異端審問
ツカサ君助かる算段思いつきました。十二使徒たちの名前は弄ってますがモチーフはご想像通りです。
「二人ともご苦労だったな。後は私が連れて行こう。」
「「フェリポ様!」」
アグネスとニアはわざわざ十二使徒が出迎えてくれるとは想定していなかったため体が強張る。
「そう緊張することはない。ただの引き渡しだ。」
「はっ!ニア。引き渡しを。」
そしてニアがツカサを引き渡す。フェリポはツカサを見て一瞬目を細めるもツカサについて来るように言う。
「よ、よろしくお願いします。」
「君みたいな子供がまさか異端審問受けることになるなんてね…まぁ私には何もできない。何とかなることを祈っているよ。」
「ありがとうございます?」
ツカサはこれから裁かれると思っていたので教会の人が何故自分のことを気にかけるのかは理解できなかった。
暫くして扉の前に着きその扉をフェリポが開けるとそこには裁判所のような光景が広がっていた。ツカサは真ん中の檻のような場所に入れられ手錠を嵌められる。そして神官たちが続々と席に着いていき最後にツカサと同じぐらいの年の女の子が一番高い座席に着く。神官たちは一斉にその者に対して礼をする。そして少し下の席に座る者が木槌を叩き開廷の宣言をする。
「ここに異端審問を開始する!ロロ大司教!罪状を。」
「八ッ!ここに囚われている者はツカサと言い罪状は以下の通りである!審判の鏡の損壊、監獄艦からの脱出。何か申し開きはあるか?」
ツカサは確かに自分が招いた出来事なので素直に認める。
「教皇様!罪人は罪を認めました。」
教皇と聞いてツカサがどんな人物なのか見てみると一番高い席に座っていた女の子がその声に反応して動くのであった。
「うむ。だがまだ有るのではないか?」
「まだ有るとは…?」
「目を凝らして見てみよ。見えるであろう?」
「こ、これは…」
大司教が言われた通りにしてみると黒い靄が見えるのであった。周りの者達も同じようにすると騒めき出すのであった。その中の一人がこう呟いた。
「死霊王ノーランド…」
その名を聞いたその場にいた者達の騒めきは更に大きくなる。死霊王ノーランドという名前はやはり神官たちの間では有名のようだ。
「静まれ!」
教皇の傍に控えていた者がそう言うとその場は静まり返る。
「教皇様。ご結論を。」
教皇は何かを決めたような表情を浮かべこう告げた。
「この者は死霊王ノーランドの力を宿しておっても異常がないと思える。これは本来あり得ないことだ。どう思う?枢密卿と十二使徒の衆。」
それぞれ教皇に同意してあり得ないことだということを追認する。
「そうであろう。そこで提案がある。この者を完全なる悪魔憑きにしてみてそこで悪魔を滅するというのはどうであろうか?悪魔を滅することができればこの者を免罪にしてやるといった感じである。」
それを聞いた神官たちは暫く絶句していたが枢密卿の一人が声を上げて再考を迫る。
「まさか封印を解くというのですか!?なりませぬぞ。」
「おい。誰かこの老害を連れ出せ。」
「教皇様!」
枢密卿を取り押さえようと聖騎士が動く。枢密卿は喚きながら抵抗するも引き摺られていく。
「このガキが!運よく…プギャ!?」
枢密卿が何かを言おうとした瞬間教皇が左手を枢密卿に向けて握る仕草をすると枢密卿の頭が破裂するのであった。枢密卿ご臨終である。
「まだ何か異論はあるか?」
神官たちはあまりの事態に黙り込む。そんな中十二使徒の一人であるマライが口を開く。
「実際のところそろそろ封印は限界でした。古の封印でよくここまで持った方です。先々代のペロド殿の封印術をもってしても完璧に封印できない程ですから。実際にその力の一部が漏れているとの報告もあります。」
それを聞いてその場にいた神官たちは事態の深刻さを理解して教皇の意見の支持に回るのであった。
「大罪人ツカサ。」
「はい。」
「聞いての通りだ。しっかりと役目を果たせば解放してやるぞ。どうだ?」
「よくわかりませんが助かる可能性があるならお願いします!」
…。
そして封印場所に大量の神官が集まる。不測の事態に備え十二使徒は勿論のことパンテオンや異端審問官の者達精鋭も動ける者たちは全員招集されるのであった。
今まさに地獄の釜の蓋が開こうとしていた…
今日アップルパイの美味い店を見つけてしまいました。池袋にあるんんですけどねー。本当に美味いので是非行ってみて下さい。




