第90羽 (外伝・絶望魔王)ホムンクルスゼロ
今日は思いっきり寝坊してこんな時間の投稿になりました。
レーダーを頼りに私はその場所へと向かった。
「この辺りなのですが、何も無いのですよ?このレーダー壊れたですか?うぅーーそろそろ体力の限界なのです。バタッ……」
飲まず食わずで1日過ごした、セルジュの体は限界を迎えていた。
膝が崩れるように砂漠に倒れみ、意識が薄れて行くなか、私よりも異質な魔力を持った化け物が見えた気がした……
ポタ……ポタ……顔に何か雫のような物が当たる。その雫?は少しずつ下の方に移動し、私の口に入ってきた。
体がスーと軽くなって行く。体の中に溜まっている熱が冷え、頭痛も無くなってきた頃、私はゆっくりと目を開けた。
目の前には、水色のプニプニした何かがあった。ソーダスライムのようにも見える。
「何ですかこれは?」
やはり感触はスライムの触手だった。だがそれならば、何故私は捕食されていないのですか?
従来のスライムは攻撃力が無いから、生き物を捕食する場合、その生き物が死にそうな時に捕食するのです。
というか普通、こんな水も食料も草も無い砂漠にスライムが居るわけが無いのです。
不審に思い立ち上がり周りを確認しようと体に力を入れた。
そして私は気付いたのです。地面に縛り付けられていることを……
頭上の方から物音がした。
「誰か居るのですか?」
「人だ」
人だと聞こえた。首だけは少し動くので、限界まで上を向くと、奇妙な人形生物?が立っていたのです。
頭からはオーガの角を生やし、右腕の指先からはスライムのようなものが伸び、左腕はドラゴンのような腕を持ち、背には白い翼、そして黒い翼を生やした少女が見下ろしていた。
「君は一体何モノなのです?」
「僕は個体名0、サタン様に作られたホムンクルスです」
ホムンクルス、それは最古の負の遺産。魔人族が人族の対策で作った古代兵器。色々な遺伝子を組み込まれた人族のことだ。
「貴様は何者だ?」
「私か、私はセルジュです」
「貴様は人?」
「私か、私のこの体は人ですが、この魂は悪魔に売ったのです」
ただの人族だとしたら殺されかれない。まぁ、嘘は付いて無いのです。これなら殺される心配もないのです。
「なら僕の同族です。」
どうやら同族だと思われたのです。
私の体を縛り付けていた蔦が戻って行く。どうやら少女の左腕から生えていたようだ。
「ありがとうなのです。ちなみに聞くんだけど、何か食べ物ないですか?」
ホムンクルスの体は人なのだから、何か食べ物があるはずだ。
「食料ですか?ありますよ」
【バキバキ、バキボキ!!】
突如として自身の尻尾を切り落とした少女。
「はいどうぞ」
「へ?」
少女は無表情で私にそれを渡してきた。リザードマンの尻尾切りとは聞いたことがあるが、まさか自ら尻尾切ってそれを渡すとか、何処のサイコパスですか!!
「えっ??これ食べれるのですか?」
「大丈夫ですよ。この前僕自身が食べて確認しましたから」
「へぇ〜そうなんですか……え?!」
え?自分で食べたって言ったんですか?聞き間違いですよね……
「食べないなら僕が食べますよ」
私から自分の尻尾を取り、バリバリボリボリと食べる。にきょっと尻尾が生えた。
自分で切った尻尾を丸呑みしたら、また生える?そしてまた尻尾を切り落とした少女。そしてそれを私に渡して、私が食べなかったら、また自身で食べ、また生える。そしてまた同じことをする。
もはや、途中から私の意識は飛んでいたのです。私が失神していると、美味しそうな匂いがしてきたので起き上がると、マンガ肉がそこにはあった。
「あ、起きた。はい」
「ありがとうなのです、あむ……?」
やっとまともなお肉が出てきたと思い、かぶりついた。そして食べ終わった後に、私は気付いてしまった。少女の尻尾が無いことに……
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