表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

少年の想い

作者: テトテト

小さい頃、いつものようにご飯を食べながら、テレビを見ている光景の中で少年はあることを思った。このような温かい生活がずっと続けば良いのにと、少年が願ったのは当たり前のような今の生活を継続したいということ


だが、人は死ぬし現実は厳しい、生きていくのにも食べなければならないし働かなければいけない。

そんなことはまだ幼い少年にとっては、分かり得ないものでしかなかった。

少年は裕福ではなかった。ただ、お金に余裕のある家ではなかった。

そんな境遇に置かれているのにも関わらず、そういうことを考える少年は今はまだ光しか見えていなかったのだろう。


だから、人は死ぬ。なぜ人は死ななければならないのか?なぜこんなにも自分にとって当たり前のような生活を送ることが難しいのかとそれがよくわからなかった。

そんな少年に対しての不幸は突然にもやってくる。親の親戚のおじいさんが亡くなった。

1週間に一度は親と見舞いに行っていたが、その必要がなくなった。

それだけだった。お葬式にも行ったし、火葬もした。

だが、それで人が死ぬという実感が沸かなかった。

次にいつも行っている散髪店のバーで働いているお兄さんが亡くなった。

癌だったらしい、それも同じだった。

人が死ぬというのが悲しいというのは思うが、目の前で亡くなったわけではない。それでも少年は涙を流す。


人が死ぬのは当然辛い

だが、それに対して泣いたのではない。

もう二度と会えないということに対して泣いたのだった。

そんな不幸は絶えなかった。

だからこそ、その少年の叶えたい夢よりも願っているモノの方が強いのだろう。

少年は今はもう20歳を過ぎる。

それでもまだ、その想いが消えて無くなることはない。

少年は永遠に生きたいと思っているのではない。

少年は家族や友人と永遠に語らいたいという願いを持ち続けているだけなのだから

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ