守るはずだった。撃った弾丸は人質の隣りにいる被害者に当たった。私はミスを犯したのだ。その直後、犯人が逃げ出したので撃った。が、全て外れ被害者に当たってしまった。ついに、犯人に弾が当たった。事件後警察上層部はあの事件の責任をすべて加害者に押し付けるかのように、「事件の真相」をメディア等に公開した。私に対しての処罰は行われなかったが、依願退職した。ヤツは警察病院で手当を受けた後、裁判にかけられた。裁判は非公開で行われ、判決は三年ほどの短いものだった。そりゃそうだ。ヤツではなく俺が殺したのだから。」夢から目が覚めた。今日、墓石の前に立っている。母の命日だ。死因は銃による他殺。4年前、自分が手にかけてしまったのだった。加害者は被害者でもあり、被害者は加害者でもあったのだ。私は、事実を知ったのだった。事実を知ったと同時にやつに謝ろうと思った。すぐさま病院に走った。土曜日だったので裏口から入ろうとした。その時、上から落ちてきたものにぶつかった。35歳、まだやりたいことはあった。もうそれらは叶うことはない。


続きます

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