第35羽 鍛治師の女の子?
本日2回目の投稿です!
話しかけてきた女の子の姿は、継ぎ接ぎだらけのエプロンを着、両目が灰色の女の子だった。
その女の子は、まだ子供の見た目なのに、杖を突いていた。
エルフでも無いのに、大人の女性のようなオーラを感じる。
「いやですね、泊まる宿が見つからなくてですね。」
ちらっとイースターさんたちを見る。
するとその女の子は、手と手を合わせて、うんうんと頷いていた。
「それでしたら、メルルがやっております。メルル工房に来ますか?その型たちと一緒に泊まれる部屋はありませんが、お風呂は大きいですし、大きなテーブルを避ければ、一緒に寝られるだけのスペースがありすよ。」
お風呂付きで屋根のある部屋に泊めてくれるとは、この人は、女神様に違いない。
みんなの顔を見ると、みんなうんうんと頷いていた。
「それでは、お言葉に甘えさせていただきます。」
「はい、どうぞ。どうぞ。工房はすぐそこにあるので、着いてきて下さい。」
その女神様改め、メルルさんは、後ろに方向展開して、杖をつきながら真っ直ぐ歩く。
僕たちは、それに着いていく。
やはりあの杖は、足が悪いから突いているのではない。目が見えないから突いているのだ。
「めりゅりゅのねーねーは、おめめがみえないのですか?」
ソニカが無邪気にそう尋ねる。
子供は恐れを知らないとは、このことである。
メルルさんは笑顔で答えてくれた。
「メルルの目は、光を失っていますから。」
「昔、何かあったやんね?」
リュウネもか…
「そうですねぇ。あまり楽しいお話しではありませんが、お聞きになられますか?」
「きゅう。」
「それではどこからお話し致しましょうか。あのきっかけの出来事から、お話し致しましょう。」
メルルさんは、語り口調でその出来事を話してくれた。
ーーーーーーーーーメルルの友達ーーーーーーーーー
「私メルル・オープナァーには、1匹の友達が居ました。」
「その友達は、赤い竜の魔物でした。みんなが言うような、恐ろしさなんて1つも感じられませんでした。」
「母や父に見つかると殺されてしまう。なのでメルルは、日に何時間かだけ森の中に入り、こっそりとその子に会っていました。」
「それから何年かが経ったある日、近所の同い年からのイジメで、メルルの心は少しずつ、ほんの少しずつ、荒んで行きました。でも、その子に会ってる間だけは、幸せな時間を過ごしていました。」
「そんなある日でした。そのいじめっ子がメルルの秘密を知ってしまったのです。」
「メルルは、そのいじめっ子に黙ってて欲しいと、懇願しました。その子は、そのときはうんうんと、言ってくれたんです。」
「それが次の日の朝でした。メルルは、何時ものように竜の子供に会いに行きました……ですがそこには、変わり果てた姿の、あの子が居たのです。メルルはその亡骸に抱きつき、涙を流しました。」
「そんな時でした、メルルのスキルが発動しました。視力が失われ、代わりに、その子は生命を回復させました。小ちゃくなったけど、その子とそれから共に暮らすので会ったとさ。」
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「で、そしてその子がこの子です。」
赤髪の髪のなかから、赤い蜥蜴が出てきた。シューシューと、小さな炎を出していた。
リュウネを見た瞬間に、メルルの肩から右手の手の上で、仰向けになる。
「そんな服従のポーズせんくても、食ったりせんよ。君は、その主人様を護ってあげるやんね。」
ピシッと立って、首を立てに大きく振って、メルルの髪の中に入って行った。
そういえばリュウネは、ドラゴンの女王様だった。
どうやら丁度目的のメルル工房に到着したようだ。
「ここがメルルの工房です。」
その工房は、煙突があり赤煉瓦で造られていた。
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