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詩❲情景❳

恵みを祝い奉る

作者: 日浦海里

雲の上 駆けて跳ねる 翼の子

重石を持たず 邪気を持たず


地に注ぐ 潤いの水 慈しむ

石土(いしつち)流し 恵みを運ぶ


跳ねて飛ぶ 喜び叫ぶ 稲光

踏み抜き落ちる 豪雷と雨


地を隠す 厚き雲を 裂けて開け

射し込む光 架かる七色


裂いて散り 散っては放る 雲と種

地に埋もれて 命育み


風に揺れ 草葉の海が 波を打つ

照らされ満ちる 草いきれの香り


手を広げ 波間に跳ねる 大地の子

想いは待たず 純情余さず


実るほど 頭を垂れて 祝う子ら

金色の穂に 祈りをこめて


奉る 命と笑顔と 年月と

揺らめく(ほむら) 夜空には星

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― 新着の感想 ―
[良い点] 「踏み抜き落ちる 豪雷と雨」 かわいいです。 [一言] 読後、目に入る世界があざやかに彩られた気分になりました。
[良い点] 地を隠す 厚き雲を 裂けて開け 射し込む光 架かる七色 裂いて散り 散っては放る 雲と種 地に埋もれて 命育み ⬆ この流れと作中に【咲く】を使わない事で 純然たる生命 力強さ 淡々と…
[良い点]  短歌が連なって、おおきな歌へ。  ひとつひとつも31文字前後なのに、情景や背景が広がってゆきます。  ラストには秋祭りでの人々の笑顔。  素敵な作品ですね。 [一言]  イナゴの佃煮…
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