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囚人から始まる裏ギルド生活  作者: ネムレス
二章ーガタル皇国編
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歓楽街ランザルス

あっ王女の名前変えたのお伝えし忘れてました。アリアです。そしてツカサ君…恐ろしい子。


ツカサ達の乗った馬車はランザルスの入り口に来ていた。


「ここがランザルスですか。門番はいないんです?」

「そうなの。ランザルスは誰でも出入り自由な街だから門番と呼べる者はいないのよ。その代わり中で巡回している憲兵には注意が必要よ。冒険者ランクでいうところのAランクに相当する力を持っているの。」

「成程…」


ツカサは今までの街とはあからさまに雰囲気が違う街ということを認識するのであった。そして馬車を降りて少し歩き回っていると大きな建物のところまで来た。


「アリエルさんこの建物は何ですか?」

「賭博場ね。少しやってみる?」

「いいんですか?」

「楽しむ程度なら大丈夫よ。嵌まりそうだったら力づくで連れて帰るから安心して。」

「お、お手柔らかにお願いします…」


ツカサはそーっと賭博場の扉を開けて中に入る。子供は珍しいのかツカサに視線が集まる。


(場違いだったかな…)


明らかに場違いである。


「本日はどうされましたか?」


受付嬢がツカサの方にやってきて声をかける。


「えっと少し楽しむために来ました。」

「そうでしたか。お金はお持ちですか?」

「はい。」

「それでしたらチップに変換いたしますがどのくらいに致します?」


ツカサはアリエルに目をやるといアリエルは指を五本出す。ツカサは軽く頷くと受付嬢に金貨を五枚渡す。その途端受付嬢の目の色が変わる。


「承りました。こちらがチップになります。」

「ありがとうございます。」


ツカサは金色のチップを五枚受け取る。


「初めての方用のゲームがございますがどうします?」

「それでお願いします。」


ツカサは受付嬢に案内され奥のテーブルに座る。


「ようこそ小さなお客様。ディーラーのへドンと言います。よろしくお願いします。」

「よ、よろしくお願いします。」

「キングスレイブというゲームなのですかご存知です?」

「知らないです…」

「こちらをご覧ください。上の五枚組と下の五枚組のカードがありますでしょう?」


ツカサはへドンがテーブルに並べた上下の五枚組をそれぞれ見る。


「真ん中のカードだけ違いますね。」

「そうです。上が王のカード下が奴隷のカードです。他のカードは市民のカードです。カード関係を説明いたしますと王は市民に強く市民は奴隷に強く奴隷は王に強いという相関図になっております。」

「成程。」


へドンはさらに説明を続ける。


「例えばツカサ殿が王側だった場合いかにして奴隷を避けるかが重要になってきます。逆に奴隷側の場合いかにして王に奴隷をぶつけるかが重要になってきます。市民同士の場合は何も起こりません。ゲーム毎にカード枚数は元通りになります。」

「ふむふむ。」

「奴隷側のオッズは5倍、王側は1.2倍となっております。どちらで勝負されますか?」

「えーっとじゃあ楽しむ目的でもあるので奴隷側で。」

「かしこまりました。それと賭金は最初に宣言した額からは動かせないのでご了承ください。」


そしてツカサは奴隷側のカードを受け取り1枚チップを賭金にしたところでゲームが始まった。


(こうかな…)


ツカサはカードを伏せる。少し遅れてへドンがカードを伏せる。


「それでは同時にオープンするのでカードをお持ちください。」

「はい。」


そして合図と共にカードをめくる。ツカサは奴隷、へドンは王のカードであった。


「見かけによらず大胆なことをしてこられる。感服いたしました。初めての方は慎重になって最初は市民のカードを選択しやすいものなのですよ。チップを受け取り下さい。ダブルアップされますか?」

「それは何ですか?」

「申し訳ございません。説明が遅れました。勝った場合は勝った分つまり今の場合ですとチップ5枚分を掛け金にして更にゲームを続けられるということです。オッズは奴隷側ですので25倍です。」


そこで受付嬢がやってきてへドンに小声で話しかける。


(いいんですか?ダブルアップはVIP会員のみですよ。)

(どこのボンボンか知らないがさっさと金を巻き上げるにはこれが一番効果的だろうが。お前は知らないフリをしていれば良い。即行で巻き上げてやるさ。)

(今回だけですからね…)

(任せとけ。)


「申し訳ございません。それでどうされますか?」

「お願いします。」


(別に損することはないからね。思いっきり楽しもうっと。)


そして両者が5枚の中から1枚選びカードを伏せる。合図と共に両者がカードをめくる。ツカサは奴隷、へドンは王のカードであった。


「バカな…」


崩れ落ちるへドン。周りで様子を見ていた者達は大盛り上がりであった。


「子供がへドンから巻き上げやがった!」

「おいおい!これはとんでもねぇことが起きているぞ!」


(何かあったのかな?)


ツカサは純粋に楽しんでいるだけで周りがなんで盛り上がってるのかが分からなかった。


《称号:賭博師を獲得しました。効果:賭博における運が上昇する。》


そんな中騒ぎを聞きつけたのか奥から老いたディーラーがやってくる。


「何があった?」


ここから事態はさらなる展開を迎える…



皆さんギャンブルは程ほどにしておきましょう。使う金額を最初から決めとくのが一番いいです。負けた分を取り返そうとやっきになっても良いことないので。敗戦の地では下手に動かない方がいいですよ。それではまた次回です。

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