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花の祝福は私に宿る  作者: タカのハネ
13/15

2-1「出立」

第2話です。

洞窟から出た。

そこは、街のはずれにある雑木林の中であった。

そもそも、雑木林がこんなところに生えていることを、俺は今知った。

抜ける途中で、一瞬視界が歪んだような気がしたことから、もしかしたら人を惑わす術でもかけられていたのかもしれない。


辺りは、暗くなっていた。

中央通の出店はもう閉まっており、やっているのは酒か女で商売する店だけだ。


そういえば、学校に荷物を全て置いてきてしまったことにきづいた。

夜だがこっそり忍び込んで取ってきてしまおうと、俺は校舎を目指した。


「‥‥エルマ」


おさげの少女がそこにいた。

エルマは、俺の机に突っ伏して、眠っているようだった。

その目元には、涙の跡がある。


「なんでお前が泣くんだよ、悪いのは全部俺なのに」


洞窟以来、俺は悪いことを素直に認められるようになっていた。


「うぅ‥‥、うん?」


エルマが目を覚ました。


「よう」


「‥‥イオ!!」


「おう、俺だ」


「俺だ‥‥じゃないでしょ!? 私、心配したんだからね!

いつまで経っても帰ってこないから、何かあったんじゃないかって‥‥」

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