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第十話・戦略的撤退

 俺に用があるとラン・シャンと名乗った男は言った

「んで俺に用ってなんだよ」

 俺が切れ気味に言う

「まあ俺自身は君に用事も興味もないけど……俺のところのボスがね」

 ランはニコニコしながら言った

 顔はずっと笑っているが……いやだからこそ不気味に思えた

「だから君について来てもらいたいんだ」

 人の考えていることを読み取る力は人並み以下だがランが何を考えているかは全く読み取れない

 人の考えることは所作に出る目線や声などだ

 俺は異世界に来てからそこら辺を見るように意識をしていた

 おかげで嘘かどうかなどわかるようになった

 だがランからは何もわからない

「俺はやらないといけないことがある

 だからお前にはついていけない

 それに知らない人にはついて行っちゃいけないって教えられてきたからな」

 ランは俺の答えに少し残念そうな顔をする

「仕方ない……穏便に済ませたかったんだけどな~」

 ランの手が俺に伸びる

 すると突然目の前で爆発の様なものが起こった

 それと同時に後ろに引っ張られる

 俺はべリスちゃんの人形に引っ張られていた

 さっきの爆発もべリスちゃんによるものだろう

 少し後ろに引っ張られたら人形は消え俺は地面に転がった

「もうちょっと丁寧におろしてくれませんかね!?」

 服についた土や草を払いながら言った

「文句言う元気があるなら大丈夫よ!

 それよりあんたも逃げる準備しなさい!」

 そう言うとべリスちゃんは颯爽と姿を消した

 土煙が立っているうちに剣を拾って急いで逃げた

最後までお読みいただきありがとうございます

どこかで第一章という区切りをつけたいですね

これからも読みやすいように試行錯誤していきたいと思います

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