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第32羽 魔獣化?

ブクマが26になってました!第1目標まで、あと4!ドキドキしてきました!

 朝日が昇ったくらいの時間。


 黒兎の霧に何かが当たる。

 黒兎の意識は覚醒した。

 その何かの体温は、異常なほど高かった。

 黒兎は体を全て霧に変え、上空からその当たった場所の付近を見回す。

 黒兎はその正体を見て唖然とした。


「な…なんだ、あれは。」


 不気味な仮面のようなものをつけた、真っ黒な犬だった。身体中から蒸気を発生させ、周りの木々や魔物たちの生命奪っていた。

 控えめに言って悪魔だった。


 まだ私たちには気づいていないし、距離もある、今なら逃げ切れるかもしれない。

 でもそれでいいのか、あの悪魔を野放しにしてていいのか?

 このまま真っ直ぐ行けば、確実にムーンナイト帝国に……あそこはいわば2つ目の故郷。

 あそこの人たちは、とても優しかった。そんな人たちを見殺しにするのか、いな!ここでアイツをあの悪魔を、殺す!!!


 幸いなことにあの悪魔は、仮面は鼻までで口元が開きっぱなしだ、これなら私のスキル暗黒物質(ダークマター)を喰わせられる。


 一直線にその悪魔の口めがけて加速する。どうやら私には気づいていないようだ。体から発せられる高熱の蒸気で、喉が灼け爛れそうだが、呼吸をしなければ耐えれないことはない。


「これで終わりだ。」


 悪魔の口の奥の方に暗黒物質を投げ込む、悪魔がそれを飲み込んだのを確認して、急いで悪魔から距離を取る。


「死ね。」


 暗黒物質が悪魔の胃で溶け、中から猛毒が溢れ出す。

 黒兎は勝ちを確信した。


「ガロォガァロアーーーーーーーーーーーーーーー」


 悪魔の鼓膜が破けそうなほど、大きな断末魔が響き渡る。


 僕やイースターさんたちが、その声にびっくりして飛び起きる。


「何ごと?!」


「黒兎だっけ?あの黒いウサギがいないわよ!!」


 スライム1号を急いで召喚し、イースターさんに上空へと投げてもらう。


「きゅう!!!」


「生体リンク・視界発動。」


 うん、見える見える?!何あれ!あの変な仮面かぶってる化け物は??

 ん??よく見るとあれは、黒兎じゃないか!!


 そのころ黒兎は...


「なんなんだこのバケモンは、猛毒をもろともしないなんて。こりゃあ~無理ゲーだ。でも、引くわけに行けない!!毒が効かないなら、物理だ!!」


 丁度いいところに崖もあるしね。死にやがれえぇーーーーーーーー!!!

 化け物に向かって瓦礫が落ちていく。

 化け物の頭に少しだけ瓦礫がかすった。仮面にひびが入り顔が露になる。


「ひ!?」


 その顔を見たとたん血の気が引いた。

 隠れていた部分には、何もなかったのだ。

 そう頭の上部分、具体的に言うと目のあたりが削りとられていた。


「キモ!!」


「ガルルル………」


 丁度そのタイミングに僕たちが到着した。


「あ、あれがどうして残っているのや??」

「きゅう?!」


 どうやら2人ともあの仮面のことを知っている様子だ。


「何なのあれは?」

「あれは()()()が作った魔獣の化面や。」

「まじゅうのかめん?」

「魔獣の化めっ」

「危ない!!」


 黒兎に吹っ飛ばされる僕。

 華麗にあの化け物の攻撃を避けるイースターさんたち。


 リュウネが、避けながら説明をしてくれた。

 あの仮面は、魔獣の化面というらしい。イースターさんたちが倒した魔王が作った、死んだ魔物を蘇らせ魔獣化させる仮面らしい。破片が少しでも残っていれば、その取り憑いた魔物を操り続けるという、面倒極まりない物なのだ。その戦いの時に全部壊したらしい。


「みんな!あの仮面を粉砕するぞ!!!」


「はい!」


「きゅう!!」


「やんね!」


「はぁーい!」


 みんなにスライムを1匹ずつ渡し、連絡ツールとして使う。


 犬の右前足から繰り出される物理攻撃を、右に避けたり、左に避けたりはたまた、後ろにジャンプして避ける。


 その攻撃を繰り出してきた足を、イースターさんが駆け登って行く。リュウネと光属性の光線を口から吐き出していた。黒兎は黒霧の力で、背後に難なく回り込み、背骨に向かってかかと落としを繰り返している。

 ソニカは僕の結界のなかで、岩を数個マイナスで軽くし、仮面に向かってどんどん飛ばしている。3人の攻撃で、仮面に少しヒビが入る。


「イースターさん!」


「きゅうーーーーいぃーーーー!!!」


 イースターさんのドロップキックが炸裂した。

 仮面があまりのダメージに再生出来なくて、バラバラに崩れ落ちる。

 その破片を1つ残らずリュウネが光線で蒸発させた。

 すると、魔獣化した魔物の体が、灰へと帰って行った。


 ふぅーと紅茶で一息付く。

 頭が冷静になったら、1つの疑問が生まれた。

 さっきもリュウネとイースターさんが言ってたけど、全部壊したと言っていた。もしそれが残ってたとして、何故この何千年の間1つも見つからなかったのか……もしかしたら、誰かが隠し持っていたのか?

 もしその仮説が正しいのなら、そいつはあと何枚これを持っているのだ?さっきので最後だったのか?そんなはずはない、何故なら最後に使う魔物にあのビックウルフなんて、中級魔物を選ぶはずがない。


 もしかしたら、まだこの世にあの仮面が残っているのかもしれない……

読んでいただきありがとうございます。コメントや感想お待ちしております。誤字脱字などありましたら、報告お願いします。

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