神化の名の下に

神とは人が創造して造られた見えぬ存在。それでもこの世界は不思議に満ち溢れていた。
神は人間に見えない代わりに特別な人間にだけに特別な力を授けたのだ。
その人間を人間たちは崇めた。その特別な力を持つ人間を”神化”と呼んだ。
血胤とは関係なく、代々伝わる力ではない。”神化”の人間の特徴は目の瞳孔が黒くなく色んな色をしている。

現代では”神化”は特別ではあるが、普通の人間と変わりない暮らしをしている。
だがその力を無闇に使わぬように教育するため”御話（みわ）学園”という。
漢字にも神が宿り、その漢字の意味によって力を使える。

”御話学園”には”神化”ばかりが通う。だが、”神化”ではない人間もいる。
普通の人間の中でも生き、力を正しく使うために共に暮らすことも目的としている。