表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
葦原戦記─神威を継ぐ者たちの妖怪討伐録  作者: 猫山 緑
第1章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/9

決着そして

(くそ、なんでだ師匠の剣は土蜘蛛に届くのに俺の剣は全く届かない。何が違うんだ。確かに剣を握っている年数は俺のが圧倒的に少ない。だが、それとは違う何かが足りない気がする。)


出雲は師匠が言っていたことを思い出した。


(そうだ心技一如だ。さっきの俺の攻撃は土蜘蛛が人を無差別に殺していることに怒り、その感情のまま攻撃していた。あまりにも雑念が混ざりすぎていた。)


出雲は大きく深呼吸をした。刀に全神経を集中させ、土蜘蛛からくる攻撃を全ていなし、懐に入って手を切り落とした。


土蜘蛛は出雲から距離を取るように後ろに飛び退いた


「さっきまで、俺に攻撃すら当てれんかったやつがなぜ急に」


【葦原想像:国造之太刀くにづくりのたち


出雲は2本目の太刀を作り出し手に持った。二刀流だ。


岩龍舞がんりゅうのまい


2本の刀に岩でできた龍が宿り龍のように舞いながら土蜘蛛を攻撃した。


出雲の攻撃は土蜘蛛の喉笛を掻っ切った。


土蜘蛛は苦しそうに手のない手首で喉を抑えていた。


「こ…こんな……やつにやられる訳には……【瘴気絲刃しょうきしじん】」


黒く毒を纏った糸の刃が出雲の首目掛けて飛んできた。


比礼盾ひれたて


布が糸の刃を覆い。出雲の首スレスレで止まった。


「助かった。鈴、ありがとう」


「どういたしまして」


土蜘蛛は糸で喉元を縫い直していた


土蜘蛛は糸で分身を作りその中に隠れ逃げようとしていた


「もう決着をつけましょう」


と師匠はいい。技をはなった


桜之舞さくらのまい桜花爛漫おうからんまん


辺り一帯が満開の桜で咲き乱れた。桜吹雪で視界が霞む。大量の土蜘蛛の首が切り落とされると共に桜は一気に散った。桜の絨毯の上にはたくさん土蜘蛛の首が転がっていた。


糸が弾けるように首はなくなり、1つだけ残った。1つ残った首は灰になり、土蜘蛛の気配はこの世から完全に消えた。


「勝った。今度こそ。ところで隊長はどうなったんだろ」


「まだ終わってないようだし援護に向かいましょう」


時間は少し遡る


「おい桜、こいつは案外1人でどうにかなりそうだ。あいつらの援護に行ってやれ」


「でも隊長、天津のルールでは1人行動は禁止ですよ」


「さっきまで、アイツらが戦っていた音が聞こえたが今は聞こえない。早く行け」


「了解」


牛鬼は闘牛のように隊長目掛けて突進してきた


杉竹乱生すぎたけらんせい


牛鬼の道を防ぐように地面から杉と竹が何本も生えてきた


隊長は杉と竹にに触れ【神嶺弓しんれいきゅう】と言い弓を作り出した


「さて牛鬼、神威:オオヤマツミの力を目に焼き付けろ」


普段の隊長の気だるそうな雰囲気はなく活気に満ちた声だった


「目に焼きつける前にお前を殺してやる【人獣化】」


牛鬼は顔は牛、つのは鬼、二足歩行で胴体は筋肉質に変化した。手には大太刀を持っていた


毒瘴湧水斬どくしょうゆうすいざん


牛鬼は大太刀を大きく振り、毒の含んだ水を斬撃状に飛ばしてきた


隊長は斬撃を避けるように上に飛びそこから弓にたくさんの矢をつがえて放つ。矢が的中したところからは竹が牛鬼を穿つように生えてきた。


大太刀を大きく振り竹を切り落とした。


「この洞窟を森にでも変えるつもりか。」


「緑なんていくらあってもいいだろ」


竹酒四谷たけざけよつや


4つの矢を放った。さっきと同様的中したところからは竹が生えた。


「品のない奴だ、さっきとなんら変わらない攻撃それでよく隊長まで上り詰めたな」


と先程生えた竹を切る。ほのかに甘い匂いがする無色透明の液体が振りかかった。酒だ。


酒はオオカミの形になり噛みついた。


大太刀を大きく振り破壊するが何度も形を戻し攻撃してくる。


オオカミに気を取られてるうちに牛鬼の腹を隊長の矢が貫いた。


牛鬼は後ろに倒れた。


「案外弱かったな。獣人化とやらをして、ワクワクしたんだけどな」


「ま…まだ……だ」


酒狼しゅろうこいつの喉を噛み切れ」


牛鬼は灰になり消えた。


「案外早く終わったな。あいつらの方に向かうか」


向かおうとした時、目の前に大きな鏡の妖怪が突如として現れた。


鏡の中から鬼の角をもつ大男が出てきた。


「土蜘蛛と牛鬼はもう死んだのか。せっかく常世に勧誘してやろうとここまで来たのに残念だ。」


「酒呑童子、まさか常世御三家がまさかここに現れるとは」


「お前は確か、天津第3部隊隊長の上狼塚かみおいのづか 碧ちょうどいいお前を殺しぬらりひょん様への手土産としよう」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ