アリエルの気苦労
アリエルさん視点書いてみました。
一方その頃アリエルはというと宿屋でツカサを待っていた。勿論異端審問官にツカサが連れていかれたことなど知らない。そこにアリエルの元を訪れる者の姿があった。ミハイルである。
「久しぶりだな。」
「何?ツカサならいないけど。」
「そんなことは知っている。その理由もな。」
アリエルはそれを聞いて顔を顰める。
「どういうこと?ミハイル。」
「簡潔にいうとツカサは異端審問官に連れていかれた。」
それを聞いたアリエルは大きなため息を吐く。
「最悪ね…」
アリエルは教会の異端審問がどういうものなのか知っている。亜人種は人間よりも異端審問の恐ろしさを知っているのだ。
「そうでもない。これはチャンスだ。」
アリエルはミハイルの考えが分からず続きを促す。
「教会の内情をツカサに探らせる。そこで何かしらの膿を見つけ教会を糾弾できるネタを作る。」
ミハイルは自信ありげに言うがアリエルは難色を示す。
「無理よ。総本山には十二使徒が数人いるのよ。彼らの目を掻い潜って何かをするなんて不可能よ。」
「確かに奴らは化け物だ。本気になれば全ての国を滅ぼせる実力を持っている。だがそうしていない理由は何だと思う?」
「それは全人類を敵に回すことになるからでしょう?」
「それだけなら問題ない。問題なのは奴らと対局に位置する勢力だ。」
それを聞いてアリエルは何かに気付いた表情を浮かべる。
「気付いたようだな。そう奴らの天敵は…悪魔だ。悪魔は絶望を糧に急成長を遂げる。故に教会の者達は絶望が蔓延らないように調整しているのだよ。それを利用する。」
アリエルはそれを聞いてギョッとした表情を浮かべる。
「まさか悪魔を召喚するの?私が許さないわよ。」
アリエルは警戒態勢を取り弓を構える。
「そんな博打はしないさ。ただ偽の情報を流すだけだ。悪魔教団の内通者がいるというな。連絡は何の偶然か知らんがツカサは聖霊獣を操れるんだったな?」
「そうよ。私たちが彼を認めたの。」
「なら問題ない。聖霊獣は教会の結界を素通りできるからな。あらかた作戦は決まった。ツカサを助けたいなら協力してもらうぞ。」
「勿論よ。」
アリエルはミハイルのことを今一つ信用していないが他に手段がないので作戦に乗ることにするのであった。
ランザルスの裏ギルドの拠点に着くとそこにはミハイルの他に2人いた。
「テレサよ。」
「ヒューゴだ。」
アリエルは二人に自己紹介を済ませるとミハイルが作戦の内容を全員に説明する。
「今回は同志ツカサの救出がメインとなる。先ずは偽の情報を流す。そして次にツカサと接触。これはテレサお前に任せる。」
「了解よ。」
「そして次にヒューゴお前の能力で穴を掘って外に続く通路を作ってもらいたい。設計図は追って渡す。」
「分かった。」
「このトンネルはフェイクだ。十二使徒の奴らは絶対に気付く。結界の唯一の弱点は地下からの攻撃だ。そこに目を集めておいてアリエルと俺は堂々と正面から入る。」
「どういうこと?」
ミハイルはアリエルの質問に答えるかのように続ける。
「亜人ということを存分に生かしてお前を俺が捕らえた風に見せかけて内部に侵入する。」
「不可能よ。総本山の結界はどんな魔法も全て弾くのよ。変装だって意味ないし。」
「変装する必要なんて無いんだな。これが。」
ミハイルは首を傾げるアリエルにミハイルはある紋章を見せる。それを見たアリエルは絶句するのであった。
SKYRIMで遊びすぎてしまう今日この頃…




