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異世界への輪廻転生  作者: アークセーバー
二人の少女編
24/56

第24話 月&女神&姉妹

本当にすいません!

携帯を修理に出していたので昨日予約投稿を去るのを忘れていました。

応急処置で別の媒体から投稿します

次回からはこのようなことがないようにしますので本当に申し訳なかったです



「...いや、いや〜。これはない。間違いなく俺の部屋には無かった」


自分の部屋に戻ってみると自分の顔くらいはありそうな透明に透き通った水晶のような玉が存在していた。




存在というか……浮かんでる。





俺が部屋に入って見つけた瞬間に急に光りだして眩く輝いている。



「…[サモン]」



「お、相棒。これを見てくれたか」



「月影。なにこれ」



「こいつはまあ..なんというかあれだ。触れればわかる」



おい、説明放棄してんじゃねえぞ。



「触れればって言われても、あれに?」



なんかずっと光ってるんだけど…どう見ても怪しい。



「本当に大丈夫なんだろうな?」


「大丈夫だって、その後はなるようになるから」



本当だろうな?


これで何かあったら絶対許さねえからな。



ピトッ



冷んやりとしている。



なんというか…ガラスみたい?



これだけ眩しく光ってるはずなのに目は閉じなくても平気だ。


むしろこの玉に吸い込まれるように目が離せい。



「相棒、そいつに思いっきり魔力を込めてやりな」


「ん?おう」



魔力を思いっきり…うぉっ!



光が強く…!




__________________________






あれ?俺今何してたんだっけ?



確か…変な光に。



「..ぃぼう、相棒。起きろって」



月影?あ、そうか。あいつに呼ばれたんだってけか。



はっきりしないけど記憶が戻ってきた。



(そうだ、部屋で変な玉を見つけて..それで..えーっと)



考え事をする余裕がないくらいに頭が痛い。



「相棒!そろそろ起きろ!」


「…耳元で怒鳴るな、うるせえ」


「やっと気づいたか。どうだ気分は?」


「最悪」



今の気分を一言で表すならまさに最悪だ。



頭は痛いし体は思うように動かない。



この感じは似たようなことを味わったことがある。



そう、アマテラスと修行をやっていた時の感覚だ。



_______________




「それじゃあ、君が異世界に行くまでに死なないように強く鍛えあげなきゃいけないわけだ」


「はぁ、そういうものなんですか」


「んー、まあ正直な話をしちゃうと君の体は何割かは私の魔力が流れ込んじゃってるから滅多に死ぬことはないんだけどね」


「だから魔法を打った時にあんな馬鹿みたいな威力が出たんですか..」


修行その1だったかと称してまず練習した魔法の練習。


初歩の魔法を全力で撃ってみろと言われたので持てる限りの全力を使ってみた。


結果、[ファイア]を打ったら逆に自分が焼け死ぬかと思った。



「いや〜私もあれは謝るよ。あの時始めて君から敬語が消えたからね」


「それにしてもそのテンションよく持ちますね。こちらは体すらうまく動かないんですが」


「私は慣れてるけど、今の君は常に修行中の体だからね、そろそろ気分はどうだい?」


「全身に矯正ギプスをはめられてるような感覚ですね」



「この空間は本来神様やその使徒しか入れないくらい場所だからね。今の君には辛いだろう」



現在の侑季の状況はただ体を動かすだけでも重労働に思える負荷がかかっている。


途端に重力が何倍にもなったような錯覚に陥るほどだ。



「ここの空間は君たちの世界とはズレていてね。私たちの世界の1日は君たちの世界の1時間くらいかなだいたい。それでも1ヶ月で人を強くするんだ。あれこれやらないとね」



…ってことは、これ一ヶ月間ずっとこのままってこと?



__________________




今の感覚はあの時のだ。体は重いし思った通りに動いてくれない。



(あの時は確か、全身に魔力を巡らして..)



そうだ、全身に魔力を強く巡らせて…それで環境に適応するんだ。



「……よし」



動けるようになったところでようやく体を起こす。



この空間にいるということはアマテラスが俺に何かしたに違いない。早く理由を問いただしてやる。



「お、起き上がったか」


「慣れだ慣れ。それより、アマテラスは?」


「は?なんで急に?」


「え?」



あれ?アマテラスは関係無いってことか。



そういえば周りを見渡してみてもこの場所には見覚えがない。



でもここは神様の世界側なことは間違いない。


俺が最初にアマテラスと出会った時の場所とか、修行をした場所と雰囲気が似てる。



「じゃあ…ここどこだ?」



周りには月影と俺以外誰も見当たらない。



純和風の、平安時代くらいに宮様が住んでるようなイメージの部屋に俺たちはいた。


周りに見えるのは外に見える風邪になびいたススキ。


上には丸く輝いた月。



うん、来た覚え全くないわこれ。



「それは、もうすぐわかるぜ相棒」


「もうすぐわかるって…」


「お!ちょうどいい。来たぜ相棒」


「来たってなに…が」



ただならぬ気配を感じる。


気配の方向に目を向けるとさっきまでいなかったはずの人?がそこにいる。



「遅かったな?約束通り連れて来たぜ」



(アマテラス...?)


そこに立っている女性はアマテラスに少し似ていた。


しかし、彼女に似ているが、明らかに別人なのはわかる。


アマテラスはかなり活発というか元気な人..いや神か。とにかくそんな印象だった。


対して今俺が見ているのはむしろ真逆の印象を与えられる。


綺麗に澄んだ瞳は何を考えてるのかわからずただじーっと俺だけを見つめている。


顔はピクリとも動いていなく、全くの無表情で俺の方を見つめている。




「...…」


「...…」




(き、気まずい..)





なんで今俺ずっと見つめられてるんだ…何も悪いことしてないよな俺?



ど、どうすれば。



何か喋った方がいいのか?



「...…」


「...…」




「..あ、あのー」


「...何?」



沈黙に耐えきれなくなって口を開くと向こうも反応した。


よかった少なくとも会話はできるみたいだ。



「あなたは神様、なんですか?」


「そう」


「えっと。あ、俺は神楽侑季って言います」


「知ってる」


「そうなんですか…」


「うん」


「...…」


「...…」




(会話が終わった)





2、3言やりとりを交わしたと思ったらまた沈黙に戻ってしまう。


というか会話のキャッチボールが全くと行っていいほど成り立たない。


キャッチボールどころか壁に当てて帰って来たのをひたすら投げてるようだ。



「あーっと..あの、名前とかは?」


「..そう、名乗ってなかった」



忘れていたのかよ、と突っ込みたくなったが今突っ込んだら誰も反応してくれないだろうし俺の心が折れそうだからやめておく。



「私の名前は"ルナ"、月の女神。アマテラスは太陽。だから私とアマテラスは姉妹」


「ちょちょ!ちょっと待ってください!」


「…?」



いやそんな不思議そうに首を傾げられても。



やっと単語以上の言葉を発したけど今度は逆に情報がつまりすぎてるって。



アマテラスに似ている理由はそれだったのか。



あと薄々気づいてはいたけどやっぱりアマテラスって太陽の神様だったのか、どうりで炎系の魔法の扱いに上手いはずだ。



「まあとりあえずここに相棒を呼んだ理由を話してやってくれや」


「む、...今から話すつもりだった」



いや今の間は絶対に忘れてただろ。どっか抜けてるところまでそっくりかよ。



(あ、違う今のは言葉の綾で、アマテラスが抜けてるとか思ってませんよ)



誰に向けてかわからない弁明を心の中で済ませておいた。



目の前にいるルナという神様は懐をゴソゴソと探した後、手紙を取り出した。



「……」ゴクリ



目的って…いったい?





「…やっほー侑季君。私はルナっていう月の神様だよ。君を呼んだのは他でもな」


「ちょ!ちょっと待ってください!」





「なに?」


いやだから!心底不思議そうに首を傾げられても困る。



驚くほど抑揚のない声に明るそうな言葉が恐ろしいほどミスマッチ。



これが吹き替え映画だったら主演監督を殴り飛ばしてやるくらいのレベルだ。



「いやあの、なんすかその喋り方」


「…アマテラスがこの読み方ならバッチリって」



あ い つ のせいか!



「嫌なら普通に喋る、それでいい?」


「それでお願いします…」



まともな会話が始まるのか本当に…



「侑季君、貴方は妹に命を助けられた人間。そう月影から聞いた」



妹がアマテラスってことはこの人姉かよ。


どう考えても逆だろ。ていうか驚きが止まんねえよさっきから。



「アマテラスに命を助けてもらったのは確かに間違い無いです」


「そう…じゃあやっぱり貴方は妹の眷属に」


「眷属?」


「あーそこらへんは俺が説明してやるよ」



月影?



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