出来レース
お久しぶりです。何を隠そうゲームに熱中してしまい更新忘れてました…夢で存在思い出したというかなんというか…これからまた書き始めます。よろしくです。
「うぅ…。」
暫くしてアリエルが目を覚ます。
「目が覚めたんですね!?」
「ツカサ?それにこの男の人は?」
アリエルは辺りを見回して自分が知らない人物がいることに気づく。
「リチャードだ。君に殺されかけた男と言った方がいいかな?」
アリエルは言っていることが分からなかったが部屋の惨状を見て何かがあったことは悟る。
「何があったの?」
戸惑うアリエルにツカサは初めから事情を説明する。
「そう…そんなことになってたの…ごめんなさい。リチャードさん。」
「いや気にしないでくれ。私が弱かった。それだけの話だ。」
「でも…」
「責任を追及したところで意味がない。戦場ではそんなことをしている間に人が死ぬ。考えることは戦争にどうやったら勝てるかだけだ。時間が惜しい。話を聞いてくれないか?」
ツカサとアリエルは頷いて了承の意を示すとリチャードは話し出す。
「まずこの戦争は出来レースだ。帝国が勝つことになっている。皇国もこれは承知済みだ。」
「なんでそんなことに?」
「継承権争いだ。第一皇女と第二皇子のな。第一皇子が死んで自動的に第一皇女が後継ぎとなるはずだったがそれを良しとしない者達がいた。そいつらは第二皇子を担いで帝国の力を借りて第一皇女を始末する気だ。」
「成る程…」
「バカな奴らね。帝国が本当に協力してくれるはずなんかないのに。」
「全くだ。帝国の奴らは免罪符を手に入れたのも同然。割譲することになっている領土以上の土地が帝国のものになるだろう。それでまずは手始めに皇女派の者達を消そうということなのだろう。さっきツカサから見せて貰ったリストの者達は全て皇女派の者達だ。」
「そうだったんですか…」
リチャードから事の次第を聞いてツカサは迷いが生じる。
(本当にこの人やその皇女派の人たちを殺すことが正しいことなのかな…任務だからって受け入れていたけど…この人は悪い人には見えない…)
「私たちはこれまで民の為に尽くしてきたという自覚はある。そしてそれは私の誇りだ。しかしこれは戦争だ。そんな誇りで人が救えるというわけではないというのは理解している。皇子派の者達が実権を握ったら民は虐げられるだろう。それだけは看過できない。」
ツカサとアリエルはリチャードをただ見据える。
「ここまでの話を聞いてそれでも任務を果たそうというのなら私を殺してくれて構わない。ただ私も死ぬわけにはいかない。最後まで抵抗させてもらう。」
そう言ってリチャードはボロボロになった身体を動かし剣を構える。
「ツカサ…どうするの?こういうのもなんだけどこの男が言っていることが本当とは限らないわ。芝居上手な人間は何人も見てきた。」
ツカサは大きく息を吐き口を開く。
「リチャードさん。お話は分かりました。しかし貴方の話を鵜呑みにするという訳にもいかないです…だから保留ということでどうでしょう?」
「…分かった。いいだろう。首都に行ってその目で真実を見極めるのがいいいだろう。」
「でもツカサ。どうするの?司令部が襲われたことはもう知れ渡っている。この男が生きていると分かれば私たちも狙われるかもしれないわ。」
「そうですね…」
ツカサは考え込みどうするべきか悩む。暫くして何かを思いついた表情を浮かべる。
「アリエルさん…こういうのはどうでしょう?」
ツカサはアリエルに耳打ちして考えを伝える。
「いいわね。面白そう。」
アリエルの同意も得られたところでリチャードに向き直る。
「リチャードさん…」
「何だ?」
ツカサは大きく息を吸ってこう言った。
「あなた…死んでくれませんか?」
CODの新作ついに出ちゃいましたね。まぁやらないんですけどね。今は箱庭ゲーに嵌まっているもので。ではまた次回お会いしましょう。




