前も、洗って.....?
ブクマ、評価ありがとうございます。
男の子だと思ってたトルエは実は女の子で、所謂「ボクっ娘」というやつだった。
まさかの事態に一時は錯乱してしまったが、もう大丈夫だ、と思いたい。
今日はギルドでのお仕事は休みだ。さすがに、ぶっ続けでやると精神的にキツいので三日に一回は休みを取ることにしたのだ。
女の子の服というのは高いものだ。男なら1000エンもあれば揃えられるのに、これが女になると1万で済めばいい方である。そしてこれからまた財布からお金が消えていく。
「ご主人様は、どうやって回復魔法を覚えたの……?」
最近トルエはよくし
ゃべるようになったと思う。今でこそこんなふうに質問してくるが、最初の方はほとんど話してくれなかった。
トルエの境遇は少し前に聞かせてもらったが、その中でトルエがどうやって回復魔法を覚えたのかも知っている。
「んー。気合かなっ!」
実際、教会からは教えてもらってないので嘘ではないはずだ。腕とかも切ったし……。
話しているうちに服屋につく。プロが作っているだけあってどれも良いものばかりだと思う。
店員さんにある程度の服を選んでもらい、その中から決めることになった。
「ご主人様、これ似合う……?」
試着室から恥ずかしそうにでてくるトルエ。赤と黒を基調にした可愛らしいワンピースがとても似合っていると思う。
「おぉ、可愛いと思うよ。」
「じゃあ、これにする……。」
「え、でもまだ全部試してないぞ?」
たくさん選んでもらったのにまだ一着しか着てない。
「これが、良い。」
結局トルエが欲しがったそのワンピースを買うことになった。服は汚したくない、ということだったので袋の中に入れてもらうのも忘れない。
さて、次は散髪屋だ。奴隷生活が長かったのか、トルエの髪はボサボサになってしまっている。
俺はトルエの散髪が終わるまでお店を回る。その途中おしゃれな小物店を見つけたので、アウラとリリィにお土産として腕輪を買った。
散髪屋に戻るとトルエが女の子になっていた。いや、確かに元々女の子だったのだが、今ではザ・女の子的な感じに仕上がっている。
ボサボサだった髪は整えられ、とても女の子らしい。
トルエ本人もその変化を気に入っているようで僅かに微笑んでいた。
宿屋に帰ると、案の定アウラたちがトルエの変化に驚いていたが腕輪を上げるとそっちに気が行ったみたいだ。すると、俺の袖をトルエが掴む。
「ん、どうした?」
「ぼ、僕には……?」
あ、やべ。てっきり服とかで満足したと思っていたので何も準備していない。
「ご、ごめん!準備するの忘れてた!……代わりに、俺にできることなら何でもしてあげるから許してくれ!」
「何でも……。」
アウラの二の舞になることは防げた俺はホッと胸をなでおろす。
「それじゃあ、一緒にお風呂、入りたい……。この前洗ってもらえなかったから……」
それ以上の爆弾が来ました。しかし、何でもやるといった手前断るわけにも行かない。
そして俺とトルエは今風呂場にいる。
「じゃあ洗うから、ふ、服を脱いでくれ……」
「ん、わかった…」
そう言ってなんの躊躇いもなく自分の身体を晒すトルエ。俺は出来るだけ目に入れないように気をつける。
直に触るのはさすがに無理なのでタオル越しに身体を洗ってやる。
その時、今まで背中を洗っていたトルエが突然こちらに身体を向けてくる。
「前も、洗って……?」
そうなると当然俺の目にはトルエの胸やらが入るわけで……。それは子供といえど女性特有の曲線を描き……、ブハッ!
「やっぱ今日はダメだ!!!」
俺は鼻血を垂らしながら風呂場を後にした。
そのあとトルエには二人と同じ腕輪を買ってあげました。
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また、洗ってもらえなかった……。
僕、トルエは色々あってご主人様に身体を洗ってもらうことになった。
この前は洗ってもらえなかったので、背中を洗ってもらっているときはとても気持ちよかった。
もうすぐ背中が洗い終わる。僕は、ご主人様の手が少し止まった間に身体を回転させてご主人様と向かい合っていた。
背中を洗ってもらったから当然前も洗ってくれると思っていたけど、ご主人様は叫びながら出て行っちゃった。
やっぱ、胸なのかな……。
僕の胸がもうちょっと大きくなったら、その時は、洗ってくれるかな……?
僕は少しでも胸が大きくなるように身体を洗う時自分の胸を揉んでみる。
待ってて、ご主人様……!すぐ大きくなってみせるから……!