サバイバル
執筆時間遅くなり投稿遅くなりました。すいません。
次に日ツカサがログインすると目の前にはロンが立っていた。
「ようやく起きたか。これからこの森での最後の鍛錬に移るぞ。」
「最後の鍛錬?」
「うむ。サバイバルじゃ。これより丸一日そなたはこの森で生き延びることだけを考えよ。途中で魔獣や謎の輩に襲われる可能性がある。十二分に気を付けるのじゃ。」
「謎の輩?」
「うむ。この森には古くから森の主がいるとされていてのぅ。もしかしたらそ奴と戦うことになるかもしれんということじゃ。」
「成程…」
《クエスト:デルダの森でのサバイバル…このクエストでは睡眠ゲージは溜まりません。存分にお楽しみください。》
「いやいやいや。」
ツカサは丸一日生き延びれるか不安になるのであった。
「そうじゃ。これを持っていくと良い。魔除けの草じゃ。これを持っていると下級~中級魔獣程度なら寄ってこなくなる。」
「ありがとうございます!」
ツカサは歓喜の声を上げる。そんなツカサの様子を見ていたロンは笑いをこらえるのに必死であった。
(それは魔寄せの草でメラハーブというものなのじゃよ。)
ロンは企みが成功したことで不敵な笑みを浮かべるのであった。
「ではツカサよ。これより開始じゃ。健闘を祈る。」
ロンはそう言うとツカサの目の前から姿を消すのであった。そして少し経つにつれ地響きが大きくなっていく。そして次の瞬間…
「へ?」
「「「「「Boooooooooo!!!」」」」」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」
四方八方から木々をなぎ倒し突進してくる魔獣の姿がツカサの目に映る。ツカサは全速力で逃げ出すのであった。前からやってきた兎のような魔物の首をすれ違いざまに掻っ切りそのまま突き進む。
「はぁはぁはぁ。何だったんだ…」
ツカサは一旦魔獣たちをまくと木に背中を預け座り込む。少しは休めると思ったがこっちに向かってくる魔獣たちの気配を察知する。
(何でバレるんだろう…しっかりと気配は消しているはずなのに…)
ツカサはロンに教わった通りに気配を消しているのに気づかれるのが不思議でならないといった様子である。
(もしかして…)
遂に気付いたのだろうか?
(この森の魔獣たちは魔除けの草が効かない程に強いってことか!)
いや草である。
「やるしかないか…」
ツカサは覚悟を決めてたのかダガーを取り出す。
「もうこれも要らないよね。」
ツカサはそう言って魔除けの草(笑)が入っている腰巾着を外して地面におく。そしてツカサは一番近い魔獣から狩っていくのであった。
5匹目ぐらいで異変に気付く。魔獣が全然自分の気配に気づかないのだ。
(もしかして何かに気を取られているのかな?まぁそっちの方が倒しやすいからありがたいね。)
ちゃっかり狩りの真髄に触れたツカサであった。次々と的確に急所をついて倒していく。どれくらい倒しただろうか。いつの間にかツカサの周りには魔獣の気配は無くなっていた。
「終わったのかな?」
ツカサは呼吸を整えると警戒しながら周りを進んでいく。暫くして古びた石碑を見つける。その石碑にはこう書いてあった。
"この文読むべからず"
「この文読むべからずってどの文のことだろう?」
《ルート分岐:古代人の追憶を開始します。三秒で転移致します。》
「へ?」
間抜けな声と共にツカサは光に包まれるのであった。
フルダイブ型VRMMOの技術の確立はまだ当分先になりそうなところですね…リアルを超えたリアルを目指して頑張っていきたいところ。うんうん。個人的にはSkyrimみたいな世界観が好きですね。未だにmod作って遊んでますw