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ヤマウチ

名前……ヤマウチ

年齢……19ちゃい

最終学歴……秋田白米高校

代表作……クリスティ・ゲーム

一言……ここであったが百年目!









~小説家を目指した理由~


 






 そう、私が小説家を目指したのは、いつかの夏の日であった。

私は、「バトルロワ○ヤル」や、「カイ○」、「デス○ート」のような頭脳バトルが大好きなのである。

素性の分からない男と女が集められ、手に汗握るデスゲーム! 

どんなしなびた食材でも、たちまち美味へと変貌する、まさしくカレーのような調理方。

そんな小説を私も書いてみたかった。

そして書いた。

……が、私は絶望するのであった。

魂を込めた渾身の作品は、ことごとく(今思い出しても歯ぎしりする)落選するのである。

何故、神は私をお選びにならないのか……

私が部屋の中で悶えていると、本棚から本が落ちてきたのです。








~いかにして小説家になったか~









 落ちてきた本、めくれたページ。

そこには何と、とある作家の紹介文!

私は気付いてしまった。

みなさん、とっても頭が良いんですね~。

そうなんです。

作家の方々は、私が到底入れないような大学を出ておられるんです。

私は想像を膨らませ、一つの考えに辿り着いたのであった。

「出版社の人たちはめぼしい学生にデビュー前からツバつけてんのやろ」ドン!

伊達にデスゲーム愛好家の私ではありません。

まだまだ妄想は止まらなかったのである。

出版社の人は優秀な学生に作家にならないかと声を掛けている。

それならば……

ヤマウチの耳元で悪魔が囁いた。

「学歴詐称してコンタクト取ればいいじゃんよ?」

私も青かった。

齢17才、ヤマウチは自らを早稲田大学生と偽り、オータムン出版の近くの喫茶店でアルバイトを始めたのであった! つづく









~作家を目指す人らへ~









 こうして私は喫茶店でバイトを始めた。

喫茶店には沢山の出版社の人間がやって来るからだ。

喫茶店じゃなくて、出版社でバイトは雇っていないのか?

そう思うかも知れない。

でもそれだと学歴がバレてしまう。(履歴書を出すため)

私は早稲田大学出身でなければならないのだ。

学歴が良くて、面白い小説を書いていれば、絶対目にとまるハズ。

そんな生活が1年くらい続き、普通にミステリーコンテストに入選したので小説家となりました。

私はどや顔でこう言ったのです。

「計画通り」ってね。



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