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ターゲットはアカリ

アカリは顔面にぶつかったボールを女子生徒に向かって投げ返した。しかし、彼女は怖がるどころか、水を得た魚のように、小躍りして、ボールを構えた。


「ちょっと、相手にしない方が良いって」

パメラの忠告を無視して、彼女だけ先に教室に帰すと、アカリはそのまま女子生徒の方を睨んだ。


「あんた、名前は?」

「ニキータよ、2組のね。それよりドッジボールしようよ」

「良いわ、私の名はアカリ、中学時代は東中最速の女として、リレーの選手にもなったわ」

「意味分からないけど、行くよ」


ニキータはボールを思い切り投げた。ボールは真っ直ぐ、アカリの顔に向かって飛んでいった。


「うおおおお」

アカリは咆哮とともに、ボールを受け止めようとした。しかし、またもボールは彼女を避けるように、軌道を変えると、彼女の顔を真っ直ぐに捉えていた。


「シンデレラ」

アカリの服が黒い光沢のあるドレスに変化した。そして、思い切りボールを殴り付けた。シンデレラの能力は謎が多いものの、すでに本能で、彼女は見抜いていた。早い話、シンデレラとは、殴った物を加速させるのである。


例えば、人を殴れば、人の年齢を加速させて、一気に老いさせることができ、逆に食べ物であれば、果物はその場で熟し、肉ならば腐る。


「はああああ」

アカリの触れたボールは凄まじい勢いで劣化し、萎んだ風船のようになってしまった。もはや、これではドッジボールは不可能だ。


「あら、残念」

アカリは皮肉っぽく言った。しかし、あの女には皮肉など通じないらしく、すぐにニコニコ笑顔で、新しいボールを持って来た。すでにアカリは気付いているが、彼女は能力者である。


「あんた、何者よ。どこでその力を手に入れたの?」

「秘密よ」

 ニキータは意地悪くそう言うと、再びボールをアカリに向かって投げつけた。

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