表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/12

0歩進んでスタート地点

初めてで連載書こうとするバカですが生暖かい目で見ていただけるとうれしいです。




「ただいま~」


暑い日射しの中家の玄関を開けて手早く靴をぬぐ。


あまりの暑さに溶けるかと思ったわ。

今日から夏休みだからもう外には出ないぞ。


私の声を聞いたのかリビングからひょこっと弟の郁斗が出てきた。




「…お帰り。姉ちゃん、珍しく帰ってくんの早いな」


「今日、悪友が遊びに来るから早めに帰って来たの」


「部活は?」


「先生会議だから部活ないよ」


「ふーん…」


「あ、ちょっと待った」




興味なさそうにリビングに引っ込もうとする郁斗にを捕まえる。


姉を見てそんな嫌そうな顔するなよ。

傷つくだろ、私のハートはガラスのハート並みにもろいんだぞ!

もっちろん、嘘です、はい。

そこまで耐久性のないハートなわけはありませんよ。防弾ガラスと同じぐらいだと自負してる。




「郁!ちょっとジュース持ってきてよ」


「はぁ?めんどいんだけど」


「お願い、これから悪友も来るからついでにおやつも作って。じゃ、よろしく」


「あ、ちょっと待てよ!」




拒否されてしまう前にさっさと部屋に駆け込む。


なんだかんだ言って郁斗は優しいから面倒だとか言いながら作ってきてくれるでしょ。

口は悪いんだけどやることはツンデレまがいなんだよね。



それにしても私の弟は家庭的だ。

郁斗は男のくせに料理が上手いんだよね。

お裁縫も上手いし、家事は何でも御座れだ。

なんか姉としても女としても負けてるきがする。


あれ、目から汗が…

防弾ガラスとか言っておきながらもろいとか言っちゃ駄目だ。




「やばっ!時間ないわ」




ふざけてる場合じゃないぞ。


時計を見ると悪友来る時間まで5分ぐらいしかない。

急いでクーラーとパソコンの電源をつける。


悪友が来る前にゲームをインストールしないと。

私の悪友は待たされるのが大嫌いなんだよ。

待たせようものなら私はインストールの待ち時間に

フルぼっこにされるだろう。

マジ怖い。ガタブルものだよ。



ちゃっちゃと制服を脱ぎ捨てタンクトップに短パンへと着替えてゲームをカバンから取り出してディスクに入れる。




ちなみに今からインストールするゲームは私と悪友が作ったですよ!

データが消えるとか電気代上がるとか色々あったけど無事に完成しました。

そして、今日製作した悪友と集まって私の家でプレイするのだ。



ん?何のゲームかって?

よくぞ聞いてくれました。

なんと、乙女ゲームなんですよ!



その名を『瑠璃色の薔薇』



厨二病とか思った奴、挙手しろ。

大丈夫、私も考えててイタいと思ったから。


魔法学園もので王子がいたり次期マフィアの当主がいたり学園内で内乱があったりとイベント盛りだくさんに作りました!

各ルートによってまちまちだけどモブも主人公に負けず劣らず可愛いく描いたからね。べっぴんさんだよ!


ストーリーは悪友担当。

キャラクターの絵やスチルは私が担当した。

頑張ったよ~、締め切りないのに泊まりがけの徹夜したんだから。






「え?…なにこれ?」




パソコンの画面が黒く光る。

真っ黒なのに光ってる。


そこに浮き出た白い文字。






《プレイヤー残り3名》










ガチャ


パンケーキとジュース二人分をお盆にのせ部屋を開けた郁斗。



「姉ちゃん、できたぞ…あれ?姉ちゃん?」



部屋を見回してみるが。部屋の主である姉、楓がいない。



「人に作らせておいて、どこいった。あのバカ姉」



一人愚痴り郁斗はパソコンの横にあるテーブルにお盆を置いた。

そして、パソコンの黒い画面に気づくことなく部屋を出た。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ