第56羽 帰還?
行きなし寒くなって体怖さないように注意して下さい。
僕とイースターさんは、ぴょんぴょんと壁を蹴りながら上の階に向かった。
ゴーレムたちは何故か機能を停止していたので、回収しておいた。
その後何度かジャンヌさんにコンタクトを取ろうとしたが、どうやら眠っているようで、すぴーすぴーと寝息が伝わってくる。
僕たちが第1回層に到着すると、何故かソニカたちが居た。
「パァーーマァーー。゜(゜´Д`゜)゜。」
ソニカは僕たちを見るなり泣きながら抱き着いて来た。僕は驚きつつも頭を撫でてあげる。
「ん?どうしたのそんなに泣いて?」
「だってみんなパァーとマァーが……(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)」
「そこからはあたいたちが話すやね」
リュウネさんが話してくれた事をまとめると、あの大きな地震でイースターさんと僕の行方が分からなくなった。そしてそれから三日三晩、そうでで僕たちの創作をしているなかで、血まみれの(僕たちの)転移結晶が発見された。
そのことからあの地震で頭を強く打って気絶し、ダンジョン内の魔物に食い殺されたと推測されたらしい。
そして今日は黙祷を捧げに来たら、そこに僕たちが何かあったの?みたいな感じで、ひょっこりと現れたと言うことらしい。
「3日も経ってたんだね」
「きゅ〜」
「3日も経ってたんだね、きゅ〜じゃないですよ!私たちがどれだけ心配したことか!!」
ぷんぷんと後ろ脚を叩きながら怒るクロト。
それを後ろからうんうんと頷くバッキーさんと、司徒さんたち。
「まぁまあ、いいじゃないか!あいつらも生きてたことだし、なあ?」
バッキーさんがポンポンと弟さんと、ターザンさんの背中を叩く。
「はあ〜そうですね」
「そうだな!終わり良ければ全て良しってなぁ!」
「そうだな!」
「「ガーハッハッハ!!」」
腕組みをして笑いあう2人、
他のみんなもつられて笑っていると、警報が鳴り響いた。
「何ごと!?」
「一旦みんな外に出て下さい!!」
慌てて外に出ると、空はドラゴンの群れで埋め尽くされていた。
白黒、緑、青……そして銀色のドラゴンが中心に1匹だけ佇んでいた。
「姫様は何処にーー?!」
銀色のドラゴンの雄叫びと共に、脳内に直接念話が飛んできた。
?リュウネってことは、北のドラゴンたちってこと?
「あら?その銀色の姿リュートじゃないのぉおー?どうして此処に?」
いつのまにかリュウネが飛んで、銀色のドラゴンの前にふわふわと浮く。
「姫様!よくぞ無事で!!さぁ!わたしたちの国に帰りましょう!早くしないと武闘派のドラゴンたちが、聖国に攻め込んでしまいます!!」
「な?!それは一大事やな!!だけどちょっと待ってな、此処まで旅して来たみんなに挨拶せんと」
「はっ?!それは、わたしも挨拶しなければ!!」
2人のドラゴンが空中で1回転し、僕たちの目の前に降り立つ。
リュウネの姿は見飽きているが、それにしてもドラゴンってのは、どうしてそんなに幼い容姿に変身するのだろうか?
「そう言う事だから、あたいは国に帰るやね」
「そっかあ、それは仕方ないね」
「パァー!リュウネェーどっかいくの(。・ω・。)?」
少しウルウルとした目で尋ねてくるソニカ。
「リュウネ姉ちゃんはね、自分の国に帰るんだよ」
「ソニカもいく!(๑╹ω╹๑ )」
「わがまま言っちゃダメだよソニカちゃん」
「えぇ〜なんでぇ〜(´・ω・`)」
ほっぺをぷくうと膨らませながら、なんでなんでと黒兎に擦り寄っていく。
?!いつの間にこんなに仲良くなったんだ!!子供が育つのは早いなと、ひしひしと感じるのであった。
「貴方様が姫様が、お世話になったお方ですね」
「ん、そうだよ」
「リュウネ様が大変お世話になりました、此方は我が国の遺跡から発掘された鎧、(ミスリル製の)不倶戴天の鎧です。どうかお受け取り下さい」
こんなの貰えないよ、正直ミスリルの鎧は喉から手が出るほど欲しいけど。流石に……
『あれはジャンヌの着ていた鎧よ、貰っておきなさい』
あれがジャンヌさんが着ていた鎧?
胸のあたりを巻くように用意された晒しと、真っ黒なズボン。少しだけ余裕があるようだ、そしてなんと言っても靴が下駄って……でも確かに記憶の中のジャンヌさんは着ていたな。
此処は貰っておこう。
「有り難くいただくよ」
「はい!それでは姫様そろそろ……」
「んなぁ、そうだもう1つ教えとくは、12の白獣の1匹なら氷土におるから、もし会いに行くなら、あたいたちが送ってあげるやんね、ほなさいならや」
「バイバーイ(╹◡╹)」
ソニカが手を振る、僕たちも手を振る。
少し上空に上がったころ、リュウネの体が大きな大きなドラゴン、いや龍の姿へと変わり、北へと飛んで行った。
リュウネってあんなに大きかったんだな。
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