第2話 1つだけの条件
「AIを1人1台持つ。」
続けて難しい言葉を並べて説明してきたが、
要するには
1人、1台を持ちAI自体にPC機能すべて入れている。
そのAIの容姿は、男、女と
2種類に分かれており、好きに選べるそうだ。
あと細かなところを言えば、機械音の声ではなく
好みの声、目の大きさ、髪の長さ、すべて選べる。
1度選んでしまった容姿を変更することは出来ないそうだ。
AIの唇の裏に小さなスイッチがあり、
それを押すと携帯と同じサイズになる。
なので持ち運びもでき普段の携帯と何ら変わりはない。
1つ変わるとするのなら、そのAIが
「お手伝い」ができることくらいだそうだ。
命令はすべて聞き入れ、頼んだことはすべてするそうだ。
ただし、そのAIは5年間経てば機能が停止するシステムだそうだ。
5年後の4月1日に、回収しにきて、
その5年間の間にバージョンアップしたAIを造り
再度その日に配布。そしてまた5年、、
と、いったところらしい。
「なるほどな」
思わず口から出た言葉。
「ですが、1つだけ条件があります。」
「この5年間の間、性行為は禁止となります。」
頭に衝撃が入ったが、世間の反応が見えてない
総理大臣は「おかしなことを言っていない」と
言わんばかりの顔をして話を続けた。