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始まり

BJです。


五作目になりました。


読者様に読んでもらえると嬉しいです。


感想・評価等をお待ちしております。






「・・・恐い・・・恐いよ!苦しい助けて・・・・」


彼女が泣いているのに俺は何も出来なかった。






「・・・・・君の事が好きだ。付き合って欲しい」


俺は彼女、中村なかむら 美香みかに告白した。


「・・・・・ごめんなさい」


「えっ?」


俺は彼女に振られたのだ。


「・・・なんで」


「いきなりはちょっと・・・・・まずは友達から始めよう?」


彼女はそう言って俺に微笑む。


俺は不満ながらも頷いた。



彼女と俺が片想いの友達をして半年。


俺の想いは今も昔と変わらず彼女の事が好きだった。


でも、あの日以降からまだ告白はしていない。


あの日と比べたら彼女との距離は近くなったのかもしれない。


でも、それは当たり前だ。


友達になったのだから・・・・・


まだ付き合ったり出来る距離じゃない。


それ程彼女との距離は大きかった。


この半年で分かった事、彼女は景色に惚れやすい事だけだ。


一つでも分かった事が幸せだと考える人がいるらしいが俺はもっともっと彼女の事が知りたい。


欲深だと言うのだろう。


それが俺だ。


それが人だ。


人は欲望の塊だとよく言った者だ。


でも、人はそれを欲深と言う。


何が可笑しい?


何が悪い?


お前も俺と同じだ。


ただ気付かないだけで、人は皆同じだ。


何処かで人は欲を出す。


それが人間。


「・・・どうした?」


美香が心配そうに俺の顔を覗き込む。


友達になって少ししてから俺達は名前で呼び合う様になった。


別に何かがキッカケで呼び合う様になった訳ではない。


美香は前から友達は名前で呼ぶ人だったから自然とこうなっただけ・・・・・俺だから特別名前で呼び合う訳じゃない。


分かっている。


分かっているけど俺だから名前で呼んでくれると思いたくなる。


俺はかなり重症の様だ。


「何が?」


「いやっボーとしてたから」


「・・・・何も無いよ」


俺は美香に笑顔を見せる。


「そっか・・・何も無いなら良いんだ。悪かったな」


「別に謝らなくても良いよ。心配してくれてありがとな」


「いやっ別に感謝される様な事してねぇし」


美香はそう言って俺から目を外す。


「じゃあ行こうぜ」


美香が俺達が向かう場所を指差しながら言った。



俺達が向かった先は映画館だ。


美香が一人で入るのは嫌だからと俺を誘ってくれた。


美香が俺に気を使ったのは分かっている。


いつもなら誤解されない様に女友達と来るらしいが俺が美香の事を好きだから普通の男友達よりも近くに居て知ろうと時々こうやって誘ってくれる。


そのせいで俺と美香が付き合っているという疑惑が立った事がある。


俺からは最高のこの上無い疑惑だ。


でも、美香からは・・・・・・・・・


どう想っているのかはわからない。


分かりたくない。


絶対、俺にとって良い事ではない。


それだけはハッキリ言えた。


じゃあ離れたら良いと思うかもしれないがそれは出来ない。


俺が嫌だ。


自分勝手な理由だけどそれは決してしたくない。


美香の口で聞くまでは・・・


でも美香は嫌な顔一つせず俺を誘ってくれる。


苦しいが俺はそれに縋る。


俺が美香の近くに来てから美香の友達の何人かが美香から離れて行った。


理由は知らない。


美香に聞いた時があったが美香は


『愛想をつかれただけ』


とあの時、俺が告白した時と同じ様に微笑んだ。


離れた理由は今もわからない。


俺が干渉して良い事なのか。


俺のせいでこうなったのか。


わからなかった。


誰も答えてくれなかった。


俺は美香の後をついて行く。





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