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葦原戦記  作者: 猫山 緑


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土蜘蛛

「おはよう。お二人さん、よく眠れたかい」


と気だるそうな声がした。俺らの隊長、碧だ


「あぁ俺はよく寝れたぞ。でも鈴はあんまりぐっすり眠れてねぇようだけどな」


「おれも最近眠れてねぇ仕事が多すぎてな」


と場をなごしてくれた


「早速だが妖怪退治に出掛けようか。今日は俺とお前ら2人それと副隊長の4人で行く。基本お前ら2人で妖怪を倒してくれ、実力確認だ」


2人は頷き碧隊長について部屋に入った。


そこは、しめ縄で囲われており真ん中に大きな朱印が押された紙が置かれており、その上に桜色の髪をした女性が立っていた。


「隊長、待ってたよ。」


「あぁ、今日は何処に仕事だ?」


「えっとね、近畿圏北西部の葛木山で妖怪反応が出たんだって」


「葛木山かあそこは昔から土蜘蛛伝説で有名な山だ。もしかしたら出会えるかもしれねぇな」


「隊長俺らはそこにどうやって行くんだ。葛木山なんて車で行っても5時間はかかるぞ」


「確かに車で行ったらそうだ。でも俺たちは5秒で葛木山につく。真ん中の紙の上に立て」


2人は言われた通り紙の上に立った。


隊長は紙の上で「葛木山」といい。酒を撒くと、紙に包まれた。紙を破ると山についていた。


「もうついたのか?本当にはやいな。でも妖怪がいる感じはしないけどな」


「妖怪の目の前にワープする訳じゃないしな。」


「でもよ、どうやって妖怪を探すんだ山の中を手当り次第探してたら拉致があかねぇぞ」


「俺ら第3部隊は地を操る部隊だ。何処に妖怪がいるかわ地面に聞けばいい」


隊長は地面に手を当てた


【地脈感応】


「北西方面に大きな妖怪の反応があった。早く向かうぞ」


10分ほど山道を走って行くとまわりに蜘蛛の巣が張り巡らされ大きな洞窟があった


「ここが反応のあった場所だ。お前ら気をつけろよ。俺と桜の2人は後ろで見守っとく、危なくなったら助けてやる。出雲、鈴お前らの力を見せてくれ」


2人は頷き、洞窟の中に歩いていった


中には人間のような顔に蜘蛛の身体を持った妖怪が大きな蜘蛛の巣に張り付いていた


「餌がノコノコと入ってきてくれたのか、嬉しいねぇ」


土蜘蛛は言うと同時に2人の足を糸で拘束した


「なんだこれ、足が抜けねぇ。鈴大丈夫か?」


「大丈夫だよ出雲」


禍津まがつ比礼】


鈴からヒレ(布)がふわっと広がり

ヒレは淡い紫の霧と共に鈴の足を拘束している糸に巻き付き ジュワと音と共に糸を溶かした


「ちょっと待ってね出雲今溶かすから【禍津比礼】」


「ありがとう鈴」


「神威を使えると言うことはお前ら天津機関の人間か。【地蜘蛛瘴気じくもちょうき】毒を回して弱りきったところ食うてやろう」


土蜘蛛は黒い霧を噴射してきた


「出雲、息を止めて【清比礼】」


ヒレは神々しく輝き黒い毒の霧を綺麗に吸い込んだ


「防戦一方じゃどうにもなんねぇ」


【葦原想像:国造之太刀】


土蜘蛛の頭を目掛けて大きく刀を振りかぶった


だが土蜘蛛にはかすり傷が着いた程度だった


「硬すぎだろこいつ。ならこいつはどうだ」


国造之太刀を地面に刺し


【国造:岩盤咬合がんばんかいごう


周りの岩が龍の形になり土蜘蛛に噛みつき動きを封じた


「止めてところでお前の攻撃はわしには効かない」


「それはどうかな」


【国造:磐矛】


地面から大きな矛が土蜘蛛の腹に向かって飛んで行き


矛は土蜘蛛の腹を貫いた


「クソ、こんなガキ共にここまでしてやられるとは。これでしまいじゃ。【蛛糸ちょし乱斬】」


四方八方から鋭い糸が2人を襲って来た


【国造:磐盾】


地面から大きな岩の壁を出した


だが、糸のスピードを少し遅らせただけだった


出雲は咄嗟に鈴の前に行き刀で糸を切った


上から来ていた糸に気づかず


───シュトッ


という音ともに出雲の腕は切り落とされていた


「出雲、私を守ったせいで」


「大丈夫だ。かなり痛いけどな」


【葦原再生】


みるみるうちに切れた腕と身体が綺麗にくっつき再生された


「もうこれで終わりだ【国造:磐矛】」


磐矛は土蜘蛛の首に刺さり、土蜘蛛は動かなくなった。


洞窟に張っていた蜘蛛の糸は全て消え、土蜘蛛は黒い霧を放ち消えていった。


「君たちすごいね。初めてなのにここまでやれるなんてお姉さんビックリ。」


と桜色の髪の女性が声を掛けてきた


「そういや自己紹介してなかったね私は第3部隊の副隊長大山 桜っていうのよろしくね」


「あぁよろしく」


「ところで隊長は何処にいるんだ?」


「隊長はね近くにいた土蜘蛛の子供退治しに行ったんだ。多分もう戻ってくるよ」


出雲と鈴は妖怪を自分たちで倒せたという初めての成功体験を噛み締めながら隊長を待っていた


しばらくすると隊長は戻ってきた


「おぉ、お前らだけで倒せたのかすごいな。今日はもう疲れただろ、そろそろ帰るか」


行きに使った紙を使い帰還した


帰ると一気に安心で疲れがどっと出てきた。


「お疲れ様、今日はもう休め」


2人は自室に戻り気絶するように眠った











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