第57羽 連行?
今日からお盆休みの方もいるでしょうね。僕は仕事ですが、みなさん良い読書ライフをお過ごし下さい。
リュウネが国に帰った、その日の夕方頃だった。
聖国からの使者が来た。
「此処にコウヅキと名乗る女は居るか!!」
コウヅキそれは僕の名字だが、僕は男なのでみんなガン無視する。
この国の人たち、特にテイマーさんたちは、人類(種)絶対主義の聖国の人たちが嫌いなのだ。
「おい!返事しねぇと、天罰が下るぞ!!」
なあダ女神さんよ、あんな事言ってるけど、何かするのか?雷落とすとか、海を真っ二つ割るとか?
『そんなことしないわよ。あんな邪教徒なんてこの世界にとって邪魔な存在だから、懲らしめてやりなさい!!』
へぇ〜そうなんだぁ〜それじゃあスライム1号くん宜しくね。
スライム1号くんはポヨンッと1回跳ねた後、スイィ〜と階段の手すりを滑り降り、その聖国の使者さんたちの目の前に着地する。
「ん?なんでこんなところにスライムが?」
「スライムなんて雑魚中の雑魚だからな、ほぉって置いても大丈夫だろう」
「そうだな」
彼ら聖国の使者さんたちは、完全にうちのスライム1号くんを舐めていた。
スライム1号くんの溶解液をぶっ掛けられた男たちの鎧は、ジュワァ〜と音を立てて溶けていく。
「な?!俺の鎧がぁーー?!まだローン17年も残ってたのにぃい!!」
それはお気の毒に。
女の人が居なかったので全く華がない、全裸の男たちのそれも筋肉ムッキムッキのむさ苦しさ120%の光景が広がる。取り敢えず僕がイースターさんの、クロトがソニカの視界を塞ぐ、他のみんなもパートナーの目を隠していた。
「それでぇ?裸族教徒さんたちぃ〜どっちに天罰が降ったのかな?」
「く?!もういい、お前らの理屈は分かった。ここからは俺たち、神の使者たちの理屈で行かせてもらおうか……取り押さえろ!!」
1番中心に立っていた3目の男が、部下からシロローブを渡された後に宣言した。
四方八方から、魔物を仮奴隷化する鎖が飛んでくる。これはイースターさんたち白獣たちも例外では無い。
僕たち白獣のテイマー(サモナー)たちは、普通に避けれたのだが、他の周りに居た参加者たちの魔物が捕まってしまった。
完全に形勢が逆転してしまった。
「さあ、出て来いコウヅキリオ!!」
仕方ないとイースターさんの背に乗って前に出た。
「僕がコウヅキリオだ!付いて行くから、みんなを解放させろ」
「約束だからな」
男の第3の目が開き、全ての鎖が解除された。
「それじゃあ行ってくる」
「すまないな。国民が人質に取られたこの状況じゃ動くに動けねえ。もし何かあったら、今度こそは絶対に手を貸すからな」
「うん」
僕たちは聖国の馬車に乗せられて行った。
全方向監視された状態で僕たちは、連行されて行った。
料理は美味しかったと思う、こう監視の下だと食べ物も美味しい無くなると聞いたことがあるが、まさか異世界に来てこれを堪能するとは思わなかった。
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それを見ていたのはレオンさんたちもだった。
レオンさんは、バッキーさんたちが居た屋根の上で見下していた。
「ねぇ、レオン?」
にゃとかにゃおーんとか言わなかった白虎が、突如としてレオンに喋りかけた。
「?」
「あのウサギさん、もしかしたら私の同族、それも私を目覚めさせてくれた、あのウサギさんかもしれない」
「そっかあいつが白虎よりも、どの白獣たちよりも強いって言ってたウサギか?」
レオンは強き者を探し、戦いたいと思う戦闘狂だ。
「多分そう、なんか昔よりも魔力を感じないけど、でもワタシが一度は愛した女、間違える訳がない」
「そりゃあ、あんな聖国なんかに取られちゃ面白くねえよなぁ」
髪を櫛で整えながら、レオンは美しい顔には全く似合わないギラギラと獰猛な瞳で僕たちを観察していた。
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