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被害者の真実

「私は4年前、病院にいた患者や医療関係者約180名を人質に取った「〇〇県立病院乗っ取り事件」の被害者である。結局死者は患者42名、医療関係者21名。重症者56名、中軽症者59名であった。なくなった患者の1人は私の母だ。忘れもしない◯月◯日、犯人は裁判にかけられた。裁判はとても長く続き、皆がもう日常を取り戻そうとしていたその時、判決が出た。「判決を言い渡す。懲役3年の刑に処す。」という信じがたい判決であった。ヤツは去年、出所した。もう皆は忘れていた。当時のSNSやテレビでは声高らかに判決が遅いなどと盛り上がっていたが、今では違うものを叩いている。まるで痛々しい事件や忘れてはいけない出来事を味のしなくなったガムのように扱っているそんなこの世が私は好きだ。なぜなら事件が起きてもすぐに忘れ去られるからだ。終いには加害者は悪くなかったんだ、とフェイクニュースが流れる。さて、計画を実行に移す時が来た。母の無念、被害者の無念を今、晴らすのだ。私はドラックストアなどで販売されている市販薬や、グレーなところから購入した薬品を製薬し、とある薬が完成した。この薬は被害者が怨念を込めて作り、飲ませることでトラウマを再現させるという薬だ。唯一のデメリットといえば加害者の人生を送ることだろうか。早速、警察の犯罪者データベースに入り、やつの居場所を突き止めた。ヤツは豪華なマンションに住んでいた。「お疲れ様です。」とコンシェルジュは言い、ヤツの部屋の鍵をくれ、エレベーターを開けてくれた。ヤツの部屋に入り酒に薬を盛った。これで無念を晴らせる⋯」


ニュースキャスター「速報です。たった今入った警察関係者からの情報によりますと、四年前発生した〇〇県立病院乗っ取り事件の首謀者が自宅で倒れている状態で発見されたということです。現在は病院で治療を受けていますが意識不明の状態が続いているとのことです。」「次のニュースです。〇〇寺では紅葉がきれいに色づき⋯」


続きます。

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