第37羽 メルルの朝は早い?
珍しく毎日投稿中です。
朝誰よりも早くに目が覚めた。
そう太陽が昇ると目覚める、おばあちゃんのように。
フゥー、フゥーと、吹く音が聞こえてくる。
「何の音だろう?」
僕はこそっと、イースターさんのもふもふから起き上がり、音のするキッチンの奥の部屋に向かう。
ぴょこっと頭を出して中を覗くと、そこには厚着のメルルがいた。
額から汗を流しながら、何か口に咥えているようだ。
それは鉄の筒のようだった、そしてその筒の先には、何かわからない塊が付いていた。
その何かを、火竜の尻尾の炎で熱しながら、空気を送り込んでいるようだ。
その何かが赤くなって行く。すると、どんどん丸く大きくなって行く。
丁度昨日見たグラスくらいの大きさになった所で、メルルはそれを水につけた。
【ジュウ〜】
焼肉を網で焼いたようないい音が鳴った。
少しすると、それを水から取り出した。
その何か分からなかった物は、グラスだった。
鉄の筒を板の上に置くと、メルルは少し強めに叩いた。
【パキン!】
と、甲高い音を立てて、グラスと鉄の筒が離れた。
メルルは、すぐさまグラスの飲み口を火竜の尻尾の炎で少し溶かし、形を整える。
「ふぅ、これで、頼まれてた分は全部だわ。これでやっと寝れる。」
メルルは、髪を縛っていたリボンを取った。
メルルの赤く長い髪が、パサっと降ろされた。
「ん?リオちゃん見てたのね。」
ドキッとした、メルルがそんなことを急に言うからだ。メルルは、一度も後ろつまり、僕の方を一度も見ていないのだ。
「どうして分かったの?」
「だって、この子が見てたから。」
指を指した方向には、火竜の子供が居た。
その子と目が合う……
「そんなに見つめられますと恥ずかしいです。」
何故かメルルが顔を真っ赤にしていた。
?どうなってるんだ?
僕はジーとその子の紅色の瞳を、見つめ続けた。
「赤ちゃん出来ちゃいます…」
「へ?」
「はい、そんなに見つめられますと、女の子同士でも赤ちゃんが出来ちゃうって、メルルの親友のゴシックちゃんが言ってました。」
「え?もしかして、その子の目とメルルの目、繋がってるの?」
こくこくと、顔を隠しながら頷いた。
「ごめん。」
「いえ、メルルが説明しなかったのが悪いんです。」
……気まずい!!
「そ、それじゃあ。メルルは少しお休みするから、ドア閉めて貰える?」
「う、うん。お休み…」
「おやすみなさい。」
僕はゆっくりと扉を閉めた。
そしてイースターさんのもふもふに、頭を埋めるのであった。
それから僕が起きたのは8時頃だった。
黒兎以外は、僕が起こさないと、滅多なことじゃ起きないのだ。ご飯の匂いは別である。
メルルはと、ドアを少し開けて中を覗くが、誰も居なかった。
あのグラスの入った箱もない。
配達にでも行ったのだろう。
「黒兎〜みんな起こすのにご飯作るから、手伝ってぇ〜」
「はい、はい。」
黒兎と一緒に朝ごはんを作る。
メニューは、オークの腸詰と目玉焼き。
オークの腸詰の数は、
イースターさんが10本
ソニカが15本
僕が4本
黒兎も4本
リュウネが3本
目玉焼きは、
イースターさんが3卵
ソニカが5卵(半熟)
僕が1卵(半熟)
黒兎が2卵(1個半熟、1個カリカリ)
リュウネが10卵(半熟、カリカリ5個ずつ)
後は、お好みでパンを好きなだけ食べる。
それにしても、みんなよく食べるなぁ〜
僕が目玉焼きを、黒兎がオークの腸詰を担当する。塩と胡椒は、ちょっとお高めなので少量。
代わりにパジルみたいな葉っぱとかで、少し洋風にしています。
匂いが漂よる。
「んまぁ!!」
「きゅい!!」
「やん!!」
3人はパチっと目覚めて、ご飯に詰め寄って行くが、僕がそれを阻止する。
「顔洗って来なさい。」
「「はーい!」」
「きゅ!」
外に水溜めて置いた桶のところに向かい、顔をパシャッパシャッと洗っている。
「んメェ〜」
「ん?!」
そこには突如として現れた白毛アフロの女の子が、僕のウィンナーを横で食べていた。
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