【なんちゃらの背比べ】
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♂2︰♀1︰不問0
ピアスの似合う女 ♀ セリフ数：7
ネクタイの似合う男 ♂ セリフ数：5
バーのマスター ♂ セリフ数：7
[あらすじ]《１分半程度》
夜も深まった時間帯。客も疎らなバーではピアスを新調した女と、ネクタイを自慢げに見せびらかす男がいた。どうやらどちらが良く似合うのか、マスターに聞いているらしい――。
【ピアスの似合う女】
ねえねえ、マスター。私この間ピアスを新調したんだけど、似合うかしら？
【バーのマスター】
えぇ、とてもよくお似合いですよ。
【ネクタイの似合う男】
なあ！ マスター！
俺は！？ 俺の方がよく似合ってるよな！
有名な店で買ったんだぜ！
【ピアスの似合う女】
ちょっと！ それって私が貴方より劣ってるみたいじゃない！
【ネクタイの似合う男】
（鼻で笑うように）
はっ！ 事実を言ったまでさ。
【バーのマスター】
いえいえ、どちらもよくお似合いですよ。
【ピアスの似合う女】
じゃあ、マスター
【バーのマスター】
はい。
【ピアスの似合う女】
私と彼、どちらがよく似合ってる？
【バーのマスター】
それは・・・。
困りますよ、お客様
【ネクタイの似合う男】
いいや、この際ハッキリさせるべきだね！
【ピアスの似合う女】
えぇ、我ながら良い提案でしょ？
【バーのマスター】
……例えば。
えぇ、例えば。
貴方様がつけているピアスを彼が付けたとしましょう。
そして彼がつけているネクタイを貴方様が付けたとしましょう
【ピアスの似合う女】
私のピアスを、彼が・・・？
ダメよ、マスター。これは私のだもの。
【ネクタイの似合う男】
愚問だな、マスター！
このネクタイが似合うのは俺だけだ！
【バーのマスター】
えぇ、ですから。
どちらがよく似合っているかなど愚問なのですよ。そもそもピアスとネクタイを比べようだなんて、目利きの悪い私には無理な話です。
【ピアスの似合う女】
それもそうね、ピアスが似合うのは私で
【ネクタイの似合う男】
ああ！
ネクタイが似合うのは俺
【バーのマスター】
えぇ、そうです。
二人とも、よくお似合いですよ。
STORY END.
