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ステータス

「俺はリューロ・グランツ。リューロでいいよ」

「はっ、はい。私はサクラ シズクって言います!」


 新しく生えた右腕でシズクに握手する。つい数分前まで出血多量で意識が朦朧としてた俺だったが、彼女が唱えた<治癒(ヒール)>によって既に完全回復していた。


「それにしても転生者かぁ……」


 転生者。別の世界で命を落とした者がその記憶を保持したままこの世界で生を授かった者。


 その存在自体は俺も知っていたが、まさか実際に会うとは。確かに転生者は話の通り、不思議な服を着て、不思議な名前だったがそれ以外は見た目は普通の人とは変わらないんだな。


「あの、転生者って私以外にも……?」

「いや、この時代に生きている転生者は少なくとも共和国では聞いたことが無いな。だけど、過去には存在していたよ。俺でも知ってる、転生者はみんなその身に授けられた規格外のスキルを駆使して英雄として活躍したからね」


 それは例えば元Sランク冒険者のラーン様やパータロル様、後は教国に居たとされている聖女ミラなど。今あげた三人は今でも尊敬されているほどの武勲や功績をあげている。


 目の前の一見どこにでもいそうなこの少女も、ものの数秒で俺の腕を生やすという偉業を易々とこなした。


「スキル……っていうのは」

「こうやって、前に手をかざして<ステータス>って……」


 言葉が詰まる、現れたステータス画面の見覚えの無い文字に。シズクから見れば、虚空を見つめたまま急に止まったように思われているだろうが、それどころじゃなかった。



ステータス 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

[リューロ・グランツ] 19歳 人族 男

レベル 8

体力 C

魔力 C

膂力 C

俊敏性 C

スキル<逃亡(エスケープ)>< 疾走(スプリント) ><軽量化(ウェイトリダクション)><隠密(ハイド)>

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ここまではいつも通りだ。ミノタウロスも魔兎も倒してないんだから、ステータスだって成長していないだろう。妥当だ。だが次の行からがおかしい。ついこの前、ミノタウロスに入る前までは確実に無かった項目。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


称号

[転生者の篝火]⋯転生者と出会い導く運命を神に与えられた者の称号。その篝火を灯せば転生者は正しく道を歩み貴方に感謝するだろう。その篝火を消せば転生者は霧の中を彷徨い、全ての力は貴方の手の上のものになるだろう。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 「全ての力は貴方の手の上のものになるだろう」、抽象的な説明だけどやけにその文が脳にこびりついた。


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