第77羽 前夜祭?
少しずつを目標に頑張ってます
僕たちはタキシードや、ドレスに身を包んで、夜7時に王城の門まで来た。
ここまで来る間、誰とも会わなかったので、少し不審に思っていたが、門番さんに招待状を見せた。
「ようこそ英雄様。皆さんはもう起こしになっておりますので、このまま真っ直ぐ行って下さいませ」
どうやら僕たちが最後だったらしい。
奥の方に歩いて行き扉を1つ潜ると、メイドさんがもう1つの扉を開けてくれた。
【パンッパンッ?!】と、音と共にドラムロールが鳴りだし、音楽が鳴り始めた。
僕たちがぽかーんとしていると、後ろから押された。
「?」
「きゅ?」
「早く、早く、2人は主役なんだから」
「そうだよパパ、ママ」
ソニカとクロトが僕たちを押していた。イースターさんと目を合わせた後、背筋をピシッとしてレッドカーペットを歩く。
久しぶりに会うリュウネさんや、ヤッキーさん。それに、奴隷商のおっちゃんまで居た。
少しリュウネさんたちは不服そうだったが、しっかりと拍手をしていた。
多分自分の国でお祝いがしたかったのだろう。
僕たちが用意されていた椅子に座ると、タイちゃんが歩いて来て、横に用意されていたマイクを掴んだ。
「テステス、マイクのテストです。大丈夫そうですね、それではお父様前夜祭開始の挨拶をお願い致します」
タイちゃんが一礼した後、つかつかと歩いて来たマッサルさんがマイクの前に立ち、深く息を吸った。
「それでは我々の英雄、イースター様の復活前夜祭を開始する!!かんぱ〜い!!」
「「「「「「「「かんぱ〜い!!」」」」」」」」
みんなが声を揃えて言うと、グラスの当たる音色と共に復活前夜祭が開始された。
「では、私は料理を摘んできますわ」
ダ女神と入れ違いで、まず最初に来たのは孤児院の子供たちと、聖女さんだ。
「レッドくんたちも来たんだね」
「おうよ!」
「おうよ!じゃないでしょ、はいって言いなさいって言ったでしょ」
スィーちゃんがペシペシと、レッドくんを叩く。
「痛い、痛いって!」
「スィーちゃん、それくらいにしないと……」
「何よ」
「レッドくんがもっとバカになっちゃうでしょ」
痛いとこを確実に突くミクちゃんに対して。
「そうそうバカになるって、今もっとって言ったよね?!ねぇ?」
ノリ突っ込みをこなすレッドくん。
「それもそうね。ミクちゃんに免じて今日はこれくらいにしてあげる」
「もう叩くのはやめろよ」
「あんたがバカじゃなかったら、あたしだって叩かないわよ!!」
「もう!辞めなさい3人とも!本当にごめんなさい、それじゃあ私たちはご飯を食べてきますので、ごゆっくりして下さい」
聖女さんも強くなったなと思った。あのときは聖女さん気を失いかけたけど、その日の夢でダ女神が降臨してからというもの、聖女さんは新たな宗教を作ると意気込んでるからね。
僕たちがバイキングコーナーでカロリーとか栄養とか、全く気にしないで食べていると、白獣のウッキーさん、ウリくん、リュウネ、シロンも集まってきた。
「久しぶり!」
「ウッホ」
「久しぶりやね」
「フゴ!」
「ニャ〜」
「きゅい!」
イースターさんの顔にトマトソースが付けていたので、綺麗に拭いてあげる。
「ほらイースターさん慌てないの」
鼻をツンとタッチしようとしたら、あむっとされた。
「きゅい♡」
「相変わらずラブラブやね」
リュウネが茶化しを入れてきた。
「いいでしょう〜?あれそういえば、白虎さんとレオンさんが居ないみたいだけど?」
「レオンちゃんたちね、何処に居るか分からないのよぉん〜」
「あたいも結構探したんたやけどね」
「まぁ〜どっかのダンジョンにでも潜ってんじゃないのかにゃ?」
まぁ居ないならいいんだけど、あの時のお礼をまだ言っていなかったのが、少しだけ気がかりではあった。
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