ケースM ~ドM(マゾ)の場合~
Mさんが魔王に進化した!
「はああああんっ」
Mさんは恍惚と身悶えている!
Mさんはカッと目をかっ開いた!
Mさんは呼気を勢い良く吸って力を溜めている!
「おはようの人も今晩はの人も世界中の人達今日わ!
わたくしが魔王です!
魔王はここです!
〇〇国の△△県××市ホニャララに居ます!
さあ!我こそは勇者だと言う人は今直ぐに早急に可及的速やかに世界新記録更新して来て下さい!」
道行く人達が早急に可及的速やかに世界新記録更新する勢いで離れた!
Mさんがいる場所は公園の原っぱのど真ん中だ。本来休日は人が賑わう公園は、現在Mさんの貸し切り状態になった。
Mさんの背後で木枯らし1号が通り過ぎて行った。
「ほ、放置プレイ!?これはこれで・・・!」
Mさんは恍惚と震えながら自身を抱きしめて身悶えた!
~数日後~
Mさんの元に勇者が現れた!
「遅かったですね!
放置プレイありがとうございます!」
Mさんは喜びに打ち震えた!
Mさんは数日前と全く立ち位置で全く同じ服を着ている!一回も家に帰らなかった様だ!
『臭い!寄るな!』
勇者は外国人のようだ!
外国語はナレーションがわからないから各自脳内変換して下さい!国は問いません!
「ひゅー!外人さーん!ハロー!ニーハオ!グッテンモーテン?アニョハセヨー!
アッテいーマスかー?」
Mさんはハイテンションで近寄った!
『臭い!近寄るなと言ってる!』
勇者は鼻を摘んで遠ざかった!
「ん?ああ臭いのかー。
言葉責めありがとうございます!」
Mさんは自身をクンカクンカして目眩がした!
近寄って貰えないのは寂しいので魔法で綺麗にした!あとちょっとフローラルな香りにした!
『お、おう。出来るなら初めからすれば良いのに。
気をとりなおしてっ、魔王覚悟しろ!』
「ゴメン!何言ってるかワーカリませんねー!キャンユースピークジャッパニーズゥー?」
Mさんは馬鹿丸出しなエセ英語で馬鹿丸出しにして聞いた!
イラっとした勇者が無言で顔面パンチを食らわせた!良い子の皆んなはイラっときても人を殴ってはダメだよ!
「ぶっはーーー!ありがとうございます!」
しかしMさんは満面の笑顔で喜んだ!
勇者は気持ち悪そうに後退した!
「ああ!その蔑んだ目!ありがとうございます!」
Mさんはうっとりと喜んだ!
「もっと、もっとわたくしを殴ってー!蹴ってー!蔑んでーー!!」
Mさんは勇者の足に縋り付いた!
勇者は背筋がゾッとした!無言で足を振って魔王を離そうとしている!しかし離れない!
「はあはあ、もっと、もっとわたくしを満足させてーー!」
Mさんは懐から縄とローソクと鞭を取り出した!
勇者は無言でそれを叩き落とした!
『教育に悪いもん公共の場でだすなーー!!』
周りには誰も居ないが勇者は全力で説教した!
Mさんは喜んだ!Mさんは艶やかさが増した!
『良い加減にしろー!このドMヤローがー!』
勇者が怒れば怒る程Mさんは喜ぶのでした。
皆さんはドMさんにあったら全力で逃げましょう。
何をしても喜ぶだけですから。