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エピローグ 天王寺総一郎の夢

エピローグ 天王寺総一郎の夢


「やたらと大きい絵だな、こりゃ」

「大きいね~ 綺麗だね~」

「どっかで見た気がするような、しないような・・・・・・・」

「そ・・・・・そうかな・・・・ うまく書けてたんだ・・・・僕・・・・」

俺、貴彦、姫野、スガルの夢見荘メンバーは、一枚の大きな絵を見て思い思いの感想を言う。昨日の行われたスガルの入部試験の結果を確認に体育館に来たのだ。

枚数は56枚なんて、すごい数字を出したのだが、『縦7枚×横8枚=一枚の紙』作戦で絵を描き時間内に書き上げた。その絵というのは

「虹だな」

「おやつの時間の一時間前!」

「タカ! それは2時でしょうが!」

「うべし!」

水彩絵の具で描かれたその虹は、体育館の中に飾られているにも関わらず、キラキラと光って今にも消えてしまいそうなはかなさと、見つけた時の高揚感を味あわせてくれた。

結果は別に言わなくても分かるだろ? スガルの絵なんだし、俺は嘘をつかないしな。

「ありがとう。ありがと・・・・そ、そ・・・・・・そ・・総一」

半分泣きそうな眼をして、半分嬉しそうな眼をして微笑む姿は間違いなく女の子だった。あの出来事以来、『管理人』ではなく『総一』と呼んでくれることも少し、ほんの少しだけ、うれしい。やっと家族と認めてくれたみたいでさ。

「よかったなスガル」

頭をわしわし撫でてやる。帽子をかぶるのをやめたスガルの髪の触感を楽しんでいると、『えへへ・・・・』なんて笑うコイツはホントにかわいいと思う。

「ん? あんた達いつの間に名前呼びになったのよ? この私に断りも無く『総一』だなんて呼ばせないわよ!」

「そ、総一は総一だもん。どんな呼び方をしてもいいじゃないか!」

「だめ、総一を総一って呼んでいいのは私だけなの!」

がしっと両側から袖を掴まれる。今日から夏服を着ているため、半袖を引っ張られる。

「お前ら、俺の夏服をノンスリーブにするつもりか!」

「「うううううううう」」

素晴らしいシンクロ率で、引っ張りあっていると、後ろから音が聞こえてきた。

ドドドドドドドドドドド

別にスタンドが出てる訳じゃない、ヤツが走ってきてるだけだ。

「総一郎様っ! あなたの愛しの白坂・L・パトリシア・グランディオースハートが参りましたわよ!」

言いつつすごい速さで近づいてくる。

「おい、お前ら! いいかげん離せって、エリシアまで来たら、さらにややこしくなるだろうが!」

「なんだかモテモテだね、そー君。いいなあ・・・・ うらやましいなぁ・・・・」

「かなめんもそう思うかい・・・・・ 俺も憎しみで人が殺せたらいいと本気で思うよ・・・・」

「ええい、邪魔くせぇ!」

袖を掴む二人を振り払って走る。

「あ! 待て! 総一! まだ話は終わってないわよ!」

「総一、待って!」

「ああん、総一郎様っ!」


・・・・・・・・・・・・・・ふう

待っていたとしても、結果として悪いことしか起き無いと思われる。

だから今回はガン無視で校舎に走ることにしよう。



ふと、校舎に向かう途中、空を見上げる。


ああ、今日も平和だ。

いつもの毎日だ。

こんないつもどおりが毎日続けば良いのに。

それが俺の望み、俺の夢。


平和っていいなぁ・・・・・

でも平和すぎると暇だよな・・・・・・

少しぐらい、ほんのちょっとぐらい、

乱れないかな平和。


・・・・・・・・(無言)。


なんて思ってのがいけなかったんだ。

たぶん。


どうも文竜です。

ついに! というかとりあえずですが、


夢見荘日記 完結です。


それなりに、読める話になってるんじゃないでしょうか?

なんて思うのはおこがましいですね~ 自分。


まあ、自分の小説がネット上に載ってるのが正直驚きです。

自分で載せたのになんか違和感があるんですよね・・・・・・


本編の話ですが、「頼れる管理人」を目指して書いたつもりです・・・

そう見えていたら幸いなのですが、読み直すと、かなりアホですね。


入力ミスやら、消去ミスやらたくさん見つけてしまいました。

次回作は本格的に小説大賞への応募を考えています。

もっといいもの

面白いものが書けたらいいなぁ・・・・

いや、書かなきゃだめなんですけどね!


少々長くなりました。最後までお付き合いいただいた方、

拙い文で申し訳ありません。

これをきっかけに自分自身が、少しは成長できたらいいなと思いつつ、

何やってんだよ自分と、自問自答しつつ、

すべての読者、私の理解者の方々にお礼を述べつつ、

あとがきにさせていただきたいと思います。

どうもありがとうございました。


「本名と一文字もあっていない名前ですいません」が、最近のお気に入りこと。

                                  文竜

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