第60羽 信頼と友情?
昨日食べた屋台の広島風お好み焼きのせいでお腹を壊している今日この頃です……
「マッスル署長よ。お主は、本当にせっかちじゃのう」
僕の後ろのほうからもう1人現れた。
「(リロリさんまで、なんで?)」
「儂だけじゃないぞ。坊主は、儂達を助けてくれたじゃろう?その時の恩を返しに来たのじゃ。なぁ、みんな!」
「「「おう!」」」
これまで出会った全ての人達がそこには居た。
「よっ!」
「(バッキーさん!)」
南の国で出会ったバッキーさんや、これまで出会った司徒のみんなまでその中に居た。話したこともない白虎さんや、レオンさんまでその中には居た。
「ふぅ、ギリギリ間に合ったみたいやね!」
「(リュウネ!)」
上空には、空挺ドラゴン部隊が列をなしていた。
そして王様の裏切りにより、聖国の人たちもこちら側に付いた。
これまでの形成が完全に逆転した。どうして彼らがここまで集まってくれたのか、それは昨夜まで遡る。
ーーーーー南の国(サウスミッド王国)ーーーーー
愛剣の手入れをしているバッキーさんの元に、子分の1人のサルがやってきた。
「バッキー兄貴!コウヅキさんたちが指名手配されちまってるうき!」
「なんだと!こうしちゃいられねぇ!飯を食ってる場合じゃねぇぞ、野郎ども!!」
「「おぉーーーー!!!!」」
(待ってろ、今行くからな)
準備を整え、進軍を始めた。
ーーーーー龍の国(ドラグニエィト王国)ーーーー
「姫様!!」
リュウネの元に家臣の1人である、子龍のリュートが血相変えてやって来た。
「どうしたんや?そんなに慌てちゃって。あたい昨日徹夜で、眠いやんよ。」
「それよりこれを」
「何よこれ?」
リュウネは気だるそうにその封書を受け取り、中身を読んだ瞬間に、目を見開いて立ち上がった。
「あのバカ王、いつかやらかすと思ってたけど、あたいの友人に手を出したやんね。リュート!今すぐ彼奴らを叩き起こして来るやんね!戦や!!」
「はい、ただいまぁ!」
日の出共に聖国に向けて進軍を始めた。
ーーーーーーーームーンナイト帝国ーーーーーーー
マッスルさんがギルドの前でポーズを取っていると、配達屋さんが1通の手紙を届けてきた。
「配達でーす」
「おう!…?!」
手を震わせながら、急いで兄貴の元へ向かう。
「おぉおおおおおおおおお!兄貴いぃいいいいい!」
マッスルは、マッサルにその手紙を渡して走り抜けて行った。マッスルが向かうは、司徒の1人が村長をやっている、スタティ村。兄貴であり、この国の王様のマッサルは、その手紙を見た瞬間兵士たちや冒険者たちを1箇所に集め、聖国に向けて進軍を始めた。
途中ウリ娘や、マッスル署長と合流し聖国に向かって行ったのであった。
これに加えイースターさんの異変に気がついた、ケンタウロス牧場の牛の白獣ギュウキと、そのパートナーの司徒モモちゃん。
数多のダンジョンを攻略し、暇を持て余していた虎の白獣白虎と、そのパートナーの司徒レオン・ハウルさんは、暇つぶしについて来た。
南国の王者申の白獣ウーランと、そのパートナーの司徒ターザンさん。
この6名も合流し、現在に至る。なぜ彼らがここまで早く聖国に来たか?それはリュウネの空挺ドラゴン部隊が各地で、今述べたみんなを乗せて行ったからだそうだ。
「何故だ、俺は確かに送ったはずだぞ」
「あぁ、これのことか?」
マッサルさんたちが封筒や手紙を胸ポケットから取り出し、男に見せみんな一斉に破り捨てた。
「こいつが人を殺せると思うのか?そんなことするわけねぇんだよ。嘘つくなら、もっと違う嘘をつくんだったなぁ」
「そうだな。私の帝国でイースターさんたち英雄が、こんな悪どいことするなんて誰1人信じないな」
「そうね。あたしの親友がそんなことするはずがないやん。あんたバーカァ?やんね」
3つの国の王様から、バカにされた聖王の怒りは、頂点に達していた。そこに向かって、いつの間に折れたかわからない城の柱が飛んでいく。男が避けようと右に避けるが、ターザンさんから出たツルが方向を修正し男を襲う。
「ウッキィ!」
「ガァッハッハ!ナイスだ!ウーラン!」
腰に手を置きながら、ガッハッハと笑う。ウーランと、ターザンさん。流石規格外の馬鹿力を発揮する、ウーランさん。だが聖王は、その攻撃を白い大剣で真っ二つに斬ることにより、回避していたがそこに向かって、絶対なる王者レオンくんの右アッパーと、白虎の猫パンチの波動が飛んでいく。
「ぐはっ!?今どこから攻撃が??」
「ニャオ〜ン」
「オレたちの攻撃は見えないからなぁ」
本当にチートなタッグである。2人はシャドウボクシングをするだけで、敵に向かって攻撃を放つことが出来るのだ、と、この前モモちゃんに聞いた。
そしてお腹に2発の重い攻撃を喰らってるところに、体が数倍にも大きくなった一頭の牛と、それに跨るバトルハンマーを持った巨乳ロリっ子が、突撃して行く。
「ギュウちゃん行くよぉ〜!!」
「モォーーー!!」
モモちゃんの持っていたハンマーが、倍に倍にと大きくなって行き、男を襲う大きな白い剣でガードするが、その瞬間お腹にギュウキの突進が入った。
壁に吹っ飛ばされ血を吐く王だったが、白い剣を杖にして立ち上がる。
「ぐ、こりゃあ計算外の戦力差だ。仕方ない、これは使いたくなかったのだがな……」
【ごっくん】
男はドクン、ドクン脈打つとても小さい心臓のような物を、瓶から取り出して噛まずに飲み込んだ。
すると男はいきなり苦しみ出した。男の断末魔が城内いや、大陸全土まで響き渡る。
そして男の姿が、禍々しい魔人の姿へと変貌していくのであった。その瞳は赤かった。
読んで頂きありがとうございます。先日誤字脱字報告をして下さったかたありがとうございます。コメントなどお待ちしております。




