ケースH ~腐女子の場合~
Hさんは魔王に進化した!
「いやっふーー!これで野望が叶うー!!」
Hさんは狂気乱舞した。
「どうしたH氏」
「何があったでござるか」
急にテンションMAX両腕を突き上げて叫ぶHさんに、友人はビビった。
「魔王になったよ!」
「なん・・・だと・・・?」
「それはまことでござるか!?」
自己申告するHさんに友人は驚愕の眼差しを向けた。
「こうしちゃいられん!
さっさと世の中全BL化させねば!」
Hさんは腐女子だった!
「あれもやっておくれ!
オメガチックバイオレンス的な!」
友人も腐女子だった!
「いやいや、ここはやはり夢の中のおのこ達を全裸召喚!!」
もはや腐り落ちた者しかいなかった!
「何言ってんの!?オメガは邪道!」
「はあ!?オメガこそ至高だろうが!」
「何を言うでござるか!それならリアルおのここそ邪道でござる!」
腐った乙女達は相違の違いで仲たがいした!
「でえい!私が魔王!邪魔するなー!」
Hさんはキレた!
友人だった者達を追い出した!
「いやそこ拙者の部屋でござるぅぅぅ!」
「そうだった。めんご」
友人の叫びに悪びれた様子もなく部屋を明け渡して友人宅を退去した。
「くくくくくくっ。取り合えず女はいらん!これから生まれるのは男児のみじゃあああああ!」
Hさんは友人宅を出ると、怪しい高笑いと共に地球全土に呪いを発動した!
通りすがりの人達は怪しみ訝しみ後退し警察に通報した!
「警察官・・・じゅるり」
現れた警察官(男二人)は魔王の前の子羊だ!
危ない!逃げろおおおお!!
以下自主規制。
「ふっ。良い物見れたぜ」
Hさんは鼻血を指で拭うと颯爽とその場を立ち去った!
その場には犠牲者達の哀れな姿が残った!
一部腐女子が増えた!一部信奉者になった!
「一生憑いて行きます魔王様ー!」
その後Hさんは自主規制な事を繰り返し、ついには魔王城を作り女は全員男に変えた!(Hさん含む)
その後子供が生まれなくなったHさんは困った!
しかしそこで友人だった者の言葉を思い出した!
「そうだ。オメガればいんじゃね?」
Hさんは結局オメガ因子を作った!(ただし男全員産める)
「やっぱリバは有りにしたいし~」
「いい加減にしろおおおおおお!?」
鼻歌歌ったHさんの前に勇者が現れた!
「!?・・・勇者・・・だと・・・。
ゔおおおおおおお!?私としたことがっ!こんな究極のBLを失念していたとわああああ!!」
Hさんは膝を崩して天を仰ぎ絶叫した!
勇者は危機感を覚えた!
「勇×魔か!?いやでも攻めるのも捨てがたい!
くっころからの雌落ちさせてみたい!」
勇者は全力逃走したくなった!
しかし堪えた!
「世の為人の為、何より俺の身の安全の為消え去れー!」
勇者は聖剣を構えて突撃した!
それをひらりと避けて、武装解除の魔法を放った!
勇者は聖剣を残し全裸になった!
「!?!?」
「ぶーーーー!」
Hさんは勇者の均整のとれた肉体美に鼻血を吹き出した!
勇者は近寄りたくなくなった!
「くっ!なら説得するのみ!」
勇者は体制を立て直した!しかし全裸だ!
「魔王にとって男同士の恋愛となんだ!」
「至高!」
勇者の問いかけに、鼻血を出しながら即答した。
「どういう恋愛の仕方が至高だ!」
「そりゃー、男だから好きなんじゃない!好きになったお前が男だっただけだ!的なのとか。
ノーマル受けも最高!嫌いからの好きとか!」
Hさんは熱弁した!
「世の中男しかいなけりゃ男同士がノーマルになるぞ!」
勇者は得たりとばかりにキランと目を光らせた!
「!!!!!」
Hさんは衝撃の事実にショックで頽れた!今更である!
「おおおおおおお。私のアイデンティティがああああ」
Hさんは口からエクトプラズムをだして真っ白に燃え尽きた!
勇者のクリティカルヒットは効果抜群だ!
「男が全員産めたら男も女もないぞ!」
「!」
勇者の痛恨の一撃にHさんは倒れた!
もはや風前の灯だ!
「わたしの・・・私のして来たことはなんだったの・・・」
Hさんは静かに涙した。
「まだ、間に合うさ・・・。今からでも呪いを全て解くんだ」
勇者は近寄りたくないので遠くから慰めた。
しかしどんなにいい事言った風でも全裸だ。全裸に聖剣だ。
「そうね!」
「そうさ!」
Hさんは立ち直った!(早い)
勇者はガッツポーズをした!
Hさんは呪いを解いた!
世界中で女が戻った!
一部がそれぞれの思惑で悔しがった!
「これからは勇者への愛に生きるわ!」
Hさんの宣言に勇者は固まった!
Hさんは欲情に孕んだ目で勇者をロックオンした!因みにHさんは男のままだ!
勇者は痛恨の一撃を食らった!
即刻回れ右をして脱兎を超える勢いで無言で逃走を図った!
「逃すか運命ーーーーー!!!」
Hさんは色々垂れ流して追いかけた!
こうして勇者と魔王の永遠の鬼ごっこは始まった。
果たして勇者は逃げ切れるのだろうか・・・?
魔王は悲願を果たせるのだろうか・・・?
それは紙のみぞ知る。




