巣
時期が来るたびに
ひとときの仮宿を作って
愛を語る
たとえそれが仮宿に過ぎなくても
誰かの残したものではなく
自分たちだけが作ったことが
なによりも大切なことで
互いに役割を決めて
互いに支え合って
手間をかけて出来上がっても
使うのは僅かな時の間だけど
その僅かな時がなによりも愛おしい
そこだけが自分たちの場所で
誰が手を触れたものでもなくて
唯一の睦み合える場所
いつか終わりが来るのは見えていても
今だけはそこが二人の帰る場所
また会えるのか分からないから
今はそっと見守る