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召喚されただと!?  作者: 蓮条寺紫帆
集いし仲間達!?
21/35

刀復活!?



俺は今、一人で王家専属の武器屋に来ていた。

なんでこんな所にいるかというと、それは前日の表彰式まで遡る。





俺は表彰式が終わった時、王の所まで連れて行かれた。


「わしは、感激した!!」


王が突然、そう言って席から立ち上がった。


「貴殿の戦いぶりに、わしは感激した!!」

「はぁ、ありがとうございます」

「そこでだ、貴殿に優勝賞金の銀貨四百枚以外に、なんでも一つ言ってみろ」

「?」

「もう一つ、景品を付け足そうと言っているのだ」

「あぁ、なるほど」

「どうだ?何かあるか?」

「なら、刀を二本ほど」

「カタナ?」

「俺が使っていた武器です」

「おお、あれか。ならば王家専属の武器屋に行くといい。あそこは何でもあるからな」







そして、現在。


「おう、アンタが王様の言ってた奴か?」

「あぁ」

「確か刀だったな?」

「おぉ、伝わってるんだな」

「ちょっと待っててくれ、今持ってくるから」


そう言って、オッチャンは店の奥に消えて行った。

その間、俺は店の中を見て回った。


「へぇ、なんか不思議な武器だな」


俺の目に留まったのは、神々しい、禍々しい、どちらともつかない雰囲気を放つ二丁銃だった。


「おい、そりゃあぶねぇぞ?」

「え?」


いつの間にか後ろに立っていたオッチャン。


「危ないとは?」

「それは、持ち主を選ぶ。選ばれなかった奴が持つと、命を吸い取られて死んでしまう」

「そんな危ない物だったのか」

「あぁ。それより、ほれ。これでいいだろ?」


差し出された刀は、握ると手に馴染み、重さも前と同じ。


「すげぇ、まったく同じだ」

「そりゃそうだ。アンタの試合を見てたからな」

「それだけで、ここまで再現してくれるとは」

「それは、俺の腕の見せ所ってな」

「ありがてぇ」

「いいってことよ。また来いよ」

「来ていいのか?王族専属なのに」

「王様から許可が出ている」

「マジか。んじゃ、困った時は来るよ」

「おう」


こうして、俺の刀は二本とも復活したのだった。











































 side クロノ


渚が刀をもらってきた日から二日目の夜。


「ありがとうございました」


僕は、新しい銃を探していた。しかし、なかなか見つからない。


「はぁ、どうしよう」


そんな時だった。

突然、僕の近くで悲鳴が上がった。


「きゃぁぁぁ!!」

「な、なにがあったんだ?」


その悲鳴を聞いた人達が、どんどん逃げていく。

そして、視界が開け、見えたのは魔物。


「な、なんでこんな所に魔物が」

「ううぅぅうぅ……」

「し、しかたない、体術で追い払うしかない」


僕はその魔物と対峙した。


「ううぅぅう……」

「ハァッ!!」


踏み込み、右ストレート。


「ううぅうぅ……!!」

「もういっちょ!!」


連続して蹴りを放ち、最後の蹴りで吹き飛ばす。


 ドゴォン!!


吹き飛び、壁に激突する魔物。


「ううぅう……」


すると、魔物は消え、その場に二丁の銃が落ちた。


「な、なんだ?」


その銃を拾い上げた途端、周囲の景色が変わった。

何もない真っ白な世界だった。方向感覚が無くなってしまうような世界。


「あなた、銃を触ったの?」


後ろから突然声を掛けられた。

後ろにいたのは、真っ白で長い髪に真っ白な肌。碧眼で、白い服を着ていた。


「誰ですか?」

「それはこっちのセリフ。この銃がどういう物かわかってるの?」

「え?」

「どうやら知らないようね」


知ってるも何も、話自体が見えない。


「この銃は呪われた物。持ち主を選び、その者以外が持てば、死んでしまう」

「は!?」

「私は、この銃に宿された精霊。この銃が暴走しないように抑えているわ」

「暴走って、もしかしてあの魔物の事?」

「えぇ、持ち主がいない時は、私でも時々抑えれなくなる」

「それで、勝手に動き出したと」

「えぇ。それより、早くこの銃から手を放しなさい」


そう聞こえた途端、周囲が元の風景に戻っていた。


「!!」


しかし、突然抉られるような痛みが全身に走った。


「うぐっ!?」


あの女性の言葉を思い出し、銃を捨てようとしたが、手に吸い付いたように離れない。


「ぐ……!!」


未だに激痛が走っている。

どうなってるんだ……!!?


「……あれ?」


気が付くと、痛みは引いていて、銃も持ったまま。


『どうやら、選ばれてしまったようね……』


頭に直接響く声は、あの女性の声だった。


「どういうこと?」

『あなたは選ばれたの、その銃に』

「え」

『このままじゃ、話しづらいから』


そう聞こえた時、目の前にあの女性と、真っ黒な布で全身を包んでいる人が立っていた。


「え、そっちの人は?」

「……」

「呪いの原因よ」

「はぁ!?」

「私は彼を抑えるために宿された」

「……」

「で、彼があなたを持ち主として選んだの」


気が付くと、手から銃が消えていた。

どうやら、話の流れから行くと、この二人が銃になっていたと考えられる。


「……よろしくな、クロノ」

「話せるの?てか、なんで僕の名前を?」

「……あぁ、今さっきクロノの中を見させていただいた」

「もしかして、さっきの激痛が」

「……あぁ。……俺は、リフェル」

「私はシェルフ。一応よろしく、クロノ」

「あ、あぁ、よろしく?」


なんだか知らないが、銃が手に入った!!……いわくつきもいい所だが。


「おい、クロノ!!大丈夫か!?」


渚達が騒ぎを聞きつけて、来てくれたようだ。


「大丈夫だよ」

「よかったー、安心したよ」

「安心しました」

「それより、そっちの二人はなんだ?」

「あー、なんていうか。ねぇ、二人とも。元に戻ってくれる?」


二人は、こくんと頷くと、銃に戻った。


「こ、これは……!!」


渚は驚いているようだ。


「どうしたの、渚?」

「いや、俺の刀を受け取った武器屋に、これが置いてあってな。お前、選ばれたのか?」

「なんかそうみたい」

「まぁ、なんというか、ご愁傷様だな……」

「ちょ、なに!?そのかわいそうな物を見るような目は!?」


こうして、リフェルとシェルフの二人の仲間が増えたのだった。


side out



























































そうして、大会が終わってから五日目。

俺達は早速、次の街へ行くための依頼を探しにギルドに来ていた。


「お、これは?」

「デフョルへ向けてか、報酬も悪くねぇな」

「そうだね。ね、ナギ。デフョルって所は、食文化が発達してるんだって」

「へぇー」

「それで、向こうに着いたら、パァーッとなんか食べようよ」

「そうだな、金に余裕も出て来たし」

「いいねぇ」

「そうですね」

「がうっ!!」


そんな平和な会話をしていると、声を掛けられた。


「すまない」

「ん?」


振り返ると、そこには見たことのある女性がいた。


「レオンハルトだったよな?」

「あ、あぁ」

「どうしたんだ?」

「その、だな。私も仲間に入れてくれないか……?」


驚いた。ただその一言。

だって、自分を負かした相手と一緒に旅しようなんて、俺は思わない。


「と、とりあえず、俺じゃなくて、ユリウスに聞いてくれ」

「ま、また私ですか!?」

「俺達は、お前の旅の同行者。リーダーはお前」

「そ、そんなぁ」

「ほら」

「お願いする!!」


クロノの時も同じだったな。


「い、いいですよ。お、多い方が楽しいですし……」

「ありがとう!!」


なんと、ユリウスはレオンハルトに抱きつかれた。


「!?!?!?」


ユリウスが混乱している。


「レオンハルト、ユリウスがヒドイことになってる」

「ハッ、すまん」

「い、いえ」

「では、改めて、私はリリィ・レオンハルトだ。リリィと呼んでくれ」

「私は、神崎静香だよ。静香でいいよ」

「ゆ、ユリウス・ラファイエです。ユリウスと呼んでください」

「クロノ・ノワールです。クロノって呼んでください。それと、二人とも」

「……リフェルだ」

「シェルフよ」

「なんと、精霊銃か」

「精霊銃っていうの?」

「えぇ」

「……あぁ、一応そういうことになってる」


こうしてリリィも加わり、俺達は五人と精霊二人、魔獣一匹という奇妙な集団になったのだった。



キャラ設定

 リフェル

  闇の精霊。古の魔術師にシェルフと共に銃に宿された。

  身長は190。素顔を見せることはあまりない。

  どうしてかクロノを選び、クロノに使われることを良しとした。

  普段は無口。シェルフが代わりに喋ることが多い。


 シェルフ

  光の精霊。古の魔術師にリフェルと共に銃に宿された。

  身長は162。腰まである綺麗な白髪、白い肌、碧眼が特徴。

  リフェルと意外にも仲がいい。普段はリフェルの分も話す。


 リリィ・レオンハルト(17)

  渚に惚れ、一緒に旅をすることにした。

  自分より強い上、女として扱ってくれたことから、渚にベタ惚れ。

  使っている武器は「クルセイダー」。魔法も使うためバランスが取れている

  奥儀は「光の審判者ブレイズジャッジメント





ここら辺で、キャラの強さの強弱を


渚(紅龍)>>>>>>>渚(二刀流)=フェンリル(大)>渚(一刀流)>クロノ(精霊銃)=リリィ≧渚(体術)=クロノ(銃&体術)>静香=ユリウス



こんな感じ。


次から新しい章に入りたいと思います。


感想バッチコォォォィウィィ!!

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