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聖女の回復魔法がどう見ても俺の劣化版な件について。  作者: きなこ軍曹/半透めい
第二章  俺の本気の力がどう見てもリリィの劣化版な件について。
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『幼女趣味の変態』が

まずごめんなさい。

今回中途半端に切れちゃってます……

少々リアルが忙しくて、途中で切っちゃいました。

ですので、中途半端なのが嫌っ!

っていう人は明日の八時に一緒に見たほうがいいかもしれません。


ブクマ評価感謝しておりますm(_ _)m



 「……はぁ」


 「ご、ご主人様そんな落ち込まないで」


 俺は今トルエと買い物に来ている。


 例の『幼女趣味の変態』という噂がたってから、俺は少し自宅に引きこもっていた。


 その間にトルエやアウラが頑張って誤解を解いてくれたらしい。


 今回はそのお礼として今日はトルエの相手をしているのだ。


 だけどやっぱり一度広がってしまった噂というものはやはり簡単には無くなってくれるわけもない。


 今もトルエと歩いているとチラチラとこちらを窺ってくるような視線を感じる。


 「……はぁ……」


 俺はその憂鬱さを少しでも吐き出すために二度目のため息をついた。


 




 「ご主人様、僕ここ行きたい」


 そういってトルエが指差した場所には以前に服を買ってあげたお店だった。


 そういえば今までまだあの服を着ているのを見たことがない。


 一体いつになったらきてくれるのだろうか……。

 

 「あぁ、じゃあそこ行こうか」


 しかし今日はトルエにお礼をするためにきたのだから、満足してもらえるように頑張ろうっ!


 俺はトルエに手をひかれながら、そう意気込んだ。


 



 「えっと、トルエ……?」


 「……」


 お店の中に入り、トルエは色々と置かれている商品を見ていって何かを探しているような素振りを見せているのだが、一向に服を選ばない。


 声をかけるが、よほど集中しているらしく俺の声にも反応しなくなった。


 時間もかかりそうだったので、仕方なくトルエから一旦離れて、アウラとリリィにあげる服を選ぶことにする。


 前回はそのせいで二度にわたってこの店に脚を運ぶことになってしまったので、今回は先に買って帰ることにしたのだ。


 「うーん、分からん……」


 俺が男だからか、それともただ単に田舎者のせいでそういう流行りに疎いせいか、アウラたちに何を買っていけばいいかが全くわからない。


 「すみませんが、最近の女の子の服で流行りとかってありますか?」


 このまましていても埒があかないので、思い切って店員さんに聞いてみる。


 「は、流行りですか……?」


 店員さんは若干顔をひきつらせながら俺に確認してくる。


 今の反応は、男が女物の服を買おうとしているから驚かれただけで、決して噂の『幼女趣味の変態』がまたやらかしてるよ、とか思われたとかでは決してないはずだ。


 うん、絶対そうだ。


 「お、お土産で買いたいんですが……」


 だからこれも決して誤解をとこうとか思っていった訳じゃないからな?


 「そ、それでしたら、最近はこちらあたりの商品が皆さんには人気ですね」


 最近の流行りらしい服の場所を手で指し示しながらそう教えてくれる。


 値段を見てみると、まぁまぁ掛かってしまうようだがギルドで稼いでいる俺には余裕だ。


 「あ、ありがとうございます。ちょっと見てみます」


 俺がお礼を言うと、店員さんは大急ぎでその場から離れていった。


 ……きっと仕事で忙しいんだろうなぁ……。




 

 「んー、これかなぁー」


 店員さんに教えてもらった最近の流行りというところで色々と探してみたのだが、あまりピンとくるものがない。


 俺の感覚がおかしいのか、どうしてこれが流行っているのかが良く分からん。


 そんなこんなしていると意外にも時間がけっこうたっていたようで、そろそろお昼の時間にもなってしまう。


 トルエの方もまだ探しているようで、お店の中を探し回っている。


 「……ん………ぅ?」


 ふとその時、あまり目立たないようなところに置かれている服の掛かっている棚が目に入った。


 どこか不自然さを感じるソレを不思議に思い、近づいてみる。


 そこには今まで見ていた流行りのようなものではないが、どこか目にとまってしまうような服が置かれていた。


 「…………これにしよう」


 その中でも一段と目に止まった一着を手に取る。


 ……これはアウラの分、だな。


 「……リリィのはこれかな」


 今まで迷っていたのが嘘のように、どんどんと決まっていく。


 最後、ここまできたらトルエの分もと思って、もう一着選んでおいた。


 選び終わった俺は、そのまま会計をするところまで向かうが、その途中でトルエも選び終わったのか、「これがいい」といって渡してくる。


 「えっと、これは?」


 トルエが渡してきたのは、何やら生地が薄く、全体的にみて少し黒っぽいような、それでいて女物の下着を上下足したようなつくりの服だった。


 「それは『水着』という水の中で着る用の服、らしい。水とお湯に両方対応してるから、これで一緒にお風呂入れる……」


 「へぇそれはすごい」


 それなら、何も心配することなくトルエとお風呂に入れる。


 トルエから受け取った水着なるものと、お土産にかったやつの計四着を会計にもっていく。


 「…………こ、これを買うんですね……」


 何やら会計をするときに店員さんがなにやら言っていたが、まぁ良いものも買えたし気にしなくていいか。


 そして俺たちは、服を包んでもらってある紙袋を手にしながら店をでた。


 



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