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『妄想図鑑』がこの異世界を塗り替える! 〜英雄トランザニヤの末裔とその仲間たち〜 #イセトラ    作者: 楓 隆寿
第1幕 交章。 〜明かされていく妄想と真実〜

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『爆弾(ダイナマイト)』な彼女……後編

 





「まだ見つけておらんようだぞ」


 神シロが天上の雲をちぎりながら苛立つ。


「ま、焦らんでも。順調に進んでるじゃないか」


「そりゃそうだが……」


 神シロの答えにトランザニヤの口元が緩んだ。


「ところで……東雲さんは?」


「ああ、握り飯をこさえに行った」


「そうか……飯も食わずに見ていたからな。ははは」


「まぁ下界の一日は、ワシらにとっちゃ……1分ほどだからな」


 二人はニヤリと笑って、下界を覗いた。



 ーーその頃、ゴクトーたち『リリゴパノア』は、

 ノビが抜けた後、苦戦しながらもダンジョンアタックを進めていた。



 

 ◇(ゴクトーが語り部をつとめます)◇




 一瞬、ゾワ。

 階段を降りたその瞬間ーー身体が【覇気】を感じた。

 次の瞬間ーー俺の両脇から現れたのは、『AAA級指定個体』。


 木々の隙間から突然、 

 まるで老獪な巨狼のような魔獣が襲いかかってきた。


「『耀狼(シャイニング・ファング)』だ。こいつ、強いぞ……気を抜くな!」


 ただならぬ【覇気】を察し、仲間たちに警告を飛ばす。



「させるもんですか!」


 その場から瞬時に飛び避けつつ、

 アカリが【桜刀・黄金桜千貫】を振り抜く。


「巫代流舞刀術、二の型 【風音斬(かなぎり)】!」



 ーービュッ!


 斬撃を飛ばしたアカリの【桜刀・黄金桜千貫】が桃色に閃く。


 ”ガシャーーンッ!”  キラキラキラキラ


 斬撃が『耀狼(シャイニング・ファング)』を両断し、

 その巨体はガラスが割れたような音とともに消滅した。


 だがーー跳ねながら『耀狼』がもう一体現れた。



 その瞬間、「ふっ」と息をつき、鞘を握る手に気合いを込める。

 右手で構える【桜刀・兼松桜金剛】にーー魔力(マナ)を流す。


「巫代流抜刀術ーー【牙山の太刀】!」


 横一閃の抜刀。 


 シュン!


 振り抜いた刹那ーー【桜刀・兼松桜金剛】が音速とともに黒曜に閃く。


 0コンマ数秒の後、カチン。


 静寂の中、桜刀を鞘に収めたーーその瞬間。


 空気がビリビリと震えだす。


 "ᜰᜰᜰᜰᜰᜰᜰᜰ”


 "バリバリバリィッ!”


 雷の斬撃が、『耀狼』に命中。


「ワオォォォォォンッ!」


 雄叫びを上げた『耀狼』が、それに耐え瞬時に吸収した。


「なにぃっ?」


 思わず声が漏れた。


 『耀狼』の体が雷を纏う。



 次の瞬間ーー「オオオオオォォォンッ!」



 『耀狼』が再び雄叫びを響かせる。

 体を激しく揺すりながら前足を蹴り上げたその刹那、

 雷の攻撃がアカリに向かって放たれたーー。


 "バリバリィッ!”



「アカリねぇ、よけりゅにゃ!」


 アリーが魔導銃に指をかけ、庇うように前に出て叫ぶ。


 「…っ!」


 だが、雷撃が彼女の膝下を掠り、少し焦げた。

 アリーが咄嗟に身体を躱す中、


「【ダイナマイト・ウォーター・ブルン】!」


 パメラも同時に詠唱する。

 その瞬間、真紅の魔法陣が浮かび、

 アカリの前にまるで水の盾のような壁が浮かび上がった。


 『耀狼』の雷撃をそれが弾く。



「今にゃ!」


 ”バァアアアン!”    キラキラキラキラ


 その瞬間、アリーが【魔導銃】で、

 『耀狼』を打ち抜き消し去ったーー。


 パメラは額の汗を拭い、アリーはヘナヘナと膝をつく。

 ジュリがアリーの側に駆け寄り、「【ヒール】」を詠唱した。


 アカリも大きく息をつく。

 彼女はどこか安堵したようだ。


 一方で冷静な声がアカリに向けられる。


「ネー、本番はこれからよ」


 そう言ってジュリも額の汗を拭う。


 いつになく仲間たちの表情が重く渋い。


 確かにここまでの戦闘で、疲労はピークだ。

 俺たち以外、この階層まで到達したパーティもいなさそうだしな。

 残念だが、師匠にもまだ巡り合っていないーー

 このダンジョンにいる気配さえしない。


 思考を逡巡させながら、仲間たちの状態を観察する。

 俺の珍しくリーダーっぽい思いを他所に、いきなり名を呼ばれたーー



「ゴク、 ゴクッ」


「いいわねー」


 声のする方に振り向いた。



「呼んだか?」


 俺の言葉を他所にパメラが口角を上げーー

 魔力(マナ)回復ポーションを一気に飲み干していた。



 なんだよ、紛らわしいなッ!

 だが、その悪戯っぽい笑顔を見るとな……。

 良い仲間に、俺は恵まれたな……。


 仲間たちの顔を眺めながら思った。

 背中を預けても、安心できる。


 口元が緩みテンガロンハットの鍔を下げた。


 一瞬、場の空気が和みかけたがーー

 肩で息をするアリーが尻尾を直立させ、【魔導銃】を構える。


「行くにゃ!」


「ああ」


 大きく息をつき、俺は二刀の【桜刀】の柄を強く握った。


 緊張した空気が周囲に漂う。

 ゆっくりと歩み始める中、パメラが大きく背伸びして声に出す。


「気合いを入れなきゃねん」


 ブルルン


 そう言って彼女が爆胸を揺らし姿勢を正す。

 次の瞬間ーー”バアアアアアアアアアアアアアアンッ!”



 彼女の胸の『爆弾(ダイナマイト)』が50階層ーー

 ボス部屋の扉を開けた。

 名付けるなら『静と寂』が俺を睨む。


 い、いかん、妄想が……。


 そんな俺を他所にパメラが一言。


「あら、勝手に開いたわ。行くわよ、ゴクちゃん」


 しれっと杖を握り、彼女が艶っぽい目を向ける。


 俺は冷や汗が止まらなかった。


 パメラを先頭にボス部屋に足を踏み入れる。



 ん?、なんか雰囲気が、って感じだな。



 見たこともない光景が目に飛び込んでくる。

 ボス部屋の中はまるで別世界のようだった。


 暗い背景に浮遊する 蛾のような翅虫。

 その周囲には赤や黄色の奇妙な蔦の長い植物。

 それが眩い光を放っている。



 いつ、階層ボスが現れるかーーわからない状況。

 俺は仲間たちを見やる。 

 嫌な気配が漂い始めたその刹那、何かの動きを察し、感じ取った。


 シュルッシュルッ!


 まるで蛇の威嚇のような音ーー

 目の前には真っ赤なスプリットタンが現れた。


 肌に感じる生温かい風とともに、周囲に漂う生臭い匂い。


 ズルズルズル


 まるで地面を引きずるような低重音が耳に残る。

 一瞬、凍える、と感じるぐらいの冷気にゾクゾクっとする。



「来る!」


 俺の言葉とともに、パメラが口を開く。


「三頭を持つ巨蛇の魔獣ーー実物は初めてみるわねん。

 こいつ『SS級指定個体』、『ゴルゴン・キング・サーペント』よん!」


 彼女の声が珍しく震えていた。

 黄金の目に、金色に煌めく鱗を見たーーその瞬間。


 俺は思わずコケた。 

 顔に熱が籠る。


 恥ずかしさを誤魔化しつつ、仲間たちに目を向ける。

 そんな俺を他所に、武器を構え、仲間たちはそれぞれに散開していた。


 勇気を振り絞るモフモフの尻尾が直立する。


「いっけにゃ─ーっ!!」


 アリーが叫びながら【魔導銃】の引き金を引いた。


 "バァァァァンッ!”


 光弾が放たれた。轟音が響く。

 三つ首のひとつが微塵に消える。

 だが、すぐにーー左頭の眼が光った。


「目を見ちゃだめにゃ!」


「みんな逃げてーーー!」


 視線が交わったその瞬間、アリーと同じく動けずにいるアカリが叫んだ。

 彼女たちの声がボス部屋に響く。


 次の瞬間、アリーとアカリの動きがピタリと止まった。

 緊張の中、【桜刀・黄金桜一文字】を右手で強く握りこむ。


「ふぅーー」と息を吐き、心を落ち着かせた。

 俺の身体の周りに銀の闘気が纏う。

 いや【覇気】といった方が正しいだろう。

 その刹那、左手に持つ【桜刀・兼松桜金剛】が黒銀に輝いた。


 その時ーーパメラがすかさず動いた。


「【ダイナマイト・ブルン・ファニース】!!」


 真紅の魔法陣が二重螺旋を描き、アカリとアリーを包む。


「【麻痺解除魔法】か、さすがだ、パメラ」


 俺の言葉とほぼ同時に、アリーとアカリが動き出す。


 シュルッシュルッ!


 『ゴルゴン・キング・サーペント』の右頭が赤舌を出し、

 俺たちに牙を向け襲いかかってきた。


 だが、その瞬間大気が震える。


 ゴゴゴゴゴ……


「燃え盛る火山よ、地の怒りを解き放ち、


 天より降り注ぐ熾熱(しねつ)の礫(つぶて)よーー」


 ジュリが瞼を閉じて詠唱する。

 その身体が桜色の魔法陣の光に包まれた。


「その深淵の炎で敵を焼き尽くせーー


【ボルケーノ・エクスプロージョン】!!!」


 彼女が目を開き、透き通るような声で叫んだ。


 "ゴォォォオォォォッ༅༄༅༄༅༄༅༄༅”


 灼熱の炎球が『ゴルーゴン・キング・サーペント』の右頭を焦がした。

 焦げた匂いと黒煙が周囲に漂う。


 ジュリがここぞとばかりに炎属性最大級の魔法を展開した。


 パチパチ…


 周囲には火の粉が舞う。

 やがて、視界は晴れ敵の姿は消えていた。


「やったにゃ!」


 アリーが垂れ耳をはためかせ、飛び跳ねた。


 だが、次の瞬間ーー。

 俺は何かを感じ、仲間たちを見て声を上げた。


「まだだ!来る!」


 突然、地を這うようにサーペントの左頭が突進してくる。


 俺はジュリを庇いながら【桜刀】の二刀流で迎撃。

 雷の斬撃で頭を狙ったが、瞬時に避けられた。


 この機を見逃すまいと、

 跳んだアカリが桃色の髪を靡かせ、敵に突っ込んだ。


「巫代流舞刀術 九の型ーー 【卍炎殺】!」


 打ち下ろす【黄金桜千貫】が桜色の業火を纏い閃めく。


 "ゴォォォ༅༄༅༄༅༄༅༄༅༅༄༅༄༅༄༅༄༅”


 炎を纏う刃が敵を切る。

 ーーしかし硬い鱗に防がれ、

 敵を断つことは叶わなかった。


 ボォ༅…チリチリ


 一瞬、火花が散り、その飛び火で俺の髪が少し燃えた。

 一方でアカリが悔しそうに声を出す。


「くっ!これでもダメですか……」


 そう言って彼女が敵から距離を置く。

 その表情には焦りが滲んでるようにも見える。


 俺は黙って見てるわけにはいかなかった。


「ちょッ!俺の髪ッ!」


 刹那の数秒後。

 一歩踏み出し、灰色の瞳を爛々に輝かせ、パメラが身構えた。



 ……ってか、パメラ、何をする気だ?



「このッ! あたいはーー蛇の女王って呼ばれてるのよん!!」


 叫ぶ彼女が勢いよく、振り返ったーーその瞬間。

 胸の『爆弾(ダイナマイト)』が激しく揺れたーー。


 

 ”ブルルルルルルルルン”


 挿絵(By みてみん)


 

 最大級の竜巻が『ゴルゴン・キング・サーペント』を巻き込んだ。


 

 シャアアアアアアアアアア!


 

 凄まじい回転の中、『ゴルゴン・キング・サーペント』は、

 必死な叫びをあげた。


 

 ”バァアアアアアアンッ!”



 『ゴルゴン・キング・サーペント』がボス部屋の壁に激突。



 キラキラキラキラ



 次の瞬間ーー『ゴルゴン・キング・サーペント』は、

 ガラスの破片のような粒に変わり、ボス部屋が赤に染まった。


 その光景に息を呑む仲間たち。

 静けさの中、垂れ耳をはためかせアリーが、

 感極まった声で口火を切った。


「パメラしゃんが、やっつけたにゃ!」


 彼女が跳ねながら喜びを顕にする。

 その様子を見て安堵したのか、ジュリがパメラに駆け寄った。


「パメラさん、最後のトドメ、マジでカッコよかった!すんごい」


 パメラの胸に飛びつき、彼女も全身で喜び、

 『爆弾』の感触をどこか確かめていたようにも見える。



 おいおい……一番凄いのって……パメラの胸の爆風?

 『爆弾』の攻撃なのか?

 アリーの【魔導銃】なんかの比じゃないな……。


 思ったが口には出さず。  

 ま、得意技ですけども。


 勝ちの余韻に浸る中、アカリも言の葉を落とす。


「パメラさん……また、あなたの『胸』に助けられましたわ」


 彼女が深く一礼し感謝を述べる。

 すると得意げにパメラも答えた。


「あたいの『爆弾(ダイナマイト)』は”最胸”よん!」


 自信たっぷりに『爆弾』をポンと叩く。

 

 その瞬間ーー仲間たちともに飛び避けた。



「危ないにゃ」と、アリーが頭を下げ、

「揺れなかった」と、肩をすくめるジュリ。

「パメラさん、気をつけてくださいませ」と、アカリが口を尖らせ、

「髪の火、消えたな」と、俺は安堵の息をつく。



 パメラさんや、ほんとっ!気をつけろよなッ!

 ……ってか、本当に威力凄いな。



 焦げた頭でそう思いながら口元を緩め、仲間たちを見つめていた。


 しかし、余韻に浸る時間はわずかだった。

 突然、 ジュリが声を上げる。


「へんダー! 宝箱が出たーっ!早く早く」


 彼女が手招きする。


 するとアカリがジュリの横に並び立ち、

「凄い……これは、かなりの当たりかも!」と、珍しい言い方をする。


 全員がうなずき大きな宝箱へと目を向けた。


「こんな場所に宝箱にゃんて、罠じゃにゃい……?」


 アリーが警戒しつつも尻尾を立て、瞳を輝かせるように言った。


「慎重に開けてみるか。もし罠だったら、俺が対応する」


 俺は宝箱の前に進み出た。


【桜刀・黄金桜一文字】を片手に構え、慎重に蓋(ふた)を開ける。

 

 瞬間、宝箱の中から眩い光があふれた。


 金貨、宝石、魔導具が俺の目に飛び込んでくる。

 そしてーー目を引く、七色に輝く【宝玉の付いた派手な指輪】がひとつ。


 ……これはもしかして……七星の武器じゃないのか?


 精巧なローブや防具まで、中身は目を疑うほどの財宝だった。

 他にも、古びた巻物が収められていた。


 アカリがその中の一枚、地図を広げて見つめる。


「これは……大当たりすぎるわねん」


 パメラが声を上げつつ、銀色に光る白金貨を手に取る。


「俺たち、凄いの引いちゃったな……」


 俺は宝箱を丁寧に、『アイテムボックス』へ収納した。


 仲間たちにも笑顔が溢れていた。

 そんな中、アカリが地図を見ながら、解読を始める。


「見て、この地図、ポータルの位置を示してるわ。

 どうやらこの階層は下の階へと繋がってるみたい。


 ーーきっと転移ポータルが隠されているのよ!」


 すると、ジュリがさりげなく奥を指さした。


「へんダー、この宝箱の後ろに……階段があるよ!」


 彼女の声は驚きを隠せないほどの音量。

 見ると確かに下へ続く階段があった。



「ヨシ!進むぞ!」


 俺は気を引き締め慎重に階段を下りていく。


「すごいな」


 驚きの一言が思わず漏れた。

 暗闇の中に浮遊する無数のクリスタル。

 そこには幻想的な光景が広がっていた。


 そしてーー揺れる数種の奇妙な植物。


 その中心には金の魔法陣が浮かびーー

 【転移ポータル】が目の前に現れた。

 

 恐る恐る近づくジュリが口を開く。


「これって……もしかして?」


 確認しながらアリーが答える。


「そうにゃ!これは確定にゃ!」


 彼女の口元が綻ぶ。


 俺は疑心暗鬼になりながらもアリーに尋ねた。


「もしかして、ダンジョン……クリア、ってことか?」


「そうにゃ!こにょ転移ポータルは色が違うにゃ、

 だって赤いにゃ。通常にゃら黄色いにゃ! 

 これはダンジョン完全踏破の証にゃね」



 アリーの表情は確信が宿ってるかのようだ。


 どうやら俺たちはダンジョンをクリアーー。 

 踏破したようだ。


 

 そして、パメラが紫の髪を靡かせ俺の肩をポンと叩く。


「クリアおめでとう、ゴクちゃん!今日は本当に最高だわ!」


 彼女が笑みを浮かべ俺を見つめる。


 

 一方でジュリの横に立っていたアカリも声に出す。


「おめでとうございます。ダー様がお持ちの……”お宝”に期待していますわ」


 囁くような吐息が耳にかかり、俺は背筋が震えた。


 その囁きは甘いが、いや、鋭い牙だな、と俺の心を抉った。


 他方、ジュリとアリーが抱き合いながら笑みを浮かべる。


「みんなで帰りゅにゃ!」


 アリーがフリフリと尻尾を揺らし、垂れ耳をピクピクとさせる。


「ああ……」


 金色に光る魔法陣の上、赤い【転移のポータル】に向かい、

 俺たちは足を踏み入れた。



【"シューーーーーーーン”】




 景色はガラリと変わり、一瞬目が眩んだ。

 雲ひとつない空が青く澄む。


 ダンジョンの出口から足を踏み出す。

 出口の前に立つ、ギルド職員らしき男と目が合った。


「も、も、もしかして君たち、と、踏破したのか??」


 そう言われながら、職員に目を丸くされた。


「「「「「 イエ─ス!!!!! 」」」」」


 タイミングはバッチリ。5人で答える。


 驚きを滲ませる職員がその瞬間、

 丸くしていた目を細め、にっこり親指を立てた。


「これをギルドに」


 差し出された【攻略証明書】を仲間たちが受け取る。


 証明書を手にした瞬間「やった!」と、全員で笑い合った。


「ギルドに証明書を提出しに行くので、これで」


 ギルド職員にそう告げて、支部へ向かった。

 そして、俺は一人で戦ってきた”過去の自分”につぶやく。


「仲間っていいもんだな」









 お読みいただき、ありがとうございます。

 引き続き読んでいただければ嬉しいです(๑╹ω╹๑ )



 




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― 新着の感想 ―
ダンジョン完全踏破はおめでたいですね。ポータルで帰りは楽というご褒美も定番で良い雰囲気でした。アイテムもまた、苦労に見合うだけのもののようで、今回もとても面白かったです。
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