↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生先で、主人公(元親友)から逃げれない。  作者: 639


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/5

ルート3 転生先で、主人公(元親友)にセクハラされてます。



「勝手にしろ」って俺は言った。言ったけどな?


ガーデンパーティー後、……まさか、本当に婚約者にされるとは思ってなかった。


前世から、タクミが“ハマったら一直線”な性格なのは知ってる。でもなあ。転生してきたとはいえ、俺たち、まだ十歳やぞ?早まったらアカンって、何回言うたと思てんねん。しかも俺が止めれば止めるほど、「婚約者なんやから」って――やたら触ってくる。

そして今日も、例によって――


「アキトぉぉぉぉぉ……!」


ばふっ!


「またかよ!」


王立学園寮の自室のベッドで本を読んでいたら、タクミが急にやって来て、俺の胸に顔を押し付けてきたかと思えば、そのまま体重をかけてハグモード突入。両腕は腰に回って、ぎゅぅぅぅっとしがみついてくる。

ちなみに本人いわく、これは“浄化タイム”。


「無理やって、あんなん……。婚約者いるって言うてるのに、しつこく言い寄ってくるし。それに、俺に向けてたあの目!」

「あの目?」

「絶対、攻略ルートで使ってくる目やった!!」

「知らんがな……」

「アキトぉ……やっぱここが一番落ち着くぅ……」


ぐにゃりと俺に体を預け、タクミは小さくぽそぽそと喋りはじめる。背中をぽんぽんされて、少しずつ静かになっていくのも、いつものパターンや。


「まったく……お前は。」


俺が拒まないのをいいことに、タクミの手がするりと下がり――腰から、尻へ。

ぴくり、と肩が跳ねる。


(おいおいおい……!)


「……こら。手ぇ動いてんぞ。」

「え、動いてない。これ、婚約者特権やし。」

「どこの国の法律やねん……!」

「アキトの国♡(にっこり)」

「……アホか。」


そう言いつつも、俺はタクミを振りほどかなかった。──いや、正確には振りほどけなかった。

ぐっと力を込めれば離せる。けど、あまりに落ち着いた表情で俺にくっついているタクミを前にして、その気が失せたのだ。


(あぁもう……俺、ちょろいんかな……)


ほんの少しだけ、背中を撫で返した。タクミはぴくりと反応したあと、満面の笑みで顔を上げ──


「好き♡」

「──それ言うなって言うてるやろ!!」

「言ってへん。否定もしてへん♡」

「くっそぉ……!」


タクミの掌は、またじわじわと下半身に向かって伸びてくる。


(──次の攻略対象にフラグ立てられるより、こっちのがまだマシなんか……?)


そう思った時点で、もう俺の負けなんやろな。でも──


「お触りは、いただけへんからな。」


ぽかっと軽く頭をはたいた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。